電子書籍とは、すでに完成しているもの
ブログに書かれている内容は正しい内容もそうでないものもなんでもあります。
本となると、出版社の編集が細かくチェックするので、絶対に間違いがないとは言い切れませんが、間違いの確率は低くなります。また、無料では出せないような内容(調査や研究にお金や労力がかかっているもの)はブログのような無料の形では出しにくく、そういうものは本を頼りにするしかありません。ゴシップや世間話的なないようならブログでも足りますが、アカデミックな内容はブログでは足りません。そういう意味で本はなくならず、本の内容が電子化されたものが電子書籍です。
ブログにも電子書籍にも著作権があり、電子化されているという点で双方に複製されやすいという性質がありますが、電子書籍は、認証機能の設定やハードウェア・キーの導入など、でき得る限り複製(コピー)されにくいようになっています。
第三者に自由に複製されてもいいような場合は、ブログで公開すればいいかと思いますが、自らの著作を守りたいと思う場合は、電子書籍という選択肢になると思います。電子書籍の著作権を保護するために法律が改正されるほど、コンテンツを供給する側にとっては著作権というのは大きな問題なんです。
そうした意味でもお金を出してでも読みたいと思うものが電子書籍になっていると思いますし、そういうものをみんな買っているのだと思います。
電子書籍にすることで商品としての価値を持たせるという側面もあると思います。
ブログの中には商品化できるようなコンテンツを持ったものもあるかとは思いますが、それはブログの筆者が商品としての価値を持たせていないだけでしょう。
ブログで公開されているものは、無料で読めるくらいのものでしかないと多くの人が考えると思います。
「すべてはブログで事足りる」という発想は、読む側として当然出てくる考え方とは思いますが、上に述べたことも考えると、コンテンツを供給する側としてはそうはならないと思います。
いろいろな視点があると思いますが1点に絞ります。
ブログは自由に書き直せます。そのため、信頼性に欠けたり、不定期な更新だったり、日付の信頼性もあやしかったりします。その分、普段の信用の獲得が大切だと思います。
電子書籍は恒久ではなくても、ある程度書き直しに制約があります。そのため、完成までには推敲を重ねたり、版を上げるまでは更新できなかったりします。
結局、電子書籍の完成までのプロセスがそのまま出てしまっているものがブログだと思います。ですから、電子書籍は「完成版」と言えるものであることが期待されますが、そうではなかったりすると読者の落胆が大きいのだと思います。
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おださが
http://www.kosyo.info/
ブログは意見発表の場ですが、新聞、雑誌、よくてもムックの一つのコーナー、たまーに論文のアブストラクト、どまりでしょう。αブロガーだって一人で雑誌レベルのものを組めるわけじゃありませんもの。
新聞雑誌ムックには編集者がいますし論文には査読があります。
それとたとえばちょうど今4万字でハッピーエンドでおわるもちろんフィクションのサラリーマンとOL(リアルな。昭和じゃない)がでてくる珠玉な文体の恋愛ものを読みたい人というニッチな要望を満たすのにはむいていませんね。