【謎解き・ドリンクソムリエール・頑固な鰹節屋】
次の客は初老のおじいさんだった。
G老「ここが悩み相談のできる喫茶店じゃな」
B美は困った顔をした。
B美「お話を伺い、お客様に合う飲み物をお勧めする喫茶店ですが」
G老は一喝した。
G老「似たようなもんじゃ!」
G老はスタスタと席に着くと話し始めた。
G老「儂の家は代々続く鰹節屋なんじゃが、売り上げが落ちてきてのう」
B美は尋ねた。
B美「なぜでしょう?」
G老は答えた。
G老「息子は『うちの鰹節は、品質は最高級で値段も安い。でも丸のまま売るからダメなんだよ。削り節にして小さなパックで売ろうよ。通販もしよう。ボタン一つで買えるサイトを作ってあげるよ?』と言うんじゃ」
B美は首をかしげた。
B美「良いアドバイスだと思いますが」
G老は首を振った。
G老「鰹節をかく手間も省くようでは世も末じゃ! 母親が鰹節をかき、味噌汁のにおいがして、家族が集まって夕食の団欒となる・・・これこそ鰹節屋の目指すものじゃろうが!」
B美はきっぱり言った。
B美「お勧めのドリンクがございます」
※小説風回答を6月26日(水)21:00-21:59に。22:00以降に締切。