稜堡式城郭の城壁はなぜ低いのか
稜堡式城郭の設計思想において、「壁が高いと敵の大砲の的になるので壁は低くつくられた」的な解説を随所で見かけるのですが、壁が高いことにどういうリスクがあるのかイマイチわかりません。
それまでの堅くて薄い石の壁は砕けて危ないから、厚めかつ軟かい土工にする、という思想は分かるのですが、なぜ城壁の「高さ」を減じないといけないのかがよくわからないのです。
素人考えですが、「高くて厚い壁」が作れればなお良いのではないかと。
例えば、函館五稜郭において、攻城側の大砲の的になるから高い建物を建てなかったとか、屋根の上に楼閣(見張り台)を作ったけど戦術上まずいということで壊したりしてますが、当時、どういう理屈でそうしているのかがわかれはすんなり理解できそうな気もするのですが・・・。