長い冬を靴下なしで過ごそうと決意した。部屋の暖房も切って、ときどき居間の暖房に頼ることだけにした。春はもうすぐそこまできている。
いつの間にか住んでいた世界の汚さに死にたくなったが美しさに生きたくなった。
どうせなら「生きててよかった」って思いながら、死を迎えたいもの。“でも、今はまだその時じゃないんじゃないか。”“今、死んでしまったら、きっとあの世で後悔するんじゃないか。”そんな臆病な気持ちに支えられて、今日も僕たちは生きているのです。