今年辻原登の『遊動亭円木』を読み、とても楽しみました。そしてほかにも落語が出てくる小説があったら読んでみたいなと思いました。
ただし、北村薫の「円紫さんと私シリーズ」(『空飛ぶ馬』『夜の蝉』『秋の花』『六の宮の姫君』『朝霧』)、大倉崇裕の『三人目の幽霊』『七度狐』は知っております。
エッセイでもなく、落語の薀蓄本でもなく、落語家の評伝でもなく、落語の小説化でもない、落語が出てくる小説をご紹介ください。
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Amazon.co.jp: しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫): 本: 佐藤 多佳子
しゃべれどもしゃべれども 佐藤 多佳子
こちらはいかがでしょう?
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Amazon.co.jp: 粗忽拳銃 (集英社文庫): 本: 竹内 真
こちらはいかがでしょうか。
立川談志師匠から破門になった立川志加吾がモデル、と解説文にあります。
すばる新人賞受賞作とありますね。「粗忽長屋」と「主観長屋」をモチーフにした物語とbk1の書評にもありました。面白そう。読んでみます。ありがとうございました。
我孫子武丸『たけまる文庫 怪の巻』(集英社文庫)
収録作のうち、「猫恐怖症」「春爛漫」「芋羊羹」「再会」「青い花嫁」「嫉妬」「二重生活 」は、隠しテーマが「落語」のホラー短編シリーズです。
親本の『小説たけまる増刊号』(集英社)には、そのあたり詳しく解説した「解題」が添えられていたのですが、文庫ではどうかな。
泡坂妻夫『泡亭の一夜』(新潮文庫)
泡坂さんの創作落語が読めます。他にもエッセイあり、奇術あり、味のある一冊です。
『泡亭の一夜』は落語が出てくる小説とはちょっと違うかなと思いましたが、味わい深そうで読んでみたいと思いました。『たけまる文庫 怪の巻』はまさしく質問にぴったりの回答です。ありがとうございました。
すみません、そのサイトは私のサイトなのです。
立川流の真打ちの落語家にして小説家、自称「落語も出来る小説家」立川談四楼師匠の小説はいかがでしょう?
こう書くと、タレントの余技の様に思われるかもしれませんが、とんでもない!
落語のエッセンスを上手く抽出して、小説という形態でしか書けない内容に昇華された、落語家にしてプロの文章家である彼ならではの内容で一読の価値があります。当然落語も出てきます(笑)。
いちばんのお勧めである「ファイティング寿限無」は品切れのようなので、「石油ポンプの女」から読まれるとよろしいかと思います。
『ファイティング寿限無』の解説を読んでみましたが、いや〜落語もできるボクサーですか。これは面白そうですね。品切れなのが残念です。
『石油ポンプの女』はもうこれこそ真打登場と言いたくなるようなお答えです。是非入手したいと思います。ありがとうございました。
噺家さんが出てくるのですね。ストライクです。読んでみたいと思います。どうもありがとうございました。