光学フィルタをケチりたいので質問です。市販されている反射型液晶で青色を表示している状態にすれば、赤色などの長波長の光を遮断することが出来ますか？

液晶は、その素子に電圧液晶の分子をねじることによって、白色光線の中から選り分けた、ある特定の波長の光を通すものであると考えられます。

ご存じのように、液晶には二つのタイプが存在し、透過型液晶と、反射型液晶は、そもそも仕組みが違います。

透過型液晶は、バックライトを用いた白色光線を「反射させずに」分光します。よって、Xenosさんの見解のように、遮断することが出来るでしょう。

しかし、反射型についてはかなり疑問が残ります。「反射」させるのと「通過」させるのでは、場合によって光線の波長が変わってしまう可能性があります（詳しくは物理学で）。

ですから、フィルターとして、狙った通りの光線を得られるか、というと、私は出来ないような気がします。

それに第一、光を通すか、分かりませんし。。

強度としては、可視光線である以上、白色光線の持っていた強さのエネルギーの大半が損なわれるのではないでしょうか。

シャープの液晶用語集です。

シャープの反射型液晶の構造説明です。

ソニーの液晶データシートです。

LCDカラーフィルタの分光特性

赤色などの長波長の光を遮断することが出来るかに関しては可能だと思います。入射した白色光の赤と緑の部分をカットして反射しているのが、反射型液晶が青色を表示している状態ですから。ただ、反射特性は液晶のカラーフィルタの透過特性に準じますので任意性は無いです。どのくらい光を遮るかはデーターシートのコントラスト比（CR)の部分がそれにあたると思いますのでそちらを参考に（９０％ぐらいは遮るのかな？）。注意したいのはこの比は入射光に対しの比ではなく、液晶が透明（白色）の時に反射する光の強さに対する、液晶が不透明（黒）の時に反射する光の強さの比で定義されていることです。反射型液晶は構造上反射率が低くなってしまうので、フィルターとして（ダイロイックミラーみたいに使うことを考えているのですか？）使用した場合通したい部分もかなり減衰してしまうことを意識する必要があると考えます。