小学校高学年から『岩波国語辞典 第三版』を愛用しているのですが、一つでは心許ないので対照できるものをさがしています。同じ岩波でも広辞苑は語義解釈や用法基準が精密を欠くことが多々あって好きになれません。『明鏡』がとても気になるんですが、辞書の初版ってのはちょっとなあ、とためらっています。
追加情報。最近は自分用の書き込みDBとして、英辞郎のuser.dic を使ってます。もともとは英和・和英辞典ですが、和英の英語訳の部分に日本語を書いても一向に差し支えないです。
普段使っている辞書のほうには、refだけつけて、書き込み英辞郎ねというわけです。
その他にも、便利な辞書作成のフリーソフトもありますね。
コメントの付け方がわからない初心者なので、新規にたててごめんなさい。
「日本国語大辞典」は今の所全14巻のはずです。
方言は別巻として出ました。本編は通常の辞書と同じく、50音順のならびになっています。
語源など、若干第2版の方が現代的解釈?になっているようです。
前のこのシリーズ、前の人が少し触れていらっしゃいましたね。申し訳ありません。
あとは白川静さん編集であれば、まあ、使えるかなと思っていますが、細かい所を言い始めると学者さんでも諸説ありますから・・。
といったところでしょうか。
日本国語大辞典第二版オフィシャルサイト:日国.NET
日本国語大辞典、通称ニッコクは、たしかにすぐれた辞書で、たいへんな労作です。しかし、全十四巻、揃価二十数万円する大きなお買い物ですので、慎重に検討されたほうがよろしいかと思います。
なお以前も回答したので、ポイントは頂けなくても結構です。
日本国語大辞典の問題点はさまざまな角度からすでに専門家の間で指摘されてきました。OEDを模倣したにもかかわらず、OED編纂当時の言語理論などのコンテクスト(背景、文脈)が抜け落ちているといったマクロ・レヴェルから、たとえば「異同」といった語義用例をめぐる疑問といったミクロ・レヴェルに至るまで、それはなされてきました。
ですから、初版か二版かという選択はきわめて重要です。たしかに初版にも良さはあるのでしょうが、私は飛躍的に改善された二版をおすすめします。ニッコクの最大のメリットは、なるべく古い用例を収集している点にあるわけですが、初版では近現代の用例が(実は古典の用例も)かなりがさつでした。近現代の用例に関する限り、ニッコクは格段の進歩を遂げたと私は考えています。むろん、まだまだ不満はありますがね。
ただし、初版の古書価格は急落しましたので、コスト・パフォーマンスを考えるのでしたら、初版をおすすめします。
うーん、でも、はたして自宅に必要なんでしょうか??
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/3578/
新明解国語辞典を読むトップページ 万省堂
有名ですが三省堂の「新明解国語辞典」です。
理由はこんなサイトがあるくらい楽しめるということです。
回答ありがとうございます。
新明解の「攻め」の姿勢には敬意をはらっていますが、「楽しめる」よりも「納得できる」をより求めたいと思っています。
自分は広辞苑とこれを併用しています。
「文章を書くため」の辞書で、ちょっと他の辞書とは違うところがとても気に入っています。
まず「詞藻のコラム」というのがあって、同義語、類義語が充実しているので、時と場合にあった表現が選べます。例えば「雨」の詞藻のコラムを見ると、雨の程度、状況、季節などに分類され、雨を使った表現が詳しく説明されています。
「和→漢」では、和語と意味の似ている漢語を集めてあります。
例えば「幸せ」を見ると、幸福、幸運、幸甚、多幸、果報、僥倖などが載っています。
語数はあまり多くないのですが、今までで一番多く使用している国語辞典で私のお気に入りです。書店でめくって見てください。
これはよさそうですね。ありがとうございます。
鳴り物入りで出た某類語辞典よりも役立ちそうです。
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/418a5278579b40...
オンライン書店ビーケーワン:三省堂国語辞典 第5版 小型版
私は三省堂をおすすめします。
理由になるかはわかりませんが、昔から家にあり使い慣れているからかな、と思います。
他の辞書はどうしても慣れません。
三省堂は和英・英和のコンサイスを常用しています。コンサイスは語義は荒っぽいのですが、なんともいえない使いよさがあります。なんとなく、それと似たテイストが感じられて関心を引かれます。
ありがとうございます。前述のとおり、語義の明解さと攻めの姿勢は買うのですが、用例がいまひとつツボに来ないんですよね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4107302121/hatena-q-22
Amazon.co.jp: 新潮国語辞典―現代語・古語: 山田 俊雄, 小林 芳規, 築島 裕, 白藤 礼幸: 本
わたしも漢和辞典風なところもある「岩波」が気に入ってメインにしていますが、古語が豊富という売り言葉に乗せられて新潮社のこれも購入して使っています。あと「新潮社」の校正部もこれを使っているんじゃないだろうかと勝手に思っているのですが、さてどうでしょうか?
ありがとうございます。古語・和語は自分のなかではっきりしない部分が多いので重宝しそうです。
ベタかもしれませんが・・・広辞苑は使い勝手が非常に良いです。
質問にも書きましたとおり、広辞苑は語義解釈がしっくりきません。固有名詞や人名などの収録で百科事典を兼ねている使いよさはあるのですが。
英訳つき 新装版 国語総合新辞典(旺文社)
がお勧めです。
ここ1年ほどはこれに頼っています。
理由は……日本語と英語の対比を見るのが面白いから。
薄目ではありますが、日常的な言葉は充分補えると思います。
詩を書くとき、日本語は出てくるのに英語が分からないとかそういうことがよくあって……私程度の英語力しかない人間にはとても重宝です。
英語との対比は面白そうですね。言葉がより立体的に見える気がします。それがやりたいばかりに電子辞書を買おうかとも迷っているのですが。まずは紙で見るのもいいかもしれません。
新明解、支持があついですね。5版の評価はどうなんでしょう? 3版あたりが「攻め」が強いと聞きますが。
http://blog.goo.ne.jp/manseidou/
BLOG版「新明解国語辞典を読む」
やはり『新明解』でしょう! 同様回答多数って予感がしますが。(私のは第4版)
私も『岩波』第4版を持ってますが、「エイズ」など新しい語句は『新明解』のほうがたくさん載ってます。
なにより解釈の切り口が新鮮で、楽しい。「動物園」「恋愛」「前当て」などの解釈が有名ですが、個人的には「いじらしい」「ロマン」「地べた」「とりまき」「色香」「素浪人」あたりがおすすめです。
うーん。新明解は人気ですね。でも、「エイズ」の語義を国語辞典に求める気はしないです。理系のことは岩波のほうがまだ当てになりそうですし、前述のとおり新語は時事専門の事典で調べる方針ですので。
仕事で辞書はよく使うのですが、どちらも実用的だと思います。『明鏡』はお試し気分で買ってみましたが、新語は確かに多いかも。用例数はまあまあかな。また、画数の多い字は拡大表示もあるなど、なかなか親切だし使いやすいと思います。
新しい辞書なので、私も迷った覚えがあるのですが、購入に踏み切った理由は編者の北原先生の編集した文法書がわかりやすくてなかなか良かったことなどがあったと思います。
『福武』は、『明鏡』を買う前によく使っていました。同じく新語にも対応していて、見やすい辞書です。
一度ご覧になってみては?
ありがとうございます。辞書はさすがに立ち読みはできない(自分が立ち読みされた辞書を買う気がしない)ので、図書館で見るのがいいんでしょうね。
辞書の真価はしばらく使ってみないとわからないので、質問を出してみた次第です。
私は中学生の時に購入した『新明解国語辞典』の4版と、電子辞書に入っている『広辞苑』の5版を併用しています。
新解さんは独自の姿勢が強く出ている辞書なので、あの雰囲気に初めは戸惑うかもしれませんが、長く使っているとそんなに気になりませんよ。特に4版は新解さんの中でも割と無難な辞書ではないかと思います(古本屋なら手に入るかも?)
広辞苑は仰る通り語釈の内容が正確でないことも多いので、専らごく基本的な用語の確認(漢字表記など)や慣用句を探すのに使っています。
個人的には新解さんの方が好きなんですが、大学の研究室にあるのは広辞苑(それもなぜか2版)ですね。
図書館等で実際に色々な辞書を比べてみて、一番しっくりくる辞書があればそれを中心に使ってみてはいかがでしょうか。
ありがとうございます。うーん、図書館はなかなか使う機会がないんですよね。調べものにはときたま行くんですが。長めの原稿書きを一度、図書館でやってみるといいかのもしれません。
大槻文彦著『大言海』冨山房
「日本の国語辞書の親本 すべてはここに始まる」
復刻版を持っています。
というわけで、『新編大言海』(冨山房)
でも、現代語のごくフツーの字引として使いたいのなら、
『広辞林』三省堂
広辞苑より好きな人もいると思います。
出ましたね、大言海。めったなことでは電子化されなさそうなので、手元に置きたいとはおもっているのですが、いい値段がするで戸惑っています。あと語源説明に誤りが多いと言われているのも気になります。現在では、白川静以降の説文解字みたいな位置にあるのかなあとも。実際、ふだん使っていらっしゃるのでしたら、詳しい感想をぜひお聞きしたいです。
広辞林は使ったことがないのですが、広辞苑サイズの辞書を使うときの「調べてるぜ!」感というのは、過信のドツボにはまりそうな危うさがあります。なので、ハンディな辞書に惹かれるのです。
堅調に改訂されてるところに信頼感がありますね。
用法のリニューアルっていうのは、どんな風にされているんでしょうか? 新しい文法学の知見を反映しているのか、新しく使われはじめた用法をフォローしているのか、気になるところです。これも図書館で見てみることにします。
オフトピ恐縮です。mima_yuuitiさん、ご覧でしたら声をおかけください。
中学生にも使えるわかりやすさ、というのはいいですね。
岩波国語辞典とまさに対応する位置にある気がします。
受験中ですが、塾の現文の先生に
講談社の「必携国語辞典」を勧められました。
理由は文法についてもきっちり書いてあるということです。(たとえば「は」と「が」の違いなど)
大野晋先生ですか。文法の内容がたしかに期待できそうですね。リンク先も熱いコメントが多いです。検討させていただきます。ありがとうございました。
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3f97d4c65814b0...
オンライン書店ビーケーワン:角川必携国語辞典
一回回答したのですが、表示されていないみたいなのでもう一回書いておきます。(重複していたらごめんんなさい)
角川必携国語辞典
受験の時に予備校の先生にすすめられました。
助詞についてもきっちりかいてあるのが素晴らしいと思います。
新明解は…もっています。なかなか書いてある事が笑えます。「プリン」とか「恋愛」とか。(版にもよりますが)
ごめんなさい。私のコメント付けが遅くなったので、表示されずにいたようです。
日常的に使っているものが同じ「岩波国語辞典」、第何版かな。もう表紙も落ちて、自分で張り替えて使っているため出版年月も不明。大体の用は、これで足りる。
更に、というときは「学研国語大辞典」、用例豊富、衒学趣味のない平明な解説が気に入ってます。特徴は、自分の書き込み・事例追加を名刺大のカードに書き込んで追加してあること。これが永年溜まってくると中々楽しい。自分の書き込みがポイント。
更に疑問に思ったりすれば、図書館で手あたり次第に当たってみる。こんなときは小学館「日本国語大辞典」が一番のお勧め。それで気付いたことも学研に書き込み。
元々はどういう意味かなと疑問の出たときは、「大言海」。これは神田の古本屋で、昔、参千円で買った戦前版。今でも時折、見かけます。
要は、気に入ったものを使い続け、自分で追記・改訂をするつもりで単語カードを追加していくこと。
ありがとうございます。自分の書き込みを追加、ですか。複数の辞書をあたったあと、調べっぱなしにしないで、自分の判断根拠を書き留めておくというのは効きそうです。乱筆なので手書きにせず、DBをつくれないか試してみます。まずは、自分にメール、から始めます。
ありがとうございます。金田一京助さんといえば、新明解とおもっていましたが、これも見てみます。うーんと、新語はイミダスの類いのほうが有用と考えていますので、あまり関心がありません。