http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0917.html
松岡正剛の千夜千冊『日本橋』泉鏡花
私は、泉鏡花を思い出しました。
文体、というご指定なので、今一度引き比べてみたのですが、表面的には似ている、と指摘できないのですが、なんだか底に流れる作家の精神が似ているような・・・
漠然すぎて、すみません。
永井龍男『青梅雨』(新潮文庫)の文体に近いような感じを受けました。作家とは、固有の文体を持っていますが、必ず先行する作家の影響を受けざるを得ないと思います。『青梅雨』は永井龍男の短編集ですが、緊迫感ある文体の雰囲気は近いと思います。『忌中』の「三笠山」や「忌中」などは、作品内容が「青梅雨」の影響下にあると推測されます。
しかし、車谷長吉は「・・・と言うた。」や「まぐわい」など、独特の表現をします。車谷氏に文体が似ている作家はいないというのが、正直な回答でしょう。
車谷長吉の「反時代的毒本」という対談集を読んでいるとこなのですが、この永井龍男出てきてますよ。随分影響されたと本人はおっしゃってます。これをPreBuddhaさんが読んでいないのであれば、まさに慧眼ですね。
ありがとうございます。
漠然とで結構ですよ。
松岡正剛のサイトはちょっと長かったですけど、
楽しく読めました。