http://www.radiol.med.kyushu-u.ac.jp/sinryou/kekkan_zouei.html
九州大学 臨床放射線科 血管造影
大腸ガンに限らずさまざまな悪性腫瘍の検査に用いられているようです。
アンギオ検査=血管造影検査
http://www.pref.aichi.jp/cancer-center/400/410/411/411-16.html
愛知県がんセンター/当センターの紹介/病院/麻酔科H21
大腸がんの全例にアンギオ検査(=血管造影)を行うことはありません。考えられる可能性としては、
1.大腸がんからの出血量が多く、内視鏡的治療では止血できず、外科手術もすぐに行えない場合。造影検査を経て、出血部位の動脈をスポンジで止めてしまうことはあり得ます。
2.大腸がんが肝転移した場合、数が少なければ、冠動脈リザーバー療法を行うことがあります。血管造影を経て「リザーバー」という点滴の「コンセント」のようなものを体内に作ります。以後は経皮的にそのリザーバー内に抗がん剤を注射すると、癌の病巣にターゲットを絞った化学療法が可能になります。
3.大腸がんの手術をする前に、狭心症など心疾患が原因で安全に麻酔をかけられない可能性があるときに、心臓カテーテル検査を行うことがあります。
悪性腫瘍の場合、手術をする場合の術前検査には議論があります。
他の臓器への転移があると、手術の様式自体代わってきますし、予後(今後の見通し)も変わってきます。大腸がんの場合は、肝臓のどの部分に、どれだけの数の転移があるかでも予後が変わってきます
肝臓の腫瘍の画像検査では、アンギオが極めて有用です。ヨード過敏症による副作用の問題は完全には解決されていませんが、現時点では、進行大腸がんの検査にはアンギオ(肝アンギオ)は必須と考えます。
造影する利点は腫瘍がより鮮明に見えるので正確な位置と大きさがわかります。転移の有無がわかります。しかし血管造影自体侵襲性の強い検査です。
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