論文を読んでいたところ、免疫沈降法を使うところがあって、なぜウエスタンブロッティング法を使わないのか疑問に思いました。
http://www.jp.amershambiosciences.com/contact/imaging/pdf/237191...’繧ヲ繧ァ繧ケ繧ソ繝ウ繝悶Ο繝・ユ繧」繝ウ繧ー豕輔→縺ッ’:detail]
その論文を実際に見ているわけではないので分かりませんが...
ウエスタンブロッティングと免疫沈降法は同じようで若干用途や目的が異なります。
ウエスタンブロッティングではタンパクを電気泳動してから抗体を用います。そのためタンパク単体を検出できます。
免疫沈降法では電気泳動をせずに抗体にかけて沈降させるものですから、言ってみればタンパクの複合体が落ちてきます。そのためウエスタンブロッティングではできない(難しい)タンパク質同士の相互作用などおも検出可能です。
実験でよく見られるパターンとしては、あるタンパク質(A)の抗体を用いて免疫沈降をかけて、落ちてきたタンパクをウエスタンブロッティングにかけて、Aと相互作用するタンパクを見つけてくる...というようなものです。
なるほど・・・。
免疫沈降法とはそういうものなのでしたか。
有難うございます。
免疫沈降法はトータル的に抗原性が一致しているかどうかをみる古典的方法で簡便な方法です。普通ポリクローナル抗体を使います。感度は悪いです。
WB法は、まず電気泳動を行いユニット化してそれぞれの抗原性を見る方法です。ポリクローナル抗体で反応を見る場合は、同じ泳動度を示すユニットの抗原性の違いを比較するのは困難ですが、モノクローナル抗体を使うとその相違が明らかになります。感度は高いです。
その他、抗原性を比較するのにはいろんな方法(蛍光抗体法、ものークローナル抗体法、など)を用いて考えるのがよいのではないでしょうか。
有難うございます。
そうですね。いろいろな方法から考えるのも大切ですね。
http://bunseiserver.pharm.hokudai.ac.jp/gihou.html
北海道大学薬学部分子生物学分野ホームページへようこそ
免疫沈降法はさまざまなたんぱく質が混ざったサンプルから特定のタンパク質を「分離・精製」する手法です。
http://bunseiserver.pharm.hokudai.ac.jp/gihou.html
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一方、ウェスタンブロッティング法は特定のタンパク質を「検出」するのに用いられる手法です。
上のホームページが写真付きで実験方法が掲載されているのでイメージがつかみやすいかと思います。
なるほど。
免疫沈降法は「分離・精製」する手法でウェスタン法は「検出」なのですね。
解りやすい説明を有難うございます。
回答有難うございます。
でも、これだけではウェスタンと免疫沈降法の違いがよく解りません。