http://www.time.com/time/asia/magazine/article/0,13673,501041213...
The Long Mistake - TIME Asia Magazine, Dec. 13, 2004
はっきり申し上げて、それはガセです。
ソースは上記URLの記事を生半可な英語力の持ち主がネット上で誤訳したことから来ています。以下、それを手短に証明させていただきます。
アメリカの「TIME]誌 2004年12月6日号を訳した(らしい)次の下記URLに「ジェンキンスがそれまでに獲得した勲章からすると 警備活動はこなせると思われたが
彼にはそこでの危険は荷が重かった」という文章がありますが、原文は、「Jenkins had served with enough distinction to find himself leading reconnaissance missions. But he couldn’t cope with the danger.」で、その文中の「enough distinction」(つまり「十分な功績」を辞書などにある(勲功)と受け取って、そこから(勲章を貰った)というように訳したためと思われます。
その問題の訳文です。
US軍功章略章
貰っていたとすれば、常識的には上記URLにあるいずれかだと考えられます。
>>そうだったんですか?!
そのようですよ。もし彼が勲章を貰っていたなら脱走兵になった時点で当然、軍から剥奪されていたはずです。
一般のアメリカ人にとってまるで無名に等しいジェンキンス氏を紹介したこれまでにもっとも詳しい記事である世界のTIME誌がその受勲と剥奪に触れないことがないと考えてよろしいでしょう。
ご質問者はどんなソースからジェンキンス氏の受勲をお知りになりましたか? あらためてそのソースからシャーロック・ホームズしてみるのも一興かと思いますのでそちらから検証して差し上げましょう。
また、かりにジェンキンス氏が(受勲していてそれが剥奪されていなければ)、日本で憲兵隊に出頭した際の軍服に上記URLのいずれかの略章があったものと思われます。これをその際のJ氏の映像などで検証してみるとよろしいでしょう。
当然のことながら、その気になれば、いずれの勲章についても、その授与に関する日付や受勲者の氏名、略歴、勲功に関する記録は保管されていますので、それを調べ、J氏の名前があるかどうか調べ上げることも可能ですね。大変でしょうけど。
【アメリカの勲章】アメリカには勲位の制度がないので,それを表す勲章はないが,軍人の勲章はワシントンの時代からあった。勲位を表さないのでデコレーションと呼ばれ,31種類あるが,それぞれの勲章には等級をつけない。
アメリカのデコレーションの特徴は,功績にしたがって1人に数種類の勲章を出し,さらに同一の勲章を同一人に何度も出すことで,後者の場合は最初にもらった勲章のリポンないし略章に小型のカシの葉のしるしをつける。これをカシの葉章(Oak leaf luster)といって,カシの葉章という勲章があるわけではない。日本の新聞のニュースなどではよく間違える。
終戦直後に「紫の心臓」(パープル=ハート)という映画がきたが,当時は映画をみるまでなんのことかわからなかった。これは金ぶちのハート形の勲章で,内側は紫色のプラスチック(もとは七宝)で,中央にワシントン将軍の左向きの横顔がレリーフで彫ってある。これはワシントンが1782年に制定したもので,アメリカの勲章のなかでは最も有名で,同時に最も美しいといわれており,デザイナーはエリザベス=ウィルという女性だった。
そのほか戦時に功績のあった民間人ないし非軍人に与えられるメダルが10種類以上あって,それの最高は大統領によって贈られる「自由のメダル」(1945年制定)であるが,1963年故ケネディ大統領のとき,平和時の国防・文化,その他の公私の尽力が顕著な者にも与えられるようになった。
http://en.wikipedia.org/wiki/Awards_and_decorations_of_the_Unite...
Awards and decorations of the United States military - Wikipedia, the free encyclopedia
(附録)アメリカの軍功章(勲章)decorations についてのWikipediaの記載です。
以上、ではジェンキンス氏、受勲の報を辛抱強くご一緒にお待ちしたいと思いますw
なるほど。詳細にご説明いただき、ありがとうございます。当方のソースはここでは明かせないのですが、例えば、最近刊行されたジェンキンス氏の手記には、関連の記述がないものでしょうか(当方未読なので…)。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4047915106/qid=11318282...
Amazon.co.jp: 告白: 本: チャールズ・R・ジェンキンス,伊藤 真
先日、発売された自伝によるとジェンキンスさんが陸軍に入隊したのは、1955年、彼がw15歳の時で、すでに朝鮮戦争は終わっていました(1953年板門店休戦条約)。
その後はずっとアメリカ国内での通常の勤務で1964年に軍曹として韓国の米軍基地に配属となり、38度線の勤務につきましたが、もちろん、そこは戦場ではありません。アメリカでは正式の戦争時における戦闘行為以外で若い兵士が勲章をもらうことはありません。
戦後っ子のジェンキンスさんが
脱走したは1965年1月のことでベトナム戦争の前線に送られることを避けるのが目的だったそうです。
http://hiog.seesaa.net/article/8715173.html
hiog: チャールズ・R・ジェンキンス「告白」角川書店
ありがとうございます。
そうだったんですか?!
ありがとうございます。