小説・漫画・映画など、作り物である以上、作者の主観や元にする資料や作品を面白くする為の架空のアイデア等によって人物の描かれ方は変わってくると思います。
最初に見た作品と後に見た作品で、あなたの中で印象がガラッと変わった人物があればあげて下さい。
悪人→実は正義漢くらいの180度印象が変わったものを募集します。
①人物名
②最初の印象・理由・できればきっかけとなった作品名
③その後に変わった印象・理由・できればきっかけとなった作品名
といった形でお願いします。
※基本的に日本史上の人物を対象とします。関わりがあれば外国人でも可。
①乃木希典
②印象:明治天皇を追って殉死するなど忠義心が篤く、旅順攻撃を負かされた有能な将軍。
理由:夏目漱石の「こころ」を読んでその存在と殉死した事実を知ったため。
③後の印象:無駄に正面攻撃を繰り返し兵を多数殺した愚直で無能な人。
理由:司馬遼太郎の「坂の上の雲」の中で何度もその無能ぶりが描かれていたため。
BIGLOBE
①山南敬助(新撰組)
②燃えよ剣 (司馬遼太郎の小説)
③新撰組!(2004年の大河ドラマ)
②では割と神経質で、波乱の中で消えていく人物として描かれていました。
③によると、まず隊員の結びつきがとても強く、その中でも尊敬されている人物で、人間関係の微妙な歯車の食い違いによって、追い詰められていく人間として描かれていました。
どちらに、どれほどの真実があっても、早合点はいけないなあと思いました。
山南敬助。うーん、私も「燃えよ剣」は読みましたが、印象は薄いですね。途中で切腹して果てたせいか。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E5%8D%97%E6%95%AC%E5%...
なんかを読むと温厚で人望に優れていたらしいですが。
>どちらに、どれほどの真実があっても、早合点はいけないなあと思いました。
その通りですね。史料にしたって書いた人の立場で見方が全然違うこともありますから。
すいません。できれば人物についてのリンクを貼っていただけたらありがたいです_(._.)_
①乃木希典。
②「坂の上の雲」を読んで、人格的には高潔な人物だが、稚拙な攻撃を繰り返し無駄に兵を死なせた無能な将軍というイメージが付きました。
③きっかけとなった作品というのははっきりと覚えてないんですが、いろいろと勉強しているうちにそう極端に無能というほどでもないんだなと思うようになりました(細かいことは紹介したサイトが良くまとまってますんで読んで見てください)。
お、面白いですね。1の回答者さんとは逆のパターン。
思うに司馬遼太郎は、かつて学徒出陣の将校として、戦争末期の陸軍の内実を知る立場にいましたから、昭和陸軍の精神主義に影響を与えたと思われる乃木希典に好ましい感情を持つには抵抗があったことでしょう。
紹介されたサイト、なかなか興味深いですね。
結論は・・・。ははは、成程。
何つーか、旅順攻略の戦訓を取り入れていたら、ノモンハンとか太平洋戦争での陸戦の状況はだいぶ変わっていたでしょう。
http://www.youngsunday.com/rensai/comics/getsumei.html
【ヤンサンWEB−連載作品紹介−月明星稀】
やっぱり坂本竜馬でしょうか。
ヤンサンの「月明星稀-さよなら新撰組」を見てから
「お~い!竜馬」を古本で買って読みました。
ヤンサン見てたときは竜馬いけ好かないやつだと思ってたけど
お~い竜馬読んだら新撰組バカだなぁって思う。
この認識の違いについて知人と話した事があるんですが、
新撰組の本では竜馬と、特に岡田以蔵がボロクソの悪人に書かれてるそうですが、
坂本竜馬の本ではいい人に書かれています。
「月明星稀-さよなら新撰組」未読ですが、新撰組の立場に立つと、薩長が悪役は当然としても、坂本竜馬も良くないんですか。
それはともかく土方歳三カコイイ!
「お〜い竜馬」は私も読みましたが、竜馬と新撰組のやり取りはコメディっぽいというか、立場は違うけど微妙な感情の通じ合いがありますよね。
岡田以蔵は狙った標的は外さない冷血な暗殺者と、味方の筈の土佐藩郷士にも蔑まれ、暗殺にしか自分を見出せなかった不遇な面と両方ありますね。
http://www1.u-netsurf.ne.jp/~sirakawa/J039.htm
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野口英世 身体的なハンディキャップを負いながら、当時日本を代表する医学者に・・2・思い出せません、すいません。
何かの本だった様な・・、スポンサーから貰った渡航費を芸者遊びに使うとは・と憤慨した記憶あり。
3.自分で作った特効薬が効かず・・哀れ。ノーベル賞候補も台無しですね。大体伝記に残るような人間は半気違い(半が付いているので良いでしょう?)なんでしょうね。
たぶん筒井康隆の本で読みましたが、「天才とキ○ガイは紙一重」と良く言われるが、そうでなく「天才=キチ○イ」なのだと。
つまり一つの研究・技能に打ち込む精神力は、普通の人と比べて段違いであり、日常生活に関する諸々のことは全く関心がないか、余技であると(これに近い言葉を言ったのは、秋山真之の兄、好古であったかな)。
仕事も家庭も趣味もそこそこに、羽目を外さずに無難に生きている私は全くの凡才です(笑)
http://www1.odn.ne.jp/kamiya-ta/sugiura1.html
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1. 吉良上野介
2. 最初にはっきりとした印象を与えられた作品は特定出来ません。
なんとなく、テレビや直接関わりない小説でも引き合いに出されてくる忠臣蔵から「悪役の典型」と思うようになっていました。
3. 認識を変えたのは杉浦日向子さんの「吉良供養」(ちくま文庫「ゑひもせす」収録)です。
忠臣のはずの赤穂浪士をいわばテロ集団のようにも捉えていて、 何の備えも無かった平和な吉良家を襲い、仇の吉良上野介だけでなく、 武器の用意もなかった吉良家の忠臣たちを次々に殺害した経過をリアルに描かれています。
それで興味を持って調べてみたところ、吉良氏はお国元では灌漑事業などに業績のあった名君として慕われており、歌舞伎の「忠臣蔵」は決して上演させないほどだということを知りました。
この事実は大変面白かったですね。
なるほど、確かに興味深いですね。ありがとうございます。
今のところ、印象が大幅に変わるパターンとしては、
A.時代によって評価が分かれる→その時の政治権力の都合にも影響される
B.事件の加害者・被害者による立場の違い→加害者が正当化される場合は、被害者にはそれなりの理由が造られる
C.人間性をどう捉えるか。長所を短所と捉えることも。
更にある人物を主人公にする際に、対立する人物を貶めたり、実際以上に強くしたり逆に弱くしたり・・・。
乃木希典はAのパターン、吉良上野介はBのパターンに近いということになりますね。
他にはどんなパターンがあるでしょうか?
やはり東条英機です。
1.最初の印象:少年H、小学校の教科書
少年Hでは終戦直後に主人公が雨宿りした時に偶然会った老人が東条英機のことを
拳銃自殺に失敗した臆病者とけなしており、学校の教科書では戦犯とこき下ろしている。
2.ザ・殺人術(第三書館J.ミネリー著)
小林よしのりが書いた戦争論(違ったかも ゴーマニズムだったかもしれない)
ミネリー氏によれば拳銃自殺は意外に難しく、緊張していると弾がそれたりして失敗するらしいです。コメカミを撃つ場合も同様。
よしのり氏の本を読んで米英に対抗した勇敢な人物だという印象を受けました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4063724646/qid=11355697...
Amazon.co.jp: バガボンド―原作吉川英治「宮本武蔵」より (21): 本: 井上 雄彦,吉川 英治
一部の本によれば吉岡清十郎は架空の人物らしいですが有名なので載せておきます。
1.宮本武蔵 吉川英治
清十郎は父の遺産と名声を受け継いだが、本人はその器ではなく、はっきり行って雑魚キャラとして描かれている。
2.バガボンド
剣の天才でかなり強い人物として描かれている。
二人も人物をあげていただき、ありがとうございます。
・東条英機
日本では死に際(もしくは引き際)の潔さによって評価がだいぶ違ってくることがありますからね。特に戦争を体験した世代としては、憲兵による恐怖政治の象徴と見なされ、嫌悪されるのは致し方ないのかもしれません。
他の枢軸国独裁者ほどには権力を持っていなかったこと、日米開戦の折に和平を望む天皇の期待に添えなかったことを涙した話などは一般的に知られていないようです。
この人を冷静に評価するには、まだ早いような気がします。
・吉岡清十郎
実は私は宮本武蔵について、きちんと本で読んだことがありません。「バガボンド」も未読です。面白そうなので、気にはなっていますが。
ネット上でこの人物について調べてみましたが、諸説あってコメントが難しい。少なくとも「バガボンド」にて強く描かれたのは珍しいようです。
あまりいないとは思いますが、教科書や学校で使われた教材は無しにして下さいね。
日本では教科書にて軍人が良く書かれるのは、ほぼ皆無と言っても過言ではないので・・・
http://ja.wikipedia.org/wiki/陸奥宗光:detail]
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4592142217/
Amazon.co.jp: 王道の狗 (1): 本: 安彦 良和
(1)陸奥宗光
(2)子供の時の歴史の教科書
明治時代、欧米列強との間に結ばれた不平等条約の中の治外法権撤廃を達成した立役者。
(3)王道の狗(安彦良和)
陸奥はまた一方で、日清戦争開戦の裏の立役者であります。吉田松陰のアジア覇権論に基づき、列強の仲間入りの道筋をつけ、その後の太平洋戦争までつながっていきます。
180度印象が変わるというよりは、実際の功績のほうが遥かにスケールが大きかった人物と言うことで取り上げました。(外交官として見ると、小村寿太郎→松岡洋右あたりまでつながっていきます)
陸奥を語る際、ハッキリいってこちらの役割のほうが歴史的にはるかに重要なのですから。
安彦良和はガンダム以外ではファンタジーものの印象が強いですが、こんな歴史ものもあったんですね、知りませんでした。
陸奥宗光と聞くと、多くの人が小村寿太郎とセットで不平等条約の改正を思い浮かべるのではないでしょうか。
>日清戦争開戦の裏の立役者
「カミソリ大臣」の本領発揮といったところでしょうか。こちらの方が「切れ者」としての陸奥宗光の代表的な実績ということですね。
日清・日露戦争あたりの政治家・軍人は、開戦賛成・反対いずれにしろ、亡国の瀬戸際ということで、何よりも真剣に国益を考えていたような気がします。
それが太平洋戦争の頃になると、2度の戦争に勝った傲慢さや己の面子を保つほうが大事になっていったような・・・。
お、早速いい感じの回答ですね。ありがとうございます。
乃木希典の人間性はともかく、将軍としての能力はどうなのかな?とは思います。第3軍司令官に任命されたのも戦略的な判断ではなく、ある種の温情的措置だったらしいし。
引用サイトにあるとおり、水師営の会見などで諸外国に好印象を持たれた為、旅順攻略の際の不手際を伊地知参謀長に押し付けたという裏事情もあるようです。