「一度読んで損はない」と思う本を、私にお薦めして下さい。
(※下の4点を把握した上で、物語の大まかな筋もしくはお薦めの理由を添えてください。bk1の書影を希望します。)
1私はJキャロル・ケッチャム・ブッツアーティ・Dウィンズロウ・キング・マキャモン・
ダール・村上春樹・筒井康隆などの作家が好きです。
2後味のスッキリする作品は望みません。
余韻の残る作品・鬱になる位の衝撃を与えてくれる作品をお願いします。
3女流作家・エッセイ・ライトノベルはご勘弁下さい。
4下記のリストに挙げる作家は食傷気味なので除いて下さい。
(東野圭吾・北村薫・乃南・乙一・高野・綾辻・宮部・小野不由美・真保・貴志・鈴木光司・小池真理子・瀬名・村上龍・宮本輝・椎名誠・コーンウェル・クーンツ・ジョンソール・キイス・オコンネル・ラファティ・ギャリコ・ルースレンデル・ディック・ハインライン・カード・クリスティ・アシモフ)敬称略
動物農場
ソビエトを風刺した寓話。
専制政治を排除してたはずの動物達が結局専制政治になっていたという話です。
あゝ野麦峠
映画化もされましたが、本だと女工哀史だけではなく、
多角的な観点で明治の別の風景が描かれてます
アルジャーノンに花束を
IQ68から超天才に変った話
昔読んだときは、前半部分が良かったと思っていたのですが、
最近読み直したら、後半部分の方が好きになってました。
# 衝撃的ではありませんが、読後にじわじわと余韻が残る作品を選んでみました
ありがとうございます。「動物農場」一度読んでみたいと思っていました。
「あゝ野麦峠」どの辺がお薦めなのでしょうか?
「アルジャーノン」確かに良いですね。
どれも有名な作品なので既に読まれていたらすみません。3冊ともジャンルが違いますが、自分の中で衝撃的な作品だったのであげてみました。
o6oさんは、とても本を読まれている方のようですので、好み等難しい問題もあるかとは思いますが、もし宜しければ読んでみてください。
「一度読んで損はない」という意味では当てはまる作品だと思います。
貫井徳郎「修羅の終わり」
記憶をなくした僕を戦慄させた奇妙な一言、「あなたと私は前世で恋人同士だった」が意味することとは?記憶喪失の青年と刑事が時代を超えて絡み合う連続爆破事件の行末を描く、長編サスペンス
私もミステリ中心に月100冊ペースで読書をしていますが、今までに読んでいる最中で気持ち悪くなったのはこの本だけです。
異常な心理描写と後味の悪さでお勧めです。
吉村達也「踊る少女」
妻は化け物かもしれない。おれは怖い、怖くて家ではもう眠れない!中年男が真夜中に目撃した妻の恐るべき姿!―『踊る少女』モナリザなんて大嫌い!どうしてあの絵を見せようとするの!レオナルド・ダ・ヴィンチの名画に脅える女が隠す、驚くべき肉体の秘密―『モナリザの微笑』引っ越しても引っ越しても、また自分の隣にやってくる不気味な住人―『隣の江畑氏』など、吉村達也が描く恐怖世界を満喫できる究極のホラー短編七作収録。
この作家さんは当たり外れが大きいと思うのですが、
これは良かったです。着眼点が身近なのに不気味で
怖いです。ちょっとした時間の合間に読むのにお勧めです。ぜひ古本屋で。
ありがとうございます。貫井さんですね。
月100冊こなす方が「読んでいる最中で気持ち悪くなったのはこの本だけ」と仰るんですね…惹かれます。
書評サイトを開いているのでまだ高校生ですが、1000冊は読んだと思います。
本の書評をしてあるので、その
島本理生『ナタラージュ』
http://snownotes.jp/book_review/2006/01/post.html
ライトノベルは勘弁とありましたが、舐めて掛かってはいけません。
想像されているようなライトノベルっぽくない、萌えとかとは無縁です。
本当におすすめです。本当に鬱になるほど衝撃的な閉じ方でした。
名瀬樹『アンダー・ラグ・ロッキング』
ライトノベルは確かに舐めてます…
ちなみに私の挙げた作家はほぼご存知ですか?
大分嗜好が異なるようですが。
「死ぬまでの僅かな時間 Death just around the corner」 井沢元彦
筆者は一時期TVメディアに露出しまくっていたので、もしかしたらあまりいい印象を持っていないかもしれませんが、実はメディアに出るようになる以前の作品には傑作と言えるものが結構あります。ただ、リストを見ると歴史物にはあまり興味無さそうですので、ちょっと意外な作品を。
作家リストの中では 綾辻・貴志・鈴木光司に近いかなと思います。
若い女性を拉致・監禁した上で殺害するという事件が連続発生し、妹同様に可愛がっていた女性が拉致されたということもあり、主人公は職業柄犯罪知識ということで捜査に協力して犯人を追い詰めます。
しかし主人公には、警察には絶対に明かせない秘密(ネタバレすると、実は彼も憧れていた女性を自宅地下に監禁しているんですよ)があり、犯行究明の様子だけでなく、主人公と地下の女性との関係がどうなっていくかも気になります。
前半、あえて犯人と主人公が別なのか同一人物なのか、はっきりさせないのも意図しているのかと思わせる気がします。
最後のオチ(特に主人公に監禁されていた女性の台詞)は男性ならば、みょーな余韻が残る作品・・・。
と書いたところで、o6oさんのプロフィールを見たところ、女性なんですね~。うーん、でも私の妻も面白いと言っていたし。最後を読んで、o6oさんの感想を聞きたいのであえてお薦めします。
それから、もし異常犯罪に興味があるならば、山田正紀の女囮捜査官シリーズなんてのもお薦めです。
意外性のある展開と読後に余韻が残る作品です。
ただ、表紙がアレなんで、カバーが無くては外では読めませんが・・・。
http://www.bk1.co.jp/search/search.asp?kywd=%8ER%93c%90%B3%8BI+%...
ありがとうございます。井沢元彦、未読です。
あらすじをお聞きすると一筋縄じゃ行かない感じですね。この辺が…↓
「あえて犯人と主人公が別なのか同一人物なのか、はっきりさせないのも意図しているのかと思わせる気がします。」気になります。
http://www.bk1.co.jp/product/2034589
オンライン書店ビーケーワン 404 ページを表示することができません
私のお勧めは、「ダレン・シャン」です。
意外と有名な作品で、書店などでも良く見かけるので、読んだ事があるのではないでしょうか?
上記の条件4つはもちろんクリアしていますが、
二つ目の後味のすっきりする作品は望みませんというのには最適でないでしょうか?
全12巻と長いですが、エンディングは本当に
「えっ!?」という感じのエンディングでした。
もしかして、あらたに13巻がひそかに出るんじゃないかと思えるほどの心境でした。
ともあれ、この「ダレン・シャン」は読んでおいても損はないでしょうか。
※ちなみに、ちょっとグロテスクです。
というよりも、主人公の存在自体が現実世界では
グロテスクです。
ISBNのやり方わかりませんでした・・・
すいません・・・
ありがとうございます。ダレン・シャン、そう言えばファンタジーが苦手なので敬遠していました。(ダークファンタジーは好きです)
ハリーポッターも指輪も王道過ぎてキツいのですが、これはグロテスクですか?
ちょっと興味惹かれました。
thirdstage.com
脚本家・演出家である鴻上尚史 氏の戯曲です。(本当は舞台で観るべきなのでしょうが、戯曲でも十分に堪能できます。)
鴻上 氏は以前より、「絶望だけで終わる作品は作りたくない。『人の涙を拭くハンカチのような作品』を目指していたい。」と発言していました。とはいえ、氏の作品はどれも簡単なハッピーエンドで終わることはなく、絶望の淵から傷付いて傷付いて、ようやく希望を見出すものであります。しかも、そのラストのカタルシスに至るにあたって、観る(読む)者に強烈な「問い掛け」を投げ掛けてきます。そういった意味では、長く余韻が残ると思います。
さて、あらすじですが、高校時代の同級生3人がひょんな事から再会することで物語は動き出します。精神科医の女医、そこに記憶を無くしかけている男性、その家に転がり込むおかまの3人が、時を越えて絡み合います。記憶を無くしつつある男は、ある時突然自分を天皇陛下であると考えるようになります。おかまを侍従にした陛下は皇居に向かうと宣言するも、連れて行かれた先は実は精神病院でした。
しかし、本当に精神病に罹患して苦しんでいたのは、、、いったい、誰のどの姿が本当の姿で真実なのか、物語は後半にさしかかると目まぐるしく転換していきます。
あまり詳しく書くと、読む興味が失せてしまうと思うので、この辺にします。
是非、ご一読をお勧めいたします。
ありがとうございます。とても説明がお上手ですね。読み返してしまいました。
「絶望の淵から傷付いて傷付いて、ようやく希望を見出す」…こういう作品好きです。
http://www.bk1.co.jp/product/2404144
オンライン書店ビーケーワン:邂逅の森
熊谷達也の「邂逅の森」。
人間の生き方は、これが正しいっていうのは無いですけど。
自分のためとか、夢のためとかより、
自分を愛してくれる人、尽くしてくれた人を
大切にするべきだなーとは思いますね。
ありがとうございます。
山本弘というと、ライトノベル~ジュブナイルな人なのですが、本作はかなり悩み気味に書いたっぽくて、かなりよさげです。挙げていただいた作家の中で、村上春樹・筒井康孝のみ既読ですが、問題提起を鬼のように投げつけながらぶちゅっと潰れたトマトのような、なんとも煮え切らない結末に至るあたり、おそらく非常に満足いく内容かと思います。
とにかく情報量の多い作品です。
ほとんどのひとが知らない作品だと思いますが(食傷気味と挙げていただいた作品は結構読んでいるわたしですが)、逆の読後感を求めるなら、ぜひ。
ありがとうございます。「ぶちゅっと潰れたトマトのような」結末ですね…面白そうです。
私の読書量は大したことないので回答するのが少々おこがましいのですが・・オススメしたがりなの性格なので回答します。既読でしたらすみません。
私は野沢作品が好きなのですが、『魔笛』には衝撃を受けました。以下簡単なあらすじです。
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白昼の渋谷のスクランブル交差点で爆弾テロが起こり、2千個の鋼鉄球が一瞬のうちに多くの人生を奪った。犯行は新興宗教の教祖に死刑判決が下された直後だった。妻が獄中にいるという複雑な事情を抱えた刑事・鳴尾良輔は爆弾テロ実行犯の照屋礼子を突きとめるが、彼女はかつて公安が教団に送り込んだ人物だった。鳴尾は照屋の過去を遡り、さらなるテロを防ごうと奮闘する。
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こうしてあらすじを書くと平凡な気もしますが・・・。読み出すと一気に読み上げたくなります。止まりません。良かったら是非ご一読を。
もう少々紹介します。
『嫌われ松子の一生』の印象が強い山田宗樹ですが、『天使の代理人』『聖者は海へ還る』『黒い春』もそれぞれ読み応えあります。これらも先を読み進めずにはいられず、さらには色々考えさせられます。
『天使の代理人』…堕胎をテーマにした作品。堕胎する側、させられた側、手伝う側、阻止する側。それぞれの立場を描いています。何が正しいとか間違っているとかいう問題ではなく、気付かない振りをして見過ごすことのできない問題がそこにはあります。内容が内容ですのでちょっと重たいです。
『聖者は海へ還る』…今まで読んだ本の中で2番目に印象が強く、満足した作品です。(ちなみに1番は既に推薦されている天童荒太の『家族狩り』です。)猫の腹を切り裂いた少年がカウンセリングを受けるところから物語は始まります。先入観を持たせたくないので多くは語りませんが、色んな点で衝撃を受けました。しかし、ネットで色々見ていると評価が分かれる作品のようです。。。。
『黒い春』…謎の伝染病が軸となって話が展開されます。背筋がぞっとしました。
ありがとうございます。野沢さん良いですね。
山田宗樹は未読です。
本好きとなれば読んだ事があるか もしれませんがカフカの「変身」などはいかがでしょう? 初めて読んだのが中学生頃だったと思いますが虫の目線で人を見る不思議な感覚と理解出来ない結末でありながら考えるものがありました。嶽本 野ばらの著書も曖昧で独特な世界の本です。ちょっとゴスロリがはいっているのでそういったのが嫌いな人にはお薦めできませんが。
太宰治の「人間失格」なども私的には「結局どうなの?」的な最後に不思議なもやっと感を覚える1冊です。哲学書などが読み終えた後の不思議な「結局」どうっだったの?」的な不思議感を感じると思います。主旨に合わなかったらポイント結構です。
カフカは私も中学時代が初読です。
嶽本 野ばら聞いたことありませんでした。
「戦闘妖精・雪風〈改〉」
かなり有名なSF作品ですが。
ある時突然南極に「通路」が出来、敵が来襲。どうにか敵を通路の向こう=フェアリィに押し戻し、敵=ジャムと対峙する前線基地をフェアリィにおいた。そのフェアリィ空軍に属する戦闘機と戦闘機以上に機械じみたパイロットが主人公となる連作短編形式の作品です。話を積み重ねる中で、「機械にとって人間とは何か」ということに繋がる不安感が増して、最後は・・・
続編(グッド・ラック)があります(最終的には3部作になる予定だとか)が、自分は「ここで衝撃を感じたまま終わってた方が良かったかもしれない」と思っています。
「The chat」
ホラー・ミステリー作品です。
いつもの仲間でチャットを楽しんでいたときに突然ネットの亡霊を名乗る者が現れ、その予告どおりに1人、また1人と殺されていきます。主人公は犯人を突き止めようと活動をするのですが・・・
殺され方も、途中で思い出される過去の事件も陰惨なもので、ひどい話のまま終わります。怖いです。
続編(The chat ver.2.1)があります。これも同じぐらい陰惨で怖くておすすめです。
おまけの1冊です。「眼球譚〈初稿〉」
あんまりにも有名(有名人が匿名で書いた衝撃的なエロ・グロ作品として)で、いまさら説明するまでもないと思いますが(こういう本をそもそも他人におすすめしていいものか、自分で自分の良識を疑いますが)。「よいこは読んではいけません」系の話ですから、お好みの範疇からはずれるかもしれません。後味は悪いこと甚だしいです。
眼球譚!お薦め頂き嬉しいです(笑)
ケッチャムやジョン・ソールを挙ように少し私の範疇からは外れますが、
人には薦められないような作品も好きなので。
前二つは初耳でした。
SFが無いようでしたが、ダン・シモンズのハイペリオンはいかがですか?
もう20年以上SFを読んでいますが、おそらく一番ワクワクしつつ衝撃を受けた作品です。いわゆるハードSFと呼ばれる分野なのと、ダン・シモンズの語り口調に癖があるので、SF嫌いな方はだめなのかな?とは思いますが。
ミステリーとしては本格ミステリーに劣りますが、SFとしては超1級だと思います。
ちなみに、私は読み終わったあとに、少しテンションが低くなりました。
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28世紀、宇宙に進出した人類を統べる連邦政府を震撼させる事態が発生した!時を超越する殺戮者シュライクを封じこめた謎の遺跡―古来より辺境の惑星ハイペリオンに存在し、人々の畏怖と信仰を集める”時間の墓標”が開きはじめたというのだ。時を同じくして、宇宙の蛮族アウスターがハイペリオンへ大挙侵攻を開始。連邦は敵よりも早く”時間の墓標”の謎を解明すべく、七人の男女をハイペリオンへと送りだしたが...
ダン・シモンズ大好きです。
ハインラインやカードやラファティしか書かなかったらお薦めされますよね。確かに超一級です!
ちなみにハードSFも好きです。(イーガンやバクスターはちょっときついですが)
ありがとうございます。天童荒太は永遠の仔しか読んでおりません。
犯罪方法も残忍性高いんですね(笑)チェックしてみます。