http://en.wikipedia.org/wiki/Kray_twins
── ウィンチェスター刑務所で、ロナルド・クレーは情緒不安定と診
断され、エプソンの精神治療施設へ送られた。ある日、そこに双生児の
レジーが面会に来た。ほかの面会人といっしょに施設から出ていったの
はロニーのほうだった。そのあとでレジーは、自分はレジナルドでロナ
ルドではないと言い、出ていくと主張した。
── Wilson,Colin/関 口 篤・訳《現代殺人百科 19881110 青土社》P166-167
http://www.h4.dion.ne.jp/~abcdefg/nonfiction.html
先のケースは、双子の真犯人が入れかわった例ですが、二人の別人が
約半年間にわたって真犯人とされた“鈴ヶ森事件”もあります。
── 松本 清張《ミステリーの系譜 19750210 中公文庫》P148
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%E7%C3%AB%BE%BC%B9%A8
趣旨と違えばポイント不要です。
コメンテイターの大谷昭宏氏(元読売新聞社会部記者)が原作を書いている
マンガ「こちら大阪社会部」に似たようなストーリーが。
婦女暴行があり、警察犬に追跡させた結果、ある男を誤認取調べして
(逮捕までは行っていなかったと思う)、
その男が、真犯人である双子の兄弟をかばって「私がやりました」と自白。
(ゴメンナサイ、真犯人が兄なのか弟なのかド忘れ)
唯一「ハッピー(という名前だったと思う)」という警察犬のみが、
「この男ではない」と否定していたが、他の警察犬が皆
「この男が犯人」と指していたので、
「ハッピーは引退した方がいいんじゃないか」と言われる始末。
ついにハッピー引退直前になった時点で第二の犯罪が発生。
第二の犯行時、誤認取調べした重要参考人に警察官がマークしていたため
アリバイ成立し、
「第二の犯行は彼の犯行ではない(=第一の犯行も彼の犯行でない)」
ことが判明、「ハッピーが正しかった」ことになる。
名誉回復したハッピーの再捜査の結果、双子の兄弟の真犯人を逮捕、という話。
ハッピーは「双子の兄弟も嗅ぎ分ける」ずば抜けた嗅覚を持っていた、
ということで表彰された。
・・・・・・・・・・・・・・
あのマンガ、結構実話を基にした話が多いので、この事件も案外
実話かもしれません。(詳しくは大谷氏に確認してください)
ちょっと違いますが、ありがとうございます。
この双子の完全犯罪は法律の盲点をついたものであると、記憶しています。
つまり、”どちらかが犯人”だと分かっていても(姿形、DNAも同じ二人が同時に自白している)、”どっちなのか”を証明できなければ(うち一人には完全なアリバイがある)どちらも処罰することは出来ない。
ということなのですが。
自分でも探してみました。
(1)グレアム・グリーン「被告側の言い分」
(2)http://macska.org/article/73
まだ思い出せません。
ありがとうございます。
実際は「鈴ヶ森事件」のようにどちらかを真・犯人と断定してしまうのでしょうか。
私の読んだのは推理小説だったのかも知れません。