偉人としてイメージされているタイプの人なのかどうか解りません
が、シェリーなんかは「火を人類に与えた」とされるプロメテウスに
ついて作品を書いていますね。そしてその嫁メアリ・シェリーなんか
だと「フランケンシュタイン あるいは現代のプロメテウス」という
副題にしてますし科学技術と火の空想的な連結は念頭にあったかと。
URLはダミー代わりです。ぴったりなのがないようなので。
そして時代を下った科学的な理由はおおむねパスする方向で。
有名と言えばこの上なく有名なのはギリシア神話におけるプロメテウスのエピソードでしょうか。(パンドラの箱)火によって人間は(神のごとき)高い文化を手に入れることができるようになった…というメッセージがそこに込められていると思います。
この逸話は非常に有名なので、たとえばこれにちなんで名付けられた元素もあるほど(プロメチウム)ですが、実は類似の話(知恵者が神の下から火を盗んで人類にもたらす)は世界中の神話に見られるのだそうです(こちらなど参考)。ちなみに、このページに色々と「火の重要性」について述べた人名が出て来ますが、「人類史」という観点から述べた人…となるとまたニュアンスが違ってきますね。ある程度「歴史学」のようなものが生まれて以降の人の方が良いのでしょうか。
たとえば学者では、故今西錦司教授が「人類の誕生」の中で、火というものが物理的(火食→歯を小さくできる→脳容量の増加)・精神的(実体のない、普遍でない存在=火から抽象概念が生まれた)な方向から人類文明の発達に大きく寄与したという説を唱えているそうです(こちら参考)。なかなか面白い観点だと思います。
また、旧文部省の学習指導要領(西洋史)の昭和22年版の学習活動例に、
考古学上の研究によると,人類の発生は今より凡そ30万年以上にさかのぼる。そのころの人類は,極めて原始的な猿(えん)類に似た動物であったが,これが漸次発展をとげ,今から3万年ないし5万年前に至って容貌(ようぼう)・骨格共に現在と変わらない人類,即ちホモ=サピエンス(Homo Sapience)が発生した。
この間に人類は完全に直立歩行し,意志を通ずる手段として言語を用いるようになり,また他の動物にくらべてすぐれた智力を発達させ,火の使用や道具の製作をもおぼえた。
といった記述が見られましたが、ここで参考文献としてあげられている
・ヴァン=ルーン 人類文化史物語 上・下(改造文庫)改造社
・コフマン 世界人類史物語 上・下(岩波文庫)岩波書店
などは、未見ですが上記のような内容に触れている可能性は高いと思われます。
結局、調べた中で一番「偉人」に近い有名人(倫理の資料集や歴史教科書に名前の載ってるような人、としておきます)で、これに近いことを言ってる例は、共産党宣言で有名なエンゲルスさんでした。
労働は道具の製造とともに始まる。一番古い道具は、狩猟と漁労具である。肉食から、二つの決定的に重要な新しい進歩が生まれた。火の使用と動物の飼い慣らしである。人間は食えるものなら何でも食うことを学んだように、どんな気候の中でも生活することを学んだ。寒い地方には、寒気や湿気を防ぐ為の住宅と衣服を必要とし、新しい労働活動を作り出し、人間をますます動物から引き離した。
引用はエンゲルス著「猿が人間になるについての労働の役割」からだそうです。
(参考こちらより)
古代ギリシャの哲学者、ヘラクレイトス。
「万物は流転する」ということばで知られた人物です。
ヘラクレイトスは、火が万物の根源であるといっています。
ちなみに、ヘーゲルはヘラクレイトスが弁証法の創始者であるとしているそうです。
こちらとっても参考になりそうです!
http://www12.plala.or.jp/lfskkawa/y_jinrui.htm
ただ、どなたが解いたかが不明なのですが、的確に書かれています。
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