なぜ傷が入るのでしょうか?ドリルの構造上仕方がないことでしょうか?
ちなみに、開け始めは手で機械を操作し、少し開いたら自動操作で開けました。このことも関係しているのでしょうか?
構成刃先の発生が主な原因かと。
黄銅は溶着しやすい材料ですからドリルの肩に溶着した構成刃先で傷を付けているのだと思います。
ありがとうございますm(_ _)m
ドリルやエンドミルは構造上,チゼルと呼ばれる無回転,無切削の領域が存在します.用は回転中心に近い付近です.特にドリルはその箇所が出っぱっているため工作物に当たった時に跳ねて周囲にキズをつけてしまします.
解決方法として,ボール盤とドリルを使用して穴あけをするときはポンチで凹みを付けてあげます.そうすることによりチゼルによる跳ねを防止できます.旋盤による加工ではセンタードリルと言う工具を使用してポンチ代わりに下穴を開けます.
なお,エンドミルはチゼル部分は凹んでいるので跳ねることはありません.実物を比べてみると良く分かると思います.
以下のURLはドリルの説明,チゼルが出ています.
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%AB_(%E5%B7%A5%E5%85%B7)
ありがとうございますm(_ _)m
ツイストドリルのねじれ部分(リード)は
切りくずの排出用と切削油剤を案内する目的で設けられており、
切削に必要なすくい角や逃げ角がありません。
これに対しエンドミルは円柱の表面と端面(先端)に切れ刃があり、
刃物を水平方向に移動させて切削することができます。
ドリルの場合、切削したあとにリードが当たって擦れているのでよい切削面は得られません。
エンドミルの場合は先端でボーリングしながら
穴の径の部分も同時に切削しているのでよい仕上げ面が得られます。
ちなみにドリルの加工面の算術平均粗さは25ミクロン以下、
エンドミルは1.6ミクロン以下なので両者の表面粗さの精度は10倍以上違います。
高精度の仕上面を得たいときやボール盤作業を行ないたいときは、
バニシングドリルやバニシングリーマを使います。
(エンドミルでは深穴加工ができないため)
ありがとうございます!
加工面の荒さの数値が掲載されているサイト等はないでしょうか?あれば、是非教えてくださいm(_ _)m
どのような設備で、どのような材料に、どのくらいの直径の穴を、どれだけの長さ開けられて、どの程度の精度が必要なのか。以上の条件で対応が変わります。
http://www.monotaro.com/c/027/475/
URLは超硬ドリルのカタログですが、単価の高いことに驚かれると思います。とりあえずは下穴をあらかじめ正確に開けておいてから、ボール盤か旋盤を使って充分に時間を掛けて冷却オイルを充分に掛けながら手作業で丁寧に開ければ傷は最小で済みます。穿孔する時の音を聴いてみてください。ドリルが悲鳴をあげていませんか。最近ではドリルの先端から冷却オイルを噴出させて超高速で穿孔するシステムも開発されています。ドリルは厳密に正確な螺旋を描いて穿孔するわけではなく、どうしても偏差はありますし、早く穿孔するほど、捻れは大きくなります。zhoucunさんが言及されている溶着も早く穿孔するほど高温になって、より多く発生します。下穴を開けることによりgoolerさんが言及しているチゼル部分の問題を回避し、併せて高温になりすぎる問題も解決できます。ただし、下穴は正確に開けないとセンターや軸角度が狂います。たぶん一回で開けられたのだと思いますが。
なおエンドミルは構造上はやく磨耗します。ドリルは無理すれば欠けてしまいます。研ぐのはタイヘン。捨てたいドリルです。はは・・。
ありがとうございます!
ありがとうございますm(_ _)m