また、あなたはどう思いますか?相関があると思いますか?
高機能自閉症は、あくまで「明らかな知的水準の低下のない」自閉症を「高機能自閉症」と呼んでいるだけなので、実際にはIQ80も含まれればIQ120も含まれますし、おそらくその機序もさまざまで、多動型ADHDに比べるとはるかに考えにくいでしょう。
ただ、高機能自閉症で、かつ、知能も高いグループについては、
「高機能自閉症・アスペルガー症候群入門」
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という本の中で、その遺伝可能な、高い論理性や思考パターン(たとえば、生まれながらに平等思考である、など)が、社会や高機能自閉症(アスペルガー)の人自身に幸福をもたらすことができる可能性がある、と述べられています。
ADHDにはまず二種類あることを認識しないといけません。
一般的に「多動」と言われている、「落ち着きがない」ことを主訴とするものはわかりやすいのですが、俗に「のびたくんタイプ」と呼ばれる「注意欠陥型ADHD」もあります。
これは、ぼーっとしていて、名前を呼ばれても気づかないとか、そういう症状です。
どちらかだけのことも、両方が一緒に発症することもあります。
ちなみに前者は男児に、後者は女児に多いです。
さて、ともに原因ははっきりとは解明されていませんが、
特に前者は、脳の神経伝達物質のドーパミンやノルアドレナリンの
retakeup(再取り込み)の機能がうまくいっていないことにある、という説が今は一般に認識されています。
つまり、取り込まれなくなった結果、あふれて(多くなりすぎて)しまうわけです。
ちなみにどちらの物質も、足りなくなるとうつ病とかになって精神活動が低下します。「やる気」の物質でもあります。
ということは、これが多すぎる多動形ADHDは、非常に悪いたとえで言うと「覚せい剤を打っている芸術家」のような状態に常にいるわけです。
というわけで、おそらく直接相関があるでしょう。