約20年前に受けた新人研修で、セブンイレブン・ジャパンの役員さんから、「セブンイレブン(というよりはアメリカでの"7-Eleven")という名前の由来が営業時間から来ているというのはデマ。ポリシーとしては当初から24時間営業を目指していた。名前の由来は、創業店の番地(ちょっと記憶があいまい。もしかしたら創業日だったかも)」というお話を聞きました。
しかし、今では公式HPでも「営業時間に由来している」という説明です(http://www.sej.co.jp/faq/711.html#q12)。
その役員のお話がまったくのガセだったとは思えないので、「公式発表」を変更した事情があると思うのですが、ご存知の方があれば教えてください。
★推測や、「ここに営業時間が由来と書かれている」という類の情報に基づく回答にはポイントを差し上げられません。「番地(または創業日)」が由来と言っていた、という事実をご存知の方から、その説(または公式発表)が取り消された経緯などを教えていただければと思います。よろしくお願いします。
参考:http://taikai.seesaa.net/article/20693440.html
追加で2点
●1927年のコンビニエンス発祥の地 Oak Cliff のトリビアのサイト:http://oakcliff.com/oak_cliff_trivia.htm の中ほどに、Southern Ice Companyがあったのは、Edgefield 通りと 12th streetとの角だ、とあります。ここには番地まで載っていませんが、もしそれが「711番地」だったら、このトリビアに載ったと考えられます。これは地元のサイトですから。これから、私は「711番地」説はないものと思います。
●紹介されていたブログで、英語版Wikipediaをひいて、7-Elevenの前の名前がSpeedee-Martとされていますが、これも上記および前記のページにあるように不正確です。Speedee-Mart は http://franchiseworks.com/advertiser.asp?id=43&p=listings の最初の記事(7-Eleven, Everyday Convenience )の第1段落にあるように、カリフォルニアの会社で1964年に 7-ELevenに買収され、よって、7-Elevenが当時の米国一(=世界一)のコンビにになったものです。
私の調査では残念ながら711番地はでてきませんでした。
「公式の誕生日(official birthday)が7月11日というのは、7-Eleven 自身のトリビア・ページ:http://www.7-eleven.com/newsroom/funfacts.asp の冒頭に出ているのですが、私はこれこそ作り物(本物の誕生日ではない)と見ています。その根拠は、次に示す、かなり詳しい歴史記事に、誕生年はあっても、誕生日まで記していないからです。
次のサイトは、お示しのブログにある「当時のアメリカにはよく、夏は氷、冬は炭を売っている店があった・あるとき、そのうちのナントカさんが・・・」の氷店であるSOUTHLAND CORPORATIONの歴史をしるしたものです:http://www.tsha.utexas.edu/handbook/online/articles/SS/dhs2.html
要点を記します。
1927年にテキサス州の複数の製氷業者が合併してSouthland Ice Companyができた。これは、複数の製氷工場からice dock(小売店に相当)を通し、家庭のアイスボックスに氷をとどけるものであった(注:電気冷蔵庫はまだない)。そのうちの一つの店が、トーテムポール(Totem Pole)を店のシンボルにかかげたが、それはTote them、品物(氷)を背負って運ぶ、といったしゃれだった。そして、そういう店で生鮮食品【牛乳・パン・卵など】を卸売り価格で、長時間【ふつうの店がしまっている夕方や日曜日に】売るように従業員が当初は自発的にはじめたのが、コンビニエンス・ストアの発生であった。一度倒産を経験し、1934年の再建後は、生鮮食品、乳製品を売るチェーン店としてダラス地区に根をはっていった。その会社の重役は、7-7-7 crowd(群集)と呼ばれたが、それは午前7時から午後7時まで、週7日間働いたからだった。1946年にSouthland はTracey-Locke 商会に小売店を託して、その名前も長い営業時間を反映させるべく、7-Elevenとした。(その後の歴史は略)。
なお、上記の文の【 】内は、7-Eleven公式サイト内のHistory:http://www.7-eleven.com/about/history.asp の記述がより具体的なものだったので、私が補足したものです。
詳しく調べてくださってありがとうございます。
そうなんですよね、英語のサイトを見ても誕生「日」は書かれていない...番地または日付が根拠だという「ことにしておこう」ということだったのかもしれません。
どうも企業の創業時の話というのは、後から「~ということにしておこう」というのが多いのでしょうか、不透明ですね。
追加で2点
●1927年のコンビニエンス発祥の地 Oak Cliff のトリビアのサイト:http://oakcliff.com/oak_cliff_trivia.htm の中ほどに、Southern Ice Companyがあったのは、Edgefield 通りと 12th streetとの角だ、とあります。ここには番地まで載っていませんが、もしそれが「711番地」だったら、このトリビアに載ったと考えられます。これは地元のサイトですから。これから、私は「711番地」説はないものと思います。
●紹介されていたブログで、英語版Wikipediaをひいて、7-Elevenの前の名前がSpeedee-Martとされていますが、これも上記および前記のページにあるように不正確です。Speedee-Mart は http://franchiseworks.com/advertiser.asp?id=43&p=listings の最初の記事(7-Eleven, Everyday Convenience )の第1段落にあるように、カリフォルニアの会社で1964年に 7-ELevenに買収され、よって、7-Elevenが当時の米国一(=世界一)のコンビにになったものです。
なるほど、もしも711番地だったら、という推理はそのとおりですね。
Speedee-Martの名前は、そうでしたか。ありがとうございます。
先に回答された方のような回答ではないのですが、イトーヨーカドーがセブンイレブンを始めたときにイトーヨーカドーに在籍していました。
当時、私が在籍していた店舗の精肉売り場のチーフがセブンイレブン要員として出向させられたことを覚えています。
当時は、まだ開店時間は7時から11時だったと思います。
そして、セブンイレブンの名前の由来は開店時間だと説明されました。
http://www5e.biglobe.ne.jp/~marukei/guide/h_seven.html
上記HPにも載っていますが、当初から24時間営業ではありません。1974年5月に1号店を開店して翌年6月に24時間営業を開始となっています。
当時としては、小売店がこんなにも長い時間開店していることは大変な驚きでした。(ヨーカドーは10-20時)
また、スーパーの店員から見ると小売店が定価で販売するなど売れないに決まっていると先輩からは言われました。
ちなみに、現会長の鈴木敏文は私の入社したときのヨーカドーの人事部長でかなり強面の人でした。(昭和48年)
あまり、事実に基づいた回答ではありませんが日本のセブンイレブンの創業当時にいた者の話として書かせていただきました。
初回答ですね^^
>上記HPにも載っていますが、当初から24時間営業ではありません。
日本のセブンイレブンが24時間営業でなかったことは、ハイ、私も実体験として知っています(あまり若くないので^^)。
1993年ごろ、私が住んでいた地元(東京都内)でも、24時間営業ではありませんでした(フランチャイズがメインなので、数千店---今は1万店突破でしたっけ?---の店舗すべてで24時間というのは難しいですよね)。
ぼけーっと書いてしまったのですが、「当初から」というのは、アメリカのサウスランド社のことでした。
けれど、アメリカでも7時から11時までの営業だったようですね(本当にぼけーっとしていてすみません)。
その役員の方は、実際に24時間営業していたとはおっしゃらず、「24時間営業がポリシー」というようなちょっと曖昧な言い方でした(巧みな話術?^^;)。
日本のセブンイレブンは、今では経営不振に陥ったサウスランドを買収済みですが、元々は日本マクドナルドと同様、アメリカ本社の子会社ではなく、ノウハウを買っていたパートナーですよね。
SEJ立ち上げの頃に「開店時間が根拠」という説明だったということは、その役員さんの話はますます「こういうことにしておこうか」的なストーリーだった匂いがしてきますねー
URLはダミーです。これは、自分が某外食大手に勤めていた時に、経営トップ、今度上場廃止するからどうなるか分かりませんが、とにかくその方から直接聞いた話です。
(ここから)
自分が人事本部長だった頃に、「今度うちの鈴木がsejという事業に取り組みます。で、ついては、ゼンセン同盟つながりということで、よろしければ株を買っていただけませんか?」といわれて株を買ったんだが、ほんとにあの時は海のものとも山のものともわからない事業に過ぎなかった。
なんで、数字で711なんですか?と尋ねたら、朝7時~夜11時まで営業するからだという。それで、日本のライフサイクルも必ず変わる、わが社のファミリーレストラン型コーヒーショップにも、深夜お客様がかなりの数でお越しになる、できれば24時間営業に挑戦していった方がいいと言ったんだよ。
その後24時間営業が標準に変わっていく中で、弁当という形で同じ胃袋という市場を争うことになっていったから、今から思えば余計なことを言わなければ良かったと思うな(笑)
(ここまで)
やはり、創業当初は24時間営業という発想自体が珍しいものだったことは間違いないようです。まあ、この方はこの未公開株で大変な資産を築かれているわけですが、このアイデアを提示した報酬と考えれば安いもんかもしれません(苦笑)
番地がどうのこうのというのは、流通業界、外食業界のように店舗業態開発が非常に重要な世界でよく起こる「作られた伝説の流布」に当たるんじゃないかと思うんですが・・。
おぉ...上場廃止というと、つい最近MBOが成立したヒバリさんですね。超有名どころ...
なるほど、
>店舗業態開発が非常に重要な世界でよく起こる「作られた伝説の流布」
よい伝説はマーケティングの一環、という感じでしょうか。
そういえばMOSバーガーのMountain, Ocean, Sunというのは後付けの理屈で、実は最初の社名がMerchandising Organizing Systemだったからという話を聞いたことがあります。
なるほど、もしも711番地だったら、という推理はそのとおりですね。
Speedee-Martの名前は、そうでしたか。ありがとうございます。