為替相場についてのことで質問です。
円高ドル安に為替が動いたとして、一般的に考えられる要因を様々教えてください。
大前提は、日本経済が強く、アメリカ経済が不安定になると見られれば、円が買われ、ドルが売られて、円が高くなりアメリカドルが安くなるということです。そのような見られ方が何を要因として定着するかというと、それにはさまざまな観点があります。一番分かりやすいのは、戦争です。アメリカが絡む戦争があると、アメリカは政情・経情不安定と見なされて、ドルを持っているとだんだんその価値が低くなる(アメリカの力が弱くなる)と考えられて売られます。その際、戦争に参加しないと思われる日本の円に乗り換えられたり(買われたり)します。その結果、円は高くても買われ、ドルは安くなっても売られます。簡単なまとめ的解説としてこれをどうぞ。
円高ドル安というのは、要はドルよりも円の価値の方があるということです。したがって、例えば、米よりも日本の方が金利が高くなれば、日本で貯蓄した方がベターなわけで、ドルを持っていた人は円の方が欲しくなります。その結果、相対的に円の価値が上がり、円高ドル安となります。
通貨が高くなるのは、その国の経済が強いと評価されるからです。日本円が強くなる=日本経済が強いということですから、たとえば
1)日本製の品物を世界の人々がほしがる、すなわち輸出産業(自動車、電機、精密機械など)に競争力がある。
2)日本の金利が上昇し、日本の通貨を買いたがる人が増える。
3)日本の株価が上昇し、日本の株を買うために日本の通貨を調達しようとする人が増える。
等が考えられます。為替レートは相対的なものですから、逆の見方も可能で、
1')アメリカ製品の競争力が落ちている。
2')アメリカが低金利で、米ドルを買おうという意欲が薄まる。
3')アメリカが株安で、米ドルの需要が下がる。
と言うこともあると思います。
元モルガン銀行の藤巻健史さんは、いずれ円安になるだろうと言っておられます。
http://www.marubeni.co.jp/research/2_pl_ec/030908imamura/
国内景気が回復し、アメリカの経済成長率を上回った場合は、円高ドル安が発生します。
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