イラク・イラン戦争でも、アメリカは元々はイランを応援しています。
パーレビ国王がアメリカに都合の良い石油取引をしてくれていたので、イランは親米国として武器兵器はすべて米国製でした。アメリカが$金本位制をニクソン・ショックで崩壊させてしまい、世界通貨の座を降りざるを得ないかと言うときに、それまで世界一の産油国だった米国内の石油の生産を打ち切り、(1972年のローマクラブに【世界の人口、工業生産がこのまま成長を続けるなら、食糧不足、石油資源枯渇、環境破壊で100年以内に地球上の成長は限界に達する。」と発表させ、NHKでも何週間も連日専門家の解説をゴールデン・タイムに取り上げた。
アメリカの石油輸出中止はごく自然に米国民にも受け入れられた。アフリカ・サヘル地域の大干ばつが1960年代終わりから75年まであったので、報告の効果は絶大だった。
翌年、第一次石油ショック【第四次中東戦争】を起こす。エジプト・サダト大統領が、アメリカのバックに絶対優勢のイスラエルに対し最後の力を振り絞るが、苦戦続き、「イスラエルを軍事・経済支援してるアメリカの資金援助が一日でも途切れるとイスラエルは自活できない(属国)。従ってイスラエルからシナイ半島返還の譲歩を引き出すにはアメリカに働きかける必要がある。」と対イスラエル攻撃から、対アメリカとの取引へと方針を変える。。
まさに、キッシンジャーらアメリカがアラブ中東諸国を抱き込み、オイルショックを機に石油$本位制の確立を狙うシナリオ通りに状況が整った瞬間、という視点。。。
イスラエルがイスラム国家と対立しているのでアメリカはイスラエルを応援する。