勿論創作OKです。
体験談なんかだともっと嬉しかったり。
(あのシチュエーションって、もし自分が女だったら惚れてるよ確実、みたいな。)
ちなみに、私自身は眼鏡萌えとスーツ萌えが激しいです。
(回答への返信欄で暴走する可能性があります。その点、ご注意下さい。)
「久しぶりだな!!」
懐かしい顔が上気している。俺を見かけて、走ってやってきたくれた様子がよく分かる。こいつは昔からそういうやつだった。三年ぶりに見る、懐かしい顔だ。
「ほら、汗を拭けよ」
「いやー、暑い暑い。世の中クールビズだっていうのに、うちの会社は上着ネクタイ強制なんだ」
俺の差し出したハンカチで汗をぬぐうあいつ。いい仕事をしているようだ。スーツはパリッとしているのに、靴は少しくたびれている。足で稼いで仕事をする。そんな様子が見て取れる。この靴、男の勲章ってやつだ。
あいつが言葉を継いだ。
「お前、今何やってるんだ」
俺の少し曇った顔を見て、そうか、と小さくつぶやいた。俺が仕事に失敗したことは、こいつにも知られているらしい。まあ、平日の夕暮れにこんなTシャツ姿なら、知らなくても想像が付きそうなものではあるが。
「俺、今日はもう直帰でいいんだよ。少し付き合え。どうせ時間はあるんだろ?」
あいつが爽やかに微笑む。いいやつだ。夕暮れの街を少し歩いた。自然と話は学生時代の思い出になる。
「ここ、思い出すな」
「ああ」
俺達は、一本の街路樹の下で足を止めた。何の変哲もない街路樹の一本だが、俺達には思い出深い木だ。三年前、こいつと最後に言葉を交わしたのが、この木の下だったのだ。俺は、何かを言わなければならなかった。
あいつがゆっくりと口を開く。
「あの時は・・・・済まなかったな」
街路樹を囲む柵に手を置きながら、西の空を見つめてあいつが言う。俺は、何かを言わなければならなかった。
あいつが言葉を継ぐ。
「お前のこと、俺は今でも・・・・」
「言うな!!」
俺は、あいつの言葉を遮った。俺は、何かを言わなければならない。俺の方から、何かを言わなければならないのだ。
言葉を探す。茜に染まる西の空が、深い紫に変わろうとしていた。俺はゆっくりと唇を動かす。
「もう俺は、あの頃の俺じゃない・・・・。」
俺は、競争の波に飲み込まれて、そして負けた。俺は、すっかり変わっちまったんだ。もう、輝いていた学生の頃の面影など、微塵も残ってなどいやしない。しかし・・・・。
「変わっちまった俺だから、あの時受け止めきれなかった思いが、今なら受け止められる!!」
言った。これだ。俺の言うべき言葉は、これだったんだ。
街路樹の柵のあいつの手の上に、俺は手の平を重ねた。その上に、あいつのもう一つの手の平が重なった。俺も更にもう一つの手の平を重ねたかったが、それはやめにした。この手の平の上に重ねるのは、俺のこれからの人生だ。
あいつが言った。
「今夜、お前の家に行ってもいいか?」
頬が上気している。まるで走ってきたばかりのようだ。いや、こいつは本当に、ここまで俺を追いかけてきてくれたんだ。俺は心の中で、こいつの背中を抱きしめた。
「もちろんさ。ただ、男の一人暮らしは汚いぞ」
俺がそう言うと、あいつが笑った。そして言った。
「俺がみんな綺麗にしてやるさ」
通りの店で、ワインを一本買った。それをあいつが、スーツの胸に抱いて歩く。頬を撫でる風が、秋のそれに変わっていた。変わっちまった俺の人生が、さらにまた変わる予感がした。
【寸止めにも至らずおしまいw】
大学2年の頃、初めてクラブでバイトした。
水商売だからなんとなく後ろめたさがあったけど。お酒作ってお客さんと話してお金もらえるんだからと、自分に言い聞かせて。
何よりも、彼氏と旅行に行くためのお金を稼ぎたかった。
夜のバイトに最初は戸惑ったけど、いいお客さんが多いし、お店の人もみんな優しくて、なんとなくなじんでいけたような気がしてた。
割のいいバイトだから、旅行代ためたあとも続けたい気もするけど、彼氏に内緒でどこまでやってけるかも、悩みの種かもしれない。
このバイトを始めてから、「今日残業なくなったから、飯食べに行こうよ」って手の誘いを断ることが多くなってしまった。
運が悪い。
誘われるのはバイトの日と重なる。
実は今日も急に映画に誘われたけど、断った。
学生の私が社会人の彼氏のスケジュールに合わせてデートすることが多かったのに、最近断ってばかり。
なんか、疑われてる気がする。
映画断って、クラブで片付けしてるこの姿を見たらなんて思うだろう。
「はあ・・・」
ため息ついてテーブル拭いてると、ルナちゃんが話しかけてきた。
「ナツコちゃん、片付け、面倒?」
「え?」
「だって閉店後のお掃除まで手伝ってく女の子っていつも私だけじゃない。結構地味目の仕事だから面倒でため息ついたのかなって思って」
「あ、違うの。なんとなく出ちゃっただけ」
ルナちゃんは同じ年の、この店のNO.1。
店で働く女の子はみんな学生とかOLとの兼業だけど、ルナちゃんだけはフルで働く女の子だった。
細くて小さい体で、大きな黒目がちのくりくりした目で、ものすごくかわいらしい感じで、一番になるのは納得だった。
「ナツコちゃんさ、この後、暇?」
「暇って言えば暇だけど」
「じゃ、カラオケ行こうよ。ナツコちゃんの歌う声好きなんだ。ルナご飯とかもおごっちゃるね」
顔をくしゃくしゃにしてルナちゃんはそういった。
携帯を見たら、午前2時だった。
一人暮らしのアパートに帰っても寝るだけだし、昼間、予定もないからいいかな。
頷くと、ルナちゃんは嬉しそうだった。
「店長~。今日、ナツコちゃんと駅前でオケるから送ってくんなくていいよ」
店長が奥から出てきて駅まで送ろうかって言ってくれたけど、ルナちゃんは断っていた。
その代わりにルナちゃんは少し甘えた声で
「店長。もう掃除終わったから帰るけど、30分時給のっけといてね」
とおねだりした。
店長は「しょうがないなあ」と言いながらもにこにこして私達を送り出した。
24時間営業のカラオケ店までは歩いて10分くらいだった。
その途中、
「真っ暗だから手、つないでこ」
ルナちゃんが強引に私の手に自分の指を絡めた。
こういうの、男の人がされたらルナちゃんにドキっとするんだろうなと思った。
「ねえねえ、ナツコちゃんってさあ、彼氏いる?」
「え?居ないよ」
いくらバイト先の同僚でも、働く後ろめたさとプライベートを晒しちゃいけない気がして、咄嗟に嘘をついた。
「嘘~。大学生って合コンいっぱいしてそうなのに」
「あはは、それって勝手な思い込み。そんなに出逢いないよ」
「本当に?」
次の瞬間、ルナちゃんが繋いでいた手をぐっと引き寄せて私を抱きしめた。
細い体からは想像がつかないくらいあまりにも強く引き寄せられて、体が硬直した。
ルナちゃんは私の襟元に顔をうずめて、くんくんと匂いをかぐと、ゆっくり私から離れて、真正面に立って言った。
「男の匂い、した」
「・・・・・」
「うっそ」
ルナちゃんはげらげら笑っていた。
「ナツコちゃん、からかいがいあるよね」
笑っていいのか、怒っていいのか、呆然としていて分からなかった。
*
まだ続きあるんですけど、思い出してたら案外長くなっちゃったんで、一端きります。
スーツと眼鏡エピソードまで書ききれなかった^^;
察するところに体験談ですかね?
オジサマとのお話は色々勉強になることも多いですね。ナツコちゃん?は何を学べたのでしょうか。
にしても、この話はこのまま進むと百合に行きそうな気がして仕方がありません。
腐女子、が萌えそうな(=言ってしまえばBL)なお話になっていく事、期待して続きを待っています!
ホスト部ですか。漫画は全巻持っています。
確かにこんな部活があったら悶え死ねますよ私。
だってあの双子兄弟(馨と光)はもう見ているだけで幸せですしハニー先輩とモリ先輩もガッツリいけます。
そして何より鏡夜先輩ですよ!!眼鏡にあの冷徹!
先輩は接客担当ではないっぽいのですが、もし接客されたら貢ぐ自信満々ですよ私。
誰か高校生の為のホストクラブ、でもしてくれないかな。
というよりもホスト部現実化希望で(笑)
男子校出身の方の体験談とか、そろそろ来ないかなぁ…。わくわく。
友達に同人作家がいます。
その売り子を僕と友人(仮にMとします)二人で手伝うことが結構あります。
僕はその作家くんの先輩にあたるので、その作家くん普通に接してくれるんですが、作家くんとMは同級生で、作家くんは普段Mに結構辛く当たっています。
「おい、M!ちゃんとやれよ!」「このブタ!」などなど、僕に対する接し方を考えると、ほんと厳しいことを言ってしまってます。
僕とMとで、その作家くんの売り子を今年の夏コミも手伝い、その後しばらくしてから、僕、作家くん、Mを含めた男子校時代の友達で飲み会をやりました。
以下、その場のやり取り。
友達「あのさー、コミケスタッフって人手足りないんだよ。M、スタッフやらね?」
M「えー、スタッフっすか?」
友達「そうそう、Mがスタッフになってくれたら即戦力なんだよなー」
M「んー、やってみよっかなー」
作家くん「おい、M!」
M「ん?なに?」
作家くん「お前がスタッフやったら、俺のサークルの売り子は誰がやんだよ!!」
…正直、作家くん、ツンデレだなって思いました。
そして、俺は売り子としてあれなのかな。。。と思いつつも、こんなシチュエーションに萌えてしまったりしたとかしないとか。
…お知り合いに萌えても許されますか?
質問文の暴走注意には同意されていますね?
暴走、します。
きっとその作家様はSなのですよ。鬼畜攻め。
だからこそ普段はあんなにも酷いのですよ。
そしてそれを愛だと思って受けるMさん。
あ、けど実はそれに悦ぶMさんとかも良いですね…!
「このブタ!」なんて別の言葉に変えたらもう最高ですよ。ヤバいですよ。
そして男子校時代の友達?!何とまぁ!
「お前…あの時の約束、覚えてるか?」
「…10年後に、返事するって言ったな。」
「…まだ、返事、くれるか?」
「勿論、だろ!」とか。お酒の力も借りれば良いですよ。
脱線してしまいました。スタッフの話へ、ですね。
「俺のサークルの売り子は誰がやんだよ!!」
心の中では重要な支えになっているM。それを素直に言えない作家様。
きっと小学生が好きな子を虐めてしまうのと同じ原理でしょうね。可愛いです!ナイスです!!
「お前は俺だけに使われてたら良いんだよ!」くらい言っては頂けないのでしょうか。
そしてK-Kai さん。多分、あれじゃあないと思いますよ。
ただ、恋人に会う口実を、つくりたかっただけで…。
(Mさんパシリ?は禁句で。)
ご友人さん相手にこれだけの暴走、お許し下さい…。
どうやら、創作のようですね。
さて、暴走させて頂きますとナイスNOTクールビズ!上着もネクタイも無いスーツなんてスーツとして認めませんよ私は。
あの頃、何があったのでしょうか?ベタに告白?
昔は純粋故にそういう世界はお断りだったのでしょうか。それとも喧嘩の後で血まみれの彼を発見してその彼に酷い言葉でも吹っかけたままお互い別れてしまったのでしょうか?
これからの俺の人生をやっと重ねた彼…!
是非私も綺麗にして頂きたいものです。駄目ですか?ああそうですか。
とても素晴らしいものをどうも有難う御座います。
リーマン物…次は学園物でも来たら、丁度良いバランスなのですがね。