宗教に関する質問です．

現在の人力検索はてなのアンケートのシステムでは、どのユーザーがどの選択肢を選んだか分からないはずです。「ここに回答した方はもれなく次回より回答拒否させて頂きます」とのことですが、可能なのですか？可能であれば、その方法をぜひ教えてください。

Ｑ01は、恣意的で不完全な設問なので、どこまで結果に信憑性があるのか疑問です。
ひとつの設問でも、信教の自由を侵害しているケースと侵害していないケースが両方成立する場合は、回答できません。
たとえば、一番多く「侵害している」と回答している「聖像の絵を踏まされ，踏まなければ拷問の末殺された」というケースですが、“誰が”踏み絵を踏ませているかによって判断が分かれるのではないでしょうか。
憲法学上、信教の自由など、憲法が保障する自由権は「国家からの自由」であって「特定教団からの自由」ではありません。「教団からの自由」は宗教法人法や刑法などの法令によって「国家による教団の規制によって実現する自由」として実現されるにすぎません。したがって、日常的に踏み絵のようなものを実施している反キリストの教団の異端排除活動は、国家の活動そのものではないので、それが同意無き強制を伴う犯罪ではないかぎり、「信教の自由」の制限にはなりません。反キリストの教団の活動を「信教の自由の侵害」を理由に政府が制限することこそ、逆に不当な信教の自由の規制となり得ます。
つまり、踏み絵が宗教的自由の不当な制限となるかどうかは、何をしたかによってではなく、誰がそうしているか、行為主体が誰なのか、によっての判断が異なります。
行為主体がわからない今回の選択内容では、信教の自由を侵害しているともしていないとも考えられるので回答しようが無く、回答を選んでも選ばなくても不完全な回答となります。
　
Ｑ02の選択肢には「不可知論」を入れるべきだったと思います。
日本人の多数は神がいるかどうかは知ることができない(だから神を信じられない)という「不可知論」者であり、神の不在を積極的に信じる「無神論」者は、実は少数派です。
それから、この選択肢だと、キリスト教、仏教、イスラム教以外の宗教を信じている人は、回答できないケースもあります。
キリスト教では、カトリック，英国国教会，ルーテル派，長老派はまったく別の教理を持っていますが、なぜいっしょにしてしまったのでしょう？ たとえばルーテル派の支流の教会では、ほぼ会衆派と同じ教理を持っており、長老派と激しく対立していますが、設問では同じ項目になっています。なので、ルーテル派の人も長老派の人も「ルーテル派、長老派」の項目を選びにくくなっています。カトリックでも地方の宣教の現場ではヴァチカンの教皇指令よりも会衆の判断を優先した教会運営をとっている教会は少なくありませんが(たとえば教会で反エイズのためのコンドーム配布の手伝いをするとか)、そういう教会の信徒の帰属意識はあくまでも教会であってヴァチカンではないので、カトリックという枠組みで答えるべきかどうか悩むところでしょう。普通に「キリスト教」という選択だったら選択できたのに余計なことを書くので選べなくなっている。
それから創価学会の人は「日蓮宗」と「上記以外の仏教」どちらに投票しているのでしょう？ といったあたりもよくわからないです。