「私もそうだ(または、ずっと変わらず効いている)」とか「~だと思います」ではなく、調査結果や学術的な理論を根拠にした(理屈っぽいワタシも納得するような説得力のある)回答に限定、ということでぜひよろしくお願いします。
子供の頃、初めて入った「バブのお風呂」は驚異的でした。「なんでこんなにポカポカ?」
でも今は、取り立てて何も感じません。これは、
1.感覚器官(肌とか)が慣れて反応が鈍くなり、炭酸によって体に起きる物理的変化(血流?)があまり起きなくなった
2.脳が慣れた(物理的変化は同じだけれど温かさを感じなくなった)
3.トシのせいだよ(がーん)
4.花王が炭酸を弱くした(とは思えない)
5.その他
どれでしょう?番号だけでなく、具体的な解説をお願いします。
ほぼ同じようなことですが、ダイアリーにも書きました。
http://d.hatena.ne.jp/luxon/20061121/1164122551
いるか賞を出したくなるご回答、お待ちしております。
答えは、ズバリ3です。
偶然にも、今バブのお風呂から出たばかりなんです。
4種類(竹、藤、紅○?、?)入ってる箱のやつです。
確かに私も同じことを感じます。
何せ、子供の時はホントポカポカでしたが、今はそうでもありません。
というか、他のバスクリンやバスロマンとポカポカ度が変わらないように思います。
やっぱり、老化による(ってお歳を知らずに失礼しますが…)血行不良が原因ではないでしょうか?
同じ効用でも程度が低くなってるのでしょう。
バブを入れた瞬間の、あの「シュワー」の感じは、あの頃のままですし、溶け具合や最後水面に上がってくる様も同じです。
同じ商品で、値段が下がることはあっても、効用が低くなることは考えにくいです。
バブの効果はいわゆる「炭酸泉」と呼ばれるものの効果を模したものだと考えられます。
炭酸泉には末梢の血管拡張作用などがあるため、体が良く温まるとされていますが、医学的に効果が認められている炭酸濃度は700〜1,000ppm以上とされています。バブ1個では大体100ppm程度のようですので、多少の効果はあるかもしれませんが、「明らかな」身体効果があるといえる濃度ではありません。
ですから、効果が薄れてきたことについては根拠を示すわけにはいきませんので、想像の域を出ませんが、もしも、この濃度で「医学的な身体効果」が得られていたとすると、その変化の理由は「年齢による感受性の変化」がもっとも考えられると思います。濃度が薄い分、体の反応が敏感な方がよく効果が現れると考えられるからです。
あるいは「慣れ」でしょう。炭酸泉による身体効果に「慣れ」が医学的に生じるかどうかは分かりませんが、そもそも身体効果が弱い場合、感覚的に「慣れ」る事も充分に考えられます。
また、明らかな身体効果がないのに効果があると感じる、いわゆる「プラセボ効果」であるとすると、大人になって現実的な効果を実感しだしたとも考えられます。
成分の変化について確かめるには、メーカー問い合わせしかないでしょうか・・・。
なるほど。初めて経験したときは、事前の知識なしで入り、上がってから「今日のお風呂不思議だね」と話をした場面をはっきり覚えているくらいなので、そのときは効果を感じていたのだと思います。
身体効果は引き続きあるのに脳がそれを感じないように抑制しているのか、身体効果そのものが薄れているのかというのが一番の関心事項なのですが、それを知る(または医学的知識に基づいて推断する)ことは難しい...のでしょうかね。
5、その他
薬の投与量は体重または体表面積を基に決められます。バブは医薬品ではないですが、体に影響を与える面において同じ考え方があてはまると思われます。
湯・バブとも同一量と仮定すると、そこに入った成人よりも子供の方がその影響を受けやすいと言うことになります。バブの濃度が同じでも、体の大きさや体表面積から考えると、大人の体より子供の体の方が「高濃度」と感じるからです。
この仮定を確かめるには、バブをたくさん入れて入浴することが必要ですが、メーカー推奨ではありませんのでお勧めできません。
またそれを試した結果、もしバブを常に人の数倍量必要とすることになっても責任が取れませんのでご容赦いただきたく思います。
おぉ、なるほどー。身長が1.5倍になって体の形が相似なら体表面積は2倍以上ですものね。
実は子供のときの「すごかったね」という会話は、先に入ったワタシと後から入った妹との間で交わされたもので、親が感動していた記憶はないのです(だからといって何も感じていなかったとは言えませんが)。
これはかなり説得力あります。
ちなみに以前、J-WAVEのGroove Lineを聞いていたら、ピストン西沢が「疲れた秀島さんは、今日もバブ2個入れのお風呂ですか?」とか言っていました。
kumagaipさんは薬局の方なのですね(他の回答を拝見しました)。
>もしバブを常に人の数倍量必要とすることになっても
バブ複数個入れが流行したら商売繁盛!じゃないですか(笑)
2番で回答したものです。補足です。
kumagaipさんのご回答、大変参考になりました。
また、当時も親の方はそれ程感じていなかったという点も興味深く読ませていただきました。大人との差が実際に存在していたようですね。
ただ、体外環境としての濃度が同じである場合、体表面積が少ないと吸収される薬効成分も量が減ることになります。その点を考えると、子供の方が効果を強く生み出すには、皮膚から吸収される薬効成分の相対的な吸収量の差、あるいは皮膚に対する局所的な炭酸の作用の違いが重要なのではないかと思います。
子供の皮膚は大人より薄くて柔らかく、皮膚の水分含有量が多いとされます。また、汗のでる穴や毛穴の数は大人と変わらないそうですので、これらの事情により、大人より薬効成分の吸収がよく、また、単位面積あたりの血流も多いために血管拡張作用が強く表れる事が考えられます。
そう考えると、体格あたりの炭酸による効果は大人よりも強く表れそうですので、例え同じ濃度の風呂につかっていても、大人よりも強く効果を感じることもあり得る話ではないかと思いました。こういう点でkumagaipさんの仰る、「体が「高濃度」と感じる」事になるのだと感じました。
あ、そうですね↓
>体表面積が少ないと吸収される薬効成分も量が減ることになります。
興奮して、なんだかちょっとズレた納得の仕方をしていました^^
皮膚の薄さというのは大いにありそうです。それが正しければ、女性のほうが効き目が出やすいのかもしれませんね。「ぽかぽかしている」ことを客観的に測定する方法があれば、実験で比較できそう...
「現在はあまり感じない」のではなくて「子供は強く感じる」ということならば、花王は何かデータを持っているかもしれませんね(「xx歳以下のお子さんの場合は...」という注意書きが必要かどうかを検討するためとか)。
10代後半や20代の頃、バブを使ってどう思ったかという記憶がないのが残念。
ごめんなさい。先の回答を眺めていたら、書き残したことがありましたので追記します。
炭酸ガスの感受性に関して、子供が成人よりも10倍も強く感じるとすれば、luxonさんのケースの説明がつきます。加齢と共に感受性が鈍ってきたと。
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しかしこれまでの炭酸泉の研究では、子供のデータが報告された例を知りません。若い方では、せいぜい大学生のボランティアからで、高齢者は80歳以上までいくらでも報告例があるのですが、この範囲では顕著な感受性の差は見られていません。
子供の感受性が、成人の10倍という可能性も低いと思うし、なにしろ、子供のデータは、世界中でもおそらくないので、結論は分かりませんが、先の回答の勘違い説が本当のところだと思います。
「おそらく」とか「思う」の回答は要らないと言われそうですが、この分野については以前からかなり調べているので、一般の人の「だろう」よりも信頼性は高いということで、ご了解ください。
子供と大人の比較をある程度客観的に調べたデータがあると解決するのかもしれないですが、ないんでしょうね...
まず結論ですが、【5、その他】勘違いです。
もともと効果が無かったんです。
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炭酸泉はドイツ辺りで古くから利用されている温泉治療ですが、日本における医学的研究は、「人工炭酸泉研究会」で沢山報告されています。
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この中から、会長(入來正躬/山梨医科大学)が書かれた総説「高濃度炭酸泉の基礎と臨床」を紹介します。
http://www.co2kur.com/j401/j401-6.pdf
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良くまとめられているので、実際に読んでいただければ、炭酸泉の理屈と効能が分かりますが、簡単に生理作用をまとめると、
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炭酸泉の生体への作用は
1、皮膚表面への炭酸ガス小泡の附着と,浸漬部の皮膚の潮紅(皮膚が赤くなる)
2、皮膚浸漬部の冷覚が抑制され,冷たさを感じにくくなる(34℃でも冷たく感じない)
3、皮膚血管が拡張し,これによって皮膚血流が増加する.皮膚潮紅はこの皮膚血流増加によってひき起こされる.
4、心交感神経の活動性が抑制されるために心拍数が減少する。
この他に、末梢神経伝達速度が速くなるとの報告もあります。
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これらの生理作用の結果、全身浴では、ポカポカした感じでゆったりとリラックスした入浴が可能になります。
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ところで、このような炭酸泉の生理作用は、1000ppm程度の高濃度の炭酸ガス溶解が条件となっており、入來先生の論文では、少なくとも700ppm以上を条件としています。
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これに対して、バブを家庭用の浴槽に1個入れても、せいぜい100ppm程度までしか炭酸ガス濃度が上がりません。
http://www.co2kur.com/j201/p204-09.pdf
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100ppm程度の炭酸ガス濃度では、上述のような生理作用は殆ど現れません。
バブのお風呂に入っても皮膚が赤くなる現象は確認できません。
10個も入れればそれなりの効果が期待できますが、香料が強すぎて気分が悪くなります。
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きっと子供の頃だから、お父さんやお母さんから、
「ほら、泡が出てるでしょう、これで温まるのよ」
なんて言われたんじゃないですか?
初めてバブを使ったときには、パッケージに書かれた効能書きと実際に泡がはじけて来る不思議さに、期待が高まります。実際に入ってみると、香料による快適さときっと効くはずだという期待感とが相俟って、自分で納得しやすい状況を作っていたのです。しかし、実際の効果は殆どありませんから、いつかは化けの皮がはがれるというだけのことです。
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炭酸ガスは謡い謳い句のひとつとして過剰な期待はせず、普通の浴用剤の様に、香りと色を楽しんでゆったりすれば良いと思いますよ。
丁寧なご回答をありがとうございます。2つ並んでいたので新しい方から開けたら、へー、順番が変わるんですね、新発見(笑)
専門家登場!ということでうれしいのですが、
>きっと子供の頃だから、お父さんやお母さんから、
これは、違うんです。実は隣に住んでいた祖父母の家の風呂に入り、上がってから妙にポカポカするなと思い、後から上がってきた妹と「不思議だね」と話し、翌日祖母に聞いて何やら特殊な入浴剤だと知った、という経緯です。なので、効果はあったんだと思います。
「化けの皮がはがれる」というのは厳しいおことばですが^^、まぁCMの「炭酸ガスが効く」の反対側において両方を眺めればバランスが取れるかもしれませんね。
>「私もそうだ(または、ずっと変わらず効いている)」とか「~だと思います」ではなく、調査結果や学術的な理論を根拠にした(理屈っぽいワタシも納得するような説得力のある)回答に限定、ということでぜひよろしくお願いします。
と書いたのですが。