「詭弁」と「ブラフ」の使い道の違いを教えてください。
よく「その言葉は詭弁だね」「その言葉はブラフだね」と聞きますが、使い分けが分かりません。
一応辞書では調べましたが、実践的使い方について教えてください。
ブラフは辞書の意味でもあったと思いますが、「はったり」という意味合い、詭弁は「間違っていることを、正しいと思わせるようにしむけた議論。道理にあわない弁論」という意味になります。ニュアンスとして、ブラフより詭弁のほうが論理的な議論という感じがします。
例文
実現不可能であると分かりきっている取引を、ブラフをかけるような形で相手に迫る。
(はったりなので、相手が論理的に責めてくれば、ブラフをかけるようなことができなくなります)
相手側が不利益を被ることは明確であるのに、あたかも利益をもたらすかのような詭弁を弄する。
(内容ははったりですが、「人をあざむくため故意に行われる、虚偽の推論」として成り立っているので、相手側から論理的に責められても、崩れることはありません)
また言葉そのものの持つ雰囲気について。ブラフも詭弁も、戦略的な話術といえると思いますが、単語の由来からも分かるように、ブラフのほうがよりギャンブル的な響きをもっていると思います。
ブラフ
http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=bluff&kind=ej&...
詭弁
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A9%AD%E5%BC%81
とあるように、ブラフは(言葉による)威嚇や脅し、もしくははったりと言い換えることができるのに対し、詭弁は論理展開中に巧妙にウソをついて相手を言いくるめることを指すという違いがあります。
実践的な用法としては、
子供のケンカにおける「俺の兄ちゃんは中学で番長やってるんだぞ」がブラフ。
それに対して「番長という言葉が最早死語であり、それを認知しているのは本人もしくはあなただけなのではないか。その場合、番をはるという定義そのものに疑問を覚える。うんたらかんたら・・・なのだから、番長という存在そのものを証明するところから始めていただきたい」とかなんとかいって、相手を煙に巻くのが詭弁。
(詭弁の例がひねりがなくてすみません。)
詭弁の例については、「詭弁のガイドライン」なるものが存在します。ぜひご一読を。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%EB%CC%CA%DB%A4%CE%A5%AC%A5%A4%A5%...
ブラフと詭弁は、単語の意味の方向性が若干違います。
ブラフは、ハッタリをかまして自分を大きく見せることにより相手を威嚇する方法。その幻影に怯えて相手がひるんでくれればブラフは成功です。すでにある回答内にもありますが、ギャンブル的な響きのある言葉です。
一方、詭弁ですが、こちらはハッタリとは少々違います。今ある事実(これは相手も共有している事実)を元に、自分に都合の良い方向に論を進めていくのが詭弁です。
つまり事実に基づいた弁が詭弁であり、その点で根も葉もないことで威嚇するブラフと異なるのです。
「あした金の卵を生むガチョウを持ってきてやる」と約束する羽目になったとして、翌日の言い訳として
「やっぱり泥棒に狙われるからイヤだ。
うかつに他人に見せるわけにはいかない」ってのが詭弁
「本当にいいのか?金の卵を生むガチョウに指一本でも触れたら一生離れられなくなるんだが・・クックック、おれのオヤジももちろんガチョウと離れられないのさ、明日は親父の給食もだしてくれよ・・・そのオヤジにもくっつくからもちろん俺も母親もこの3ヶ月触っていない!」とまでいってやっぱり持ってこなくていいですとまわりに言わせようとするのがブラフ
詭弁はいいわけ、
ブラフははったり
騙されたかどうか? が、
冷静になって考えると、騙された、おかしい、なんか変、と判るのが詭弁。
後になっても判らないのがブラフ。("騙されたかもしれない"と思っても、後に別の情報を得られないかぎりは判定不能だという意味)
コメント(1件)
非常に参考になりました。
この場を借りて御礼申し上げます。