胃腸が悪い時に生魚を食べてよいかということに関しては、良いとも悪いともいえません。
どの程度悪いのでしょうか。
ものすごく悪いのであれば、たんぱく質を避けた方が良いので、重湯やおかゆのみにすべきです。
たんぱく質をとっても大丈夫な程度の時でしたら、加熱したたんぱく質より、加熱する前のたんぱく質の方がタンパク質分解酵素が働きやすいので、お友達の言うとおりです。
ただし、生魚には生きている菌や寄生虫がいる可能性があり、体調のいいときには問題にならない程度のものでも、体調の悪い時には、体に悪影響を与える可能性がありますので、その観点からはあまりお勧めできません。その点では生ものは控えた方が良いということが正解です。
アレルギーの出やすいサバや、寄生虫のいる可能性の高いイカ、内臓由来の菌のコンタミしやすい小さい魚の生は避けた方が無難です。
また、脂の多い魚も消化はあまり良くないので避けたほうが良いです。
生で食べても良いと私が考えるのは、大型の魚で脂の少ない刺身のみです。
自分自身が、研究職なので管理栄養士よりも識者だと思っているのですが、一応、管理栄養士の方の「刺身は消化がよい食品」という言葉が載っているURLを載せます。「刺身は消化がよい食品」という言葉は、管理栄養士の方の勉強する教科書から来ているものと思います。
胃腸が悪い時に生魚を食べてよいかということに関しては、良いとも悪いともいえません。
どの程度悪いのでしょうか。
ものすごく悪いのであれば、たんぱく質を避けた方が良いので、重湯やおかゆのみにすべきです。
たんぱく質をとっても大丈夫な程度の時でしたら、加熱したたんぱく質より、加熱する前のたんぱく質の方がタンパク質分解酵素が働きやすいので、お友達の言うとおりです。
ただし、生魚には生きている菌や寄生虫がいる可能性があり、体調のいいときには問題にならない程度のものでも、体調の悪い時には、体に悪影響を与える可能性がありますので、その観点からはあまりお勧めできません。その点では生ものは控えた方が良いということが正解です。
アレルギーの出やすいサバや、寄生虫のいる可能性の高いイカ、内臓由来の菌のコンタミしやすい小さい魚の生は避けた方が無難です。
また、脂の多い魚も消化はあまり良くないので避けたほうが良いです。
生で食べても良いと私が考えるのは、大型の魚で脂の少ない刺身のみです。
自分自身が、研究職なので管理栄養士よりも識者だと思っているのですが、一応、管理栄養士の方の「刺身は消化がよい食品」という言葉が載っているURLを載せます。「刺身は消化がよい食品」という言葉は、管理栄養士の方の勉強する教科書から来ているものと思います。
ありがとうございます。
知人は調子悪さの程度については言及していなかったので,重症の時ではなくて「たんぱく質をとっても大丈夫な程度」を指していたのだと思われます。
加熱したたんぱく質よりも加熱前のほうが分解酵素が働くというのは,なるほどです。
あぁ,菌や寄生虫の存在が「生ものを控えろ」という理由のなかでも主たるものですよね。「生魚は大丈夫」という主張が,この理由と矛盾するような感じだったので,質問させていただきました。
出典もありがとうございます。
ご説明いただいた内容は十分に納得がいくものでした。また研究職に就かれている方とのことで,バックグラウンドの確かさも認識できます。ありがとうございました。
張っていただいたURLは「過敏性腸症候群」を題材としたものですので,私が求める解にたどり着くものではなさそうです。ページ内に,私の質問した内容に対して答える記述もみられませんでした。
「生ものでも消化・吸収が良い食べ物なら良い」とされる根拠もお示しになられていませんので,残念ながら参考にはできません。ご了承ください。
胃腸が悪いときは、腸内細菌のバランスも崩れていると思います
そんなときに生魚を食べれば(刺身など)、おなかを壊すこともあると思います
http://www.kochi-med.net/iryosodan/index.html
>タ食時に生の魚を食ベ、夜中ごろから激しい腹痛とおう吐に見舞われることがあります。これは生魚の肉の中にアニサキスという寄生虫が隠れていて、この虫が胃の壁に食いつくための症状で、病名としては胃アニサキス症といいます。魚の種類としてはサバ、イカ、アジなどで、頻度としてそんなに多いものではありませんが、診察する医師の側でこんな病気があることを念頭においていないと、時に見落とされることがあります。
ありがとうございます。
1番目の回答にもありましたが,寄生虫の存在を認識しておくべきですね。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Search&db=...
論文レベルで検索を行いましたが、少なくとも海外論文では明らかなエビデンスを見いだすことはできません。
いくら清潔に処理してあっても、動物(魚・肉とわず)の生食は、少なからぬ種類の、ウイルス、菌体の病原体のリスクにさらされます(いわゆる、アニサキスなどの明らかに症状を起こすもの、そうでないものを含めて)。火を通すことによる、そうした病原体の不活化というのはバカになりません。
殆どの文明において、動物性蛋白は生食されません。マリネなどの殺菌作用のある処理方法を施したものを除けば、日本以外の伝統料理においては一般に魚介類(肉も)は生食されないのは、動物性蛋白の加熱を行うメリットがいかに大きいかを間接的に証明しているのではないでしょうか。
逆に、俗にいう「日本人は胃腸が弱い」という言は、魚介類の生食によるサブクリニカルな感染が影響しているのではないかという説もあります。(ドグマでしかありませんが)
僕は栄養士ではないので、生のタンパク質がどれほど消化に易しいかはわかりませんが、ささいな消化のアドバンテージよりも生食による感染リスクというデメリットの方が遙かに重要であると思います。
あと、「胃腸が弱い」という言葉は色々なものを含みすぎているように思います。感染性胃腸炎なのか、慢性胃炎なのか、機能性胃腸症なのか。
ありがとうございます。
出典URLはさすがに専門性が高く,読むのに体力がいりそうなので内容に踏み込めませんでしたが,ニュアンスは伝わりました。機会があればアブストだけでもさっと読んでおきたいと思いました。
加熱処理が人間の食にとっていかに有益であるかは伝統によって間接的に証明されているとの議論には納得です。その通りだと思います。逆に,そうした加熱処理が有効であることを知りつつも,あえて魚を生で食すような習慣をも同時に育てたところは日本文化の面白いところですね。
あと,胃腸の症状を「調子が悪い」とまで抽象化して話を進めるのは確かにあまり良くなさそうです。感染性なのか機能性なのかってところは,本件の「たんぱく質」と「菌・寄生虫」のどちらがどのように人体に影響を及ぼすかで決まるわけで,分けて説明されるべきですね。
ともあれ,生食のリスクを胃腸不良時にあえてとる必要はなく,そういう意味では「生魚は大丈夫」と簡単に断言するのは過ちであることは明らかなようです。
補足です。
たんぱく質が、加熱した方が消化が悪くなるということについて。
論文等の専門的な実験を(専門用語を使って)説明するのではなく、いくつかの事実に基づいて、素人の方に割と理解してもらいやすい説明だと(私が)考えた説明法です。
まず、蛋白質というのはどうして蛋白質か?
ピータンというものを知っていますか。アヒルの卵を強いアルカリ性の条件で熟成させて製造する中国/台湾の食品です。漢字では、皮蛋と書きます。ここから判るとおり、蛋は卵をあらわす漢字です。
つまり、蛋白とは卵の白身のことをあらわします。
卵の白身には非常に多くのプロテインが含まれているので、蛋白質という名前になったのです。
そのたんぱく質だらけの白身の消化について考えて見ましょう。
生卵を(割って)そのままたんぱく質消化酵素液に入れて、かき混ぜた場合と、ゆで卵(皮をむいて)たんぱく質消化酵素に入れてかき混ぜた場合、を考えてください。
生卵の場合は、水に溶けている状態なので酵素液とよく混ざりますよね。そのためどんどん分解することが出来ます。
ゆで卵の場合、たんぱく質が変性して水に溶けない状態になって固まっているので、水には混ざらないですよね。そのため、酵素液とは混ざらず、卵の表面が酵素液と触れているだけです。したがって、消化は周りから少しずつ溶けていくだけなのです。
この違いによって、加熱前と加熱後のたんぱく質の消化の違いが生まれます。
私としては、わかりやすい説明だと思っているのですが、どうでしょうか。
判りにくいと思われましたら、もっと良い説明をまた考えて見る原動力になるので、正直に判りにくいとコメントしてくださいね。
URLはダミーです。
たんぱく質を加熱したか否かの消化の違いについて,白身を用いた解説をいただき,ありがとうございます。
そうですね,卵の白身=蛋白質という条件をふまえたうえで,じゃあゆで卵と生卵と,どっちの白身が他の液体とよくまざるか?ってことを考えるとわかりやすいですね。
実は今回の質問で得た解を知人にも話さねばならず,どのように説明すればすんなりと理解してもらえるか悩んでいたところでした。
「なぜ加熱前のたんぱく質の方が消化にいいの?」という疑問をすっきり解消できましたし,よい例だと思いますよ。ただ,恥ずかしながら序盤のピータンについては(私は無知であるがゆえ)すぐにピンとこなかった点についてはお知らせしておきますね。
アフターサポートありがとうございました。
よくないにきまってるでしょ。http://end
そうですね。はい。
ということで,ここで質問を終了させていただきます。有益な情報を提供していただいた回答者の皆様,ありがとうございました。
ありがとうございます。
知人は調子悪さの程度については言及していなかったので,重症の時ではなくて「たんぱく質をとっても大丈夫な程度」を指していたのだと思われます。
加熱したたんぱく質よりも加熱前のほうが分解酵素が働くというのは,なるほどです。
あぁ,菌や寄生虫の存在が「生ものを控えろ」という理由のなかでも主たるものですよね。「生魚は大丈夫」という主張が,この理由と矛盾するような感じだったので,質問させていただきました。
出典もありがとうございます。
ご説明いただいた内容は十分に納得がいくものでした。また研究職に就かれている方とのことで,バックグラウンドの確かさも認識できます。ありがとうございました。