知人がペプシノゲン検査で陽性と出たものの、胃カメラを怖がっているので最近、話題の経鼻内視鏡を教えてあげようかと思うのですが、実際のところどうなんでしょう?
興味のあるポイントは下記の通りです。
- 痛みや患者に対する負担
- 安全性
- 検査の性能(疾患の見落とし等)
こうしたポイントについて、
- 通常の胃カメラ
- 麻酔で眠らせての胃カメラ
との比較において教えて頂けると特に有り難いです。
申し訳ありませんが、ブログの体験談のURLを貼るだけのご回答はご遠慮頂けると有り難いです。
自分は十二指腸潰瘍で通算5~6回、口からの胃カメラを飲みました。
初回は麻酔なしで飲みましたが、相当苦しいです。涙ボロボロで「おえっおえっ」イイながら自分の胃を見てました。これで懲りてしまい、2回目からは麻酔でお願いしました。
麻酔は数分間だけ聞いてるようで、検査の状態にもよるでしょうが、一番苦しい飲む時だけ効くような感じです。目が覚めてもカメラは飲んでる状態で、先生と一緒に胃を見られます。ただその間もボーっとしているので、麻酔なしよりは楽でした。検査後は麻酔が抜けるまで2~3時間寝てから帰りました。
安全性について麻酔あり、なしで何か変わるかといえばわかりません。麻酔ありでそんなにリスクが高いとは思えませんが、麻酔なしで頑張れれば、それに超したことはないでしょう。
検査の性能はレントゲンや血液検査で疑いがあり、直接見ようということなので、言うまでも無く検査する先生の腕次第でしょうが、胃カメラで疑いの部分の組織を採取して検査したりもするので、一番確実に思えます。
怖がっているとのことですが、検査自体は15~30分程度で終わることです。金額も大体1.5万~2万くらいで済みます。入院したり長期間苦しむ可能性と、その心配を考えれば安いものだと思います。
口からの胃カメラとの違い
舌の付け根に触れないので咽頭反射が起きにくい
検査中に会話ができる
口からのカメラよりずっと楽
という点が挙げられてます。
構造自体は同じですから
性能については胃、鼻に関係なく、メーカー次第だと思います。
ありがとうございます。
ただ、性能については鼻・胃全く関係ないということはないんじゃないでしょうか?構造が同じでも小型化すればその分のデメリットは出てくるわけで、つい最近までは画像の解像度に劣っていたという話も聞きますし、そういう違いが具体的に何か診断に影響してくるのかどうかという点が知りたいです。
経鼻内視鏡のメリットは先に書いた人の通りですが、
解像度に関しては、ファイバーが細いため、やや光量が暗いのは確かで、そのために視野が少し狭くなります。
メーカーは同等という結果を出していますが、長く経鼻内視鏡を使っておられるベテランの某先生は、見落としを防ぐために全例インジゴ(色素を撒いて、凹凸をわかりやすくする薬剤)を散布しているという話を聴いたことがあります。
ありがとうございます。そのあたりが気になるところでした。
ネットで調べてみると、医療関係者の方が「NBI」なんかとの組合せを絶賛している例を見かけるのですが、これは逆にそうした工夫をしないと見にくいという問題があるんでしょうかねぇ。
検査目的の内視鏡検査としては「口から」、「鼻から」の間に有意差はありません。鼻からであっても組織採取はできますし、健康診断で実行するには本人の負担が少ないので優れているでしょう。また検査中に会話が出来ることが心理的な安心感にもなります
欠点としては、視野が狭く検査時間が若干長くなることと、部位を拡大して見ることができないため異常があった場合に詳細に見られないと言う点があります。
それも検査医の腕いかん、慣れの問題もあるようです。なんらかの異常を訴える患者さんに検査を行う場合は、「口から」を第一選択としています。そうでなく念のため、健診目的のような場合は「鼻から」を薦めています(内視鏡的切除術を要するような場合は「鼻から」は実施できません)。
なお、当院での経験から言うと、「鼻から」行った患者さんにも鼻の痛み等の苦痛を訴える方も結構多く、必ずしも「鼻から」が患者の負担を軽減するわけではないようです。今まで「口から」実施してガマン出来るという人にはあえてすすめません
なるほど、異常があるかどうかの確認を目的に行うのであれば、性能的には鼻でも口でもどちらでも良い、ということになるわけですね。大変、参考になります。ありがとうございました。
もしよろしければ、下記の点についても教えてください。
1.安全性についても
は変わりないものなのでしょうか?
2.花粉症の場合でも鼻からの検査に問題はないでしょうか?
たびたびですみませんが、よろしくお願い致します。
鼻からカメラ入れられたことがあります。
体験談としてはそんなに辛くはありませんでしたが、これは医師の腕次第といったところでしょうか?
のどを麻痺させて行いましたが、それでも嗚咽は否めない点もありますね。
あと鼻から入れると少しの間入れられた側と入れられてない側で違和感が残りますが、そのうち忘れます。
入れられた側は若干スッキリした気分にはなりましたね。
個人的には看護師さんのケアに救われた部分が大きいです。
医師はカメラに夢中で患者のことはそっちのけですから。
ありがとうございます。鼻からやってそんなに辛くない場合でも少しはおえっとなるわけですね。
>1.安全性について
胃カメラの安全性について問われているように感じましたが、現行の医療では、鼻からであれ、口からであれ、危険はないと言ってよいと思います。
たとえば、いくら苦しい検査であっても「命」と比較して選択を迫られれば、検査による危険性をどう考えるかは違ってきます。口か鼻かの選択肢があるのは、口からの胃カメラではどうしても「咽頭反射」は避けられません。これには個人差があり、口から検査してもなんともないよって人には、鼻からの検査に優位性はあまりありませんね
また、麻酔についてですが、全身麻酔と言われるほど強力な麻酔は使いません。もっぱら鎮静剤程度で、キモチを落ち着かせる程度と考えてください。中には薬に対する反応が強く・・・睡眠不足が続いてるとか・・・コトっと寝てしまう人もありますが、意識がとぎれた状態で検査するわけではありません。苦しみがちょっと軽減する程度と考えてください
>2.花粉症の場合でも鼻からの検査に問題はないでしょうか?
ほとんどの場合は問題ないでしょう。花粉症ということより鼻腔の太さ、角度の問題なので^^;実際に鼻から使うファイバーの太さは直径6mm程度です。極端な鼻腔の屈曲や、炎症により腫脹があって鼻腔が狭まっている等無ければ問題なし。そのような場合は、花粉症で苦しむ程度以上の苦しみがあると思います
麻酔について補足しますと。検査時の苦痛は和らげられますが、検査終了後半日程度は薬の影響があって倦怠感が持続します。車の運転は不可ですので気をつけてください(=酒酔い運転に相当)。検査自体は全処置含め30分もあれば終わります。実際にカメラを入れられているのは長くても5分程度です。初めての胃カメラということで緊張されているのだと思いますが、5分で命が助かる^^;と思えばガマンできませんか?
http://www.kyomasu-clinic.gr.jp/taiken.htm
http://hanakara.jp/pc/index.html
あとヲマケですが、潰瘍がないと保険適用にはなりませんが、是非ピロリ菌も検査してもらうといいですよ
丁寧に答えてくださり、どうもありがとうございます。麻酔については、近所の胃腸科で寝てしまうと評判のところがあり、実際に別の知人が検査を受けたところ、麻酔後から全く意識が無くなり検査終了後に起こされるまで気がつかなかった、という話がありました。なので、そんなに強力なのはどうなんだろう?と疑問に思いまして。
特に、私自身が受けたときは喉の麻酔(うがいをするヤツ)以外には何もされず大変辛かった経験があったので、「麻酔をする胃カメラ」と「しない胃カメラ」は別物なのかな、と思って質問に書いてみたわけです。
そういえば、ピロリ菌については普通の胃カメラなしの健康診断でも見てもらえるのですが、胃カメラ時のピロリ菌検査はそれとはまた違うものなのでしょうか?
質問ばかりですみません・・・。
口に含ませてしばらく上をむいているヤツですね、それと「鎮静剤」は別物です。鎮静剤は注射で打ちます。その場合も口に含ませる麻酔は実施します。口に含む麻酔は、上を向いたとき出来るだけ喉の奥まで到達させてやると、後で苦しまなくていいですよ。少量を飲むつもりで奥まで流し込んでやってください
「眠らせて胃カメラ」で使う麻酔は、以前のように鼻からの胃カメラ等が無く、かつ咽頭反射がとても強い人に対し、どうしても検査の必要がある場合には寝させて実施することもありましたが、非常にまれな状況の時と思います。胃カメラ程度で・・・こういう言い方は失礼かもしれませんが・・・意識をなくすまでの麻酔は必要ないと思います。どうしても怖いというんであれば相談されれば実施してもらえるかもしれません。ですが、先にも書きましたが、検査後即帰宅は難しいと思います
ピロリ菌はいくつかの検査方法があり、胃カメラをしなくても実施できます。他の方法で見てもらえるならそれで、大丈夫です。かくいう私もピロリ陽性なんです^^;除菌も失敗(抗生剤で除菌できなかった)したんですが、現在は潰瘍も治癒してなんともありませんー。陽性でもそう落ち込まなくてもいいですー。日本人では、胃に症状がある人の成人の陽性率は、ほぼ8割w。またピロリがいても発症しない人も相当数います
麻酔・鎮静剤利用による危険性は完全にないとは言い切れませんが、プロの手でプロの判断でプロの施設で実施するわけです。疑い出すとキリがありません。こと医療分野に関しては実際に診察にあたった医師の判断が回りのだれのコトバよりも信頼を得られるコトバです。それでも、心配な点があれば納得いくまで聞くことは大事なことです。この機会に信頼できる「主治医」に巡り会えられればいいですねー
がんばって^^ノ
何度もすみません。ピロリ菌検査は別に胃カメラでないヤツでも良いんですね。とりあえず知人にはここのはてなを見せて、後は自分で判断してもらおうと思います。本当にどうもありがとうございました。
せっかくご回答いただいて申し訳ありませんが、口からの胃カメラではなく、鼻からの胃カメラについて教えてください。