「困った・・・」――。K省のトップWは、頭を悩ませていた。
国の財布を預かるZ省から、「これ以上、医療費に予算を回せない」と釘を刺されたからだ。
名案が浮かばないまま、「極秘会議」の日を迎えた。
【1】ある日、○△県に新型ホームが完成した。
【2】超格安で入所できるので、申込者が殺到している。
【3】W:「ホーム・・・」
【4】Wは、34、5年前に観たアメリカ映画を思い出していた。
【5】「完璧だ」――。Wは不敵な笑みを浮かべた。
【6】W:「何か名案はないかね」
【7】O:「70歳以上の死亡1カ月前医療費は生涯医療費の約50%を占めています」
【8】W:「なるほど」
【9】S:「高齢者の延命医療が問題ではないでしょうか?」
【10】O:「死亡退所率も高いです」
【11】Wが好きなベートーヴェンの交響曲第6番「田園」が静かに流れていた。
【12】N:「延命医療をやめるか」
【13】O:「病院を“ホーム”に転換させるというのはどうでしょうか?」
【14】W:「そう簡単な話しではないだろう」
【15】N:「・・・」
【6】W:「何か名案はないかね」
【9】S:「高齢者の延命医療が問題ではないでしょうか?」
【7】O:「70歳以上の死亡1カ月前医療費は生涯医療費の約50%を占めています」
【15】N:「・・・」
【10】O:「死亡退所率も高いです」
【12】N:「延命医療をやめるか」
【14】W:「そう簡単な話しではないだろう」
【13】O:「病院を“ホーム”に転換させるというのはどうでしょうか?」
【3】W:「ホーム・・・」
【4】Wは、34、5年前に観たアメリカ映画を思い出していた。
【8】W:「なるほど」
【1】ある日、○△県に新型ホームが完成した。
【11】Wが好きなベートーヴェンの交響曲第6番「田園」が静かに流れていた。
【2】超格安で入所できるので、申込者が殺到している。
【5】「完璧だ」――。Wは不敵な笑みを浮かべた。
なかなか難しいですねぇ。
これ ホラー?!なのかなぁ・・・という感じですが。
病院ではなく、老人ホームにすれば医療費削減で、いいのかもしれませんね。
今後の高齢化社会で、必要なことだと思います。
入院ではなく、入居。
これで長生きできるってもん?!
【7】O:「70歳以上の死亡1カ月前医療費は生涯医療費の約50%を占めています」
【9】S:「高齢者の延命医療が問題ではないでしょうか?」
【6】W:「何か名案はないかね」
【12】N:「延命医療をやめるか」
【14】W:「そう簡単な話しではないだろう」
【15】N:「・・・」
【13】O:「病院を“ホーム”に転換させるというのはどうでしょうか?」
【3】W:「ホーム・・・」
【10】O:「死亡退所率も高いです」
【8】W:「なるほど」
【5】「完璧だ」――。Wは不敵な笑みを浮かべた。
【1】ある日、○△県に新型ホームが完成した。
【2】超格安で入所できるので、申込者が殺到している。
【4】Wは、34、5年前に観たアメリカ映画を思い出していた。
【11】Wが好きなベートーヴェンの交響曲第6番「田園」が静かに流れていた。
議論の結果病院がホームになるという感じですかね。
SALINGERさん、ご回答ありがとうございます。
いま、厚生労働省では病院をホームではありませんが、介護保険の老人保健施設に転換させようと誘導しています。
結末は、もっとホラーです。
【7】O:「70歳以上の死亡1カ月前医療費は生涯医療費の約50%を占めています」
【9】S:「高齢者の延命医療が問題ではないでしょうか?」
【8】W:「なるほど」
【12】N:「延命医療をやめるか」
【14】W:「そう簡単な話しではないだろう」
【15】N:「・・・」
【6】W:「何か名案はないかね」
【10】O:「死亡退所率も高いです」
【13】O:「病院を“ホーム”に転換させるというのはどうでしょうか?」
【3】W:「ホーム・・・」
【4】Wは、34、5年前に観たアメリカ映画を思い出していた。
【11】Wが好きなベートーヴェンの交響曲第6番「田園」が静かに流れていた。
【5】「完璧だ」――。Wは不敵な笑みを浮かべた。
【1】ある日、○△県に新型ホームが完成した。
【2】超格安で入所できるので、申込者が殺到している。
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並び方ははずしているかもしれませんが、意図はバッチリの自信。
SFヲタ的には馴染みのある作品「ソイレント・グリーン」ですね。
「ホーム」とは「公営安楽死施設」のこと。
延命治療の必要な患者を「田園」をバックに安楽死させることで医療費を抑制。
そしてその死体は「ソイレント・グリーン」と言う名の、人類の食糧に精製されるという…。
…明日は我が身…?
(ある意味三部作中一番この作品がホラーかも)
rikuzaiさん、ご回答ありがとうございます。
確かにシャッフルはイマイチでしたが、映画「ソイレント・グリーン」にたどり着いたのはさすがSFヲタですね。ご立派!
【06】W:「何か名案はないかね」
【09】S:「高齢者の延命医療が問題ではないでしょうか?」
【12】N:「延命医療をやめるか」
【14】W:「そう簡単な話しではないだろう」
【15】N:「・・・」
【11】Wが好きなベートーヴェンの交響曲第6番「田園」が静かに流れていた。
【13】O:「病院を“ホーム”に転換させるというのはどうでしょうか?」
【03】W:「ホーム・・・」
【07】O:「70歳以上の死亡1カ月前医療費は生涯医療費の約50%を占めています」
【08】W:「なるほど」
【10】O:「死亡退所率も高いです」
【04】Wは、34、5年前に観たアメリカ映画を思い出していた。
【05】「完璧だ」――。Wは不敵な笑みを浮かべた。
【01】ある日、○△県に新型ホームが完成した。
【02】超格安で入所できるので、申込者が殺到している。
過去に見た映画まではさすがに分からないのですが……。
医療費抑制策は
ホームは、病院とは違い、医療機関ではない
そのため、延命治療(というか治療そのもの)を行う必要はない
延命治療を行わなければ、死亡直前に掛かると言われる50%相当額の医療費が削減される
死亡してしまった場合、新たな入所者を募集できる
その結果、ホームに人が流れやすくなる
といった感じでしょうか。
kumaimizukiさん、ご回答ありがとうございます。
お説のとおり、いま「延命医療のあり方」が厚生労働省の検討会でさかんに議論されています。
でも、病院でも患者さんの意思で「延命医療」をやめて「緩和医療」に切り替えることもできますよね。
【6】W:「何か名案はないかね」
【7】O:「70歳以上の死亡1カ月前医療費は生涯医療費の約50%を占めています」
【8】W:「なるほど」
【9】S:「高齢者の延命医療が問題ではないでしょうか?」
【12】N:「延命医療をやめるか」
【14】W:「そう簡単な話しではないだろう」
【15】N:「・・・」
【13】O:「病院を“ホーム”に転換させるというのはどうでしょうか?」
【3】W:「ホーム・・・」
【1】ある日、○△県に新型ホームが完成した。
【2】超格安で入所できるので、申込者が殺到している。
【10】O:「死亡退所率も高いです」
【5】「完璧だ」――。Wは不敵な笑みを浮かべた。
【4】Wは、34、5年前に観たアメリカ映画を思い出していた。
【11】Wが好きなベートーヴェンの交響曲第6番「田園」が静かに流れていた。
延命治療をしないかわり、入所費用も安く、医療費も少なく抑えられる「ホーム」を作って財政難を切り抜けたっていうお話しでしょうか?
背筋がぞぞっとなるようなお話しではないですが、実際に起こりうるかんじが怖いですね・・・
オチにある『アメリカ映画』と『田園』の関係がわからなかったのですが、何かを暗示しているのでしょうか??
hiyacco3435さん、ご回答ありがとうございます。
並び替えは「いい線」いっていたのですが・・・
そのとおりです。このホラーを解くカギは、「アメリカ映画」&「交響曲田園」です。
そういえばソイレント・グリーン(チャルトン・ヘストン主演)という映画がありました。
【7】O:「70歳以上の死亡1カ月前医療費は生涯医療費の約50%を占めています」
【8】W:「なるほど」
【9】S:「高齢者の延命医療が問題ではないでしょうか?」
【10】O:「死亡退所率も高いです」
【6】W:「何か名案はないかね」
【13】O:「病院を“ホーム”に転換させるというのはどうでしょうか?」
【3】W:「ホーム・・・」
【12】N:「延命医療をやめるか」
【14】W:「そう簡単な話しではないだろう」
【15】N:「・・・」
【1】ある日、○△県に新型ホームが完成した。
【2】超格安で入所できるので、申込者が殺到している。
【11】Wが好きなベートーヴェンの交響曲第6番「田園」が静かに流れていた。
【5】「完璧だ」――。Wは不敵な笑みを浮かべた。
【4】Wは、34、5年前に観たアメリカ映画を思い出していた。
nyanyanyaojisanさん、ご回答ありがとうございます。
ピンポーン!「ソイレントグリーン」のストーリーに沿って並び替えていただければパーフエクトでしたのに・・・・
【6】W:「何か名案はないかね」
【9】S:「高齢者の延命医療が問題ではないでしょうか?」
【7】O:「70歳以上の死亡1カ月前医療費は生涯医療費の約50%を占めています」
【12】N:「延命医療をやめるか」
【14】W:「そう簡単な話しではないだろう」
【15】N:「・・・」
【13】O:「病院を“ホーム”に転換させるというのはどうでしょうか?」
【3】W:「ホーム・・・」
【10】O:「死亡退所率も高いです」
【8】W:「なるほど」
【1】ある日、○△県に新型ホームが完成した。
【2】超格安で入所できるので、申込者が殺到している。
【11】Wが好きなベートーヴェンの交響曲第6番「田園」が静かに流れていた。
【5】「完璧だ」――。Wは不敵な笑みを浮かべた。
【4】Wは、34、5年前に観たアメリカ映画を思い出していた。
Wが過去に見た映画は「ソイレント・グリーン」。
この物語の中では、人口過剰を解決するために、人々はホームと呼ばれる公共安楽死施設に送られ、ベートーヴェンの「田園」に包まれて幸福に死んでいく。死体は「ソイレント・グリーン」と呼ばれる合成食料の原料に回されていた。
この新型のホームの目指すところも同じだった。人肉を食料にまではしないものの、医療費のかかる高齢者に幸福な安楽死を選んでもらうというものだったのである。
EMYLさん、ご回答ありがとうございます。
推理はハナマルの大正解です。
ただ、【10】O:「死亡退所率も高いです」の位置が超惜しいです。
【6】W:「何か名案はないかね」
【9】S:「高齢者の延命医療が問題ではないでしょうか?」
【7】O:「70歳以上の死亡1カ月前医療費は生涯医療費の約50%を占めています」
【12】N:「延命医療をやめるか」
【14】W:「そう簡単な話しではないだろう」
【15】N:「・・・」
【13】O:「病院を“ホーム”に転換させるというのはどうでしょうか?」
【3】W:「ホーム・・・」
【10】O:「死亡退所率も高いです」
【8】W:「なるほど」
【1】ある日、○△県に新型ホームが完成した。
【11】Wが好きなベートーヴェンの交響曲第6番「田園」が静かに流れていた。
【4】Wは、34、5年前に観たアメリカ映画を思い出していた。
【5】「完璧だ」――。Wは不敵な笑みを浮かべた。
【2】超格安で入所できるので、申込者が殺到している。
「34、5年前の映画」で連想したのは「ソイレント・グリーン」です。
kuro-yoさん、ご回答ありがとうございます。
連想された映画は正解です。
【10】O:「死亡退所率も高いです」の位置が惜しいですね。
【7】O:「70歳以上の死亡1カ月前医療費は生涯医療費の約50%を占めています」
【9】S:「高齢者の延命医療が問題ではないでしょうか?」
【8】W:「なるほど」
【12】N:「延命医療をやめるか」
【14】W:「そう簡単な話しではないだろう」
【15】N:「・・・」
【6】W:「何か名案はないかね」
【13】O:「病院を“ホーム”に転換させるというのはどうでしょうか?」
【3】W:「ホーム・・・」
【4】Wは、34、5年前に観たアメリカ映画を思い出していた。
【1】ある日、○△県に新型ホームが完成した。
【2】超格安で入所できるので、申込者が殺到している。
【10】O:「死亡退所率も高いです」
【5】「完璧だ」――。Wは不敵な笑みを浮かべた。
【11】Wが好きなベートーヴェンの交響曲第6番「田園」が静かに流れていた。
ホームって姥捨て山なのでは?
邦題「2300年未来への旅」という映画がありました。
dungeon-masterさん、ご回答ありがとうございます。
【10】O:「死亡退所率も高いです」の位置がピッタシです。
「2300年未来への旅」という映画も、未来の姥捨て山のお話でしょうか?
【6】W:「何か名案はないかね」
【7】O:「70歳以上の死亡1カ月前医療費は生涯医療費の約50%を占めています」
【9】S:「高齢者の延命医療が問題ではないでしょうか?」
【12】N:「延命医療をやめるか」
【14】W:「そう簡単な話しではないだろう」
【13】O:「病院を“ホーム”に転換させるというのはどうでしょうか?」
【8】W:「なるほど」
【5】「完璧だ」――。Wは不敵な笑みを浮かべた。
【1】ある日、○△県に新型ホームが完成した。
【2】超格安で入所できるので、申込者が殺到している。
【11】Wが好きなベートーヴェンの交響曲第6番「田園」が静かに流れていた。
【10】O:「死亡退所率も高いです」
【15】N:「・・・」
【4】Wは、34、5年前に観たアメリカ映画を思い出していた。
【3】W:「ホーム・・・」
「ホーム」は建前は、老人ホームだが、入所するとしばらくして治療を行わなくなる終末施設です。入所してから、病気にかかるとそのまま死をむかえることになります。
K省トップのWは医療費抑制のため、政策を決定しますが、やがて時が経ち歳をとったWもホームに入所しています。
そのホームの視察にK省高官になったOとNが訪れます。
Wは、昔見た「時計じかけのオレンジ」を思い出して自分が決めた政策で、自分自身がホームに入り治療を受けられないで死んでいく皮肉を思い巡らせています。
こんな感じでしょうか?
chourouさん、ご回答ありがとうございます。
因果応報・・・かなりホラーですね。
このような推理は超面白いです。深読み、ありがとうございました。
【9】S:「高齢者の延命医療が問題ではないでしょうか?」
【7】O:「70歳以上の死亡1カ月前医療費は生涯医療費の約50%を占めています」
【8】W:「なるほど」
【12】N:「延命医療をやめるか」
【14】W:「そう簡単な話しではないだろう」
【15】N:「・・・」
【6】W:「何か名案はないかね」
【13】O:「病院を“ホーム”に転換させるというのはどうでしょうか?」
【3】W:「ホーム・・・」
【4】Wは、34、5年前に観たアメリカ映画を思い出していた。
【1】ある日、○△県に新型ホームが完成した。
【2】超格安で入所できるので、申込者が殺到している。
【10】O:「死亡退所率も高いです」
【5】「完璧だ」――。Wは不敵な笑みを浮かべた。
【11】Wが好きなベートーヴェンの交響曲第6番「田園」が静かに流れていた。
シャッフルは割とすぐに見当がついたのですが、
映画のタイトルがさっぱり分からなくてギリギリ回答になってしまいました。
Wが過去に見た映画のタイトルは「ソイレント・グリーン」です。
(洋画に疎いもので、検索しまくりました・・・が、
“アメリカ 映画 ホーム 殺人 老人 1974年公開”で一発目で出てきた時にとても感動しました!と、これは個人的な感想です。見つからなかったら、あきらめるか、「悪魔のいけにえ」で回答するところでした)
医療費を抑制する方法は元ネタが「ホーム=公営安楽死施設」なので、ホームに入所したお年寄りを・・・ということだと思います。
hosigaokakirariさん、ご回答ありがとうございます。
それで、「滑り込みセーフ」状態だったわけですね。
並べ替えは微妙に違うだけで、映画のタイトルも推理もバッチシです。おめでとうございます。
今回の最優秀回等賞です。
takntさん、ご回答ありがとうございます。
【10】O:「死亡退所率も高いです」を最後のほうに入れ替えていただければ、34、5年前に上映された映画に似たホラーになります。