あくまで科学の事例ということで、データが検閲を受けて差し替えられたり、そもそも研究成果自体が一切知られないように情報制限がかけられていた事例などが知りたく思います。
有名な例としては地動説弾劾などが該当するかと思いますが、なるべく近代科学の事例をお願い致します。
この流れで、911後の2003年2月には、生物・医学系トップジャーナルの編集者、出版社が、基礎研究と社会との関わりを考慮したうえで、バイオテロに使用される恐れがある問題がある論文に関しては修正を求めたり、掲載しないようにするとの声明を発表しています。
隠蔽や自主規制にまでは至ってないのですが、2001年末頃に
「免疫反応に勝てるので致死率の高いマウス痘ヴィルスができましたよー」
みたいな趣旨の論文が発表されて、テロリストをも利する可能性があるから自重しろ、と話題になった事がありました。当該論文は、
R. J. Jackson et al., Journal of Virology, vol.75, p.1205(2001)
で、概要は掲載論文誌のwebページで読めます。
http://jvi.asm.org/cgi/content/abstract/75/3/1205