私の勤め先のIT企業で、来春入社する新入社員のための推薦図書の選定を行っています。
そこで、はてなのみなさまに質問です。
下記の条件を満たすもので、ご推薦いただけるものがございましたら、
ぜひお教えください。
・IT業界の成り立ちや仕組みに関して興味を抱かせるような読み物。
・プログラミングなどの技術に関して興味を抱かせるような読み物。
・IT業界での実務に関して具体的なイメージを持っていただけるようなもの。
・その他、コミュニケーションスキルやビジネスマナー、さらにはロジカルシンキングなどのヒューマンスキル系の優れた書籍。
以上、できるだけくだけて読みやすいものをご推薦いただけたら嬉しく存じます。
IT・ネット業界地図 2006 (「会社四季報」図解シリーズ)
カラー+図版などで分かりやすい、手に取りやすい。
漠然とした業界なのでまずは俯瞰で見てみる。
Windowsプログラミングの極意 歴史から学ぶ実践的Windowsプログラミング!
身近にあるwindowsのプログラムの説明と歴史。
はまぞうで出てこなかった(もう売ってないかも)んですが、
「日経ソフトウエア」の6月号。新人応援特集
http://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E7%B5%8C%E3%82%BD%E3%83%95%E3%...
女性向けで内容は易く、「馬鹿にしてんのか」という声も聞こえそうですが。
職人気質に傾きがちな技術者にコミュニケーションはこういう些細なことの積み重ねだと感じてもらいたい。
内容がつまってます。上記の「お仕事と~」がソフトならこちらはハード。ロジカルシンキングならこれ。ただし読みづらい。
最初に読んでおくと良いと思います。
気持ちの持ちよう、モチベーションの維持、コミュニケーションの方法など基礎的な構え方が書かれています。
ITエンジニアのためのコミュニケーション能力診断 トレーニングで伸ばす9つの力
「人付き合いが少なくて済むと思った」そんなつもりで入社したのにコミュニケーションができなくてIT業界を去っていく・・・そんなありがちな問題を事前に防ぐためにこの本で意識をしっかりさせるとか。
普段身近に接しているコンピュータ、そもそもいったいどうなっているのかについて文系の人にもわかりやすく説明しています。世の中の見方も変わってなかなか面白いと思います。
コンサルティング入門
内田 和成著
税込価格 : ¥1,050 (本体 : ¥1,000)
出版 : ゴマブックス
効率的・効果的に仕事を進める方法・考え方はコンサルタントになる人だけでなく、社会人全般に意味があるのではないかな、と。
対談形式が多く読みやすいと思います。
パソコンたるものが生まれた頃から、日本ではNECのPC-98シリーズ全盛の頃あたりのストーリーが描かれています。ビル・ゲイツとか、スティーブ・ジョブズとか、日本だと西和彦とか。そういう、IT業界の有名人(西和彦は、来春入社の新入社員が知っているとは思えませんが…)が、若い頃に何をしていたのか。なかなか、皆さんカッコいいのです。また、あまり知られていない技術者が会社組織の中で、どう悪戦苦闘して、世の中から評価されるものを作っていったのか。そういうストーリーにも事欠きません。
知っていたからすぐ役立つというものではありませんし、ホビーの色合いが強いのも事実ですが、「IT業界の成り立ちや仕組み」といった点では興味深いのではないでしょうか。(そもそも、今やIT業界を支えている「パソコン」というものは、ホビーの世界から生まれたものですから。)
この本は、買わなくても、青空文庫でフリーテキストとして、著者自らの手によって公開されています。その辺もオススメです。
田原総一朗の新パソコンウォーズ―あなたの知らなかった’90年代パソコンの現実 (The Computer Books)
日本コンピュータの黎明―富士通・池田敏雄の生と死 (文春文庫)
IT業界の成り立ちについては田原総一朗がいいでしょう。「日本コンピュータの黎明」に書いてある平松課長とのやりとりは現在も活きていて富士通が本社と本店を設け続けざるを得ない理由の一つでもあります。
ロジカルシンキングなどのヒューマンスキルについては日下公人、童門冬二辺りが良いでしょう。
人月の神話―狼人間を撃つ銀の弾はない (Professional computing series (別巻3))
人月計算がどのようにして成立したのか、その限界を語っています。下手なHowToに染まるより前にこういう古典に触れてはどうでしょうか。
ソフトウェア職人気質―人を育て、システム開発を成功へと導くための重要キーワード (Professional Computing Series)
ソフトウェア開発における人間のかかわり、この世界における関係者、先輩たちとのコミュニケーションの価値を知るでしょう。
これを読めば技術の力でいかに多くをもたらせるかを知って興味を持たずにはいられないでしょう。著者は今ではベンチャーキャピタルを主催している、プログラマとしての能力に限定されない人物です。
Amazon.co.jp: 新 読む講義シリーズ 7 セキュリティ: 本: 金子 正則
本書は情報処理技術者試験のセキュリティ分野の参考書です。
IT企業でしたら情報処理技術者試験を受験する方が多いと思います。
受験されない場合でも、セキュリティの知識はいまや必須ですから有用でしょう。
セキュリティ分野の出題傾向を基に暗号化と認証を重点に置き、さらにセキュリティ対策とガイドラインと標準法規にも触れています。セキュリティの中心となる暗号化はボブとアリスの恋愛ストーリを例に楽しく、分かりやすく解説しています。
この「新 読む講義シリーズ」全巻に言えることですが、講義形式(しゃべり口調)でかかれておりますので、くだけていて分かりやすいと思います。
コメント(5件)
http://d.hatena.ne.jp/keino/20071004
ご参考になればいいんですが。
まぁいいや。
ご回答ありがとうございます。
拒否リストには入れていないはずですが…。