みんな「動詞・連用形+まくる」「名詞+しまくる」を「使いまくる」
ので、国語学者たちも「まっ、いぃか」と黙りこんでいます。
それなら「本のページを、まくりまくる」も「あり」でしょうか?
1.いつ、だれが、なぜ、なんのために、どこで、いかに用い始めたか。
2.NHKニュースではNoだが、民放バラエティならOKか。
3.ひとつの文章で、何度も繰りかえされると、さすがに耳ざわり(?)
http://q.hatena.ne.jp/1200243678
↑(#002) ↓(#001)
http://q.hatena.ne.jp/1199328407
「まくりまくる」は「まくる」という動作をし続ける(しまくる)というだけで別に問題があるように思えません。
音が同じで違う意味の言葉が重なっているだけですよね?
すぐに思いつくところだと、関西弁で「チャウチャウちゃうんちゃう?」とか、三河弁で「このアイス、ダラダラだら~?(ダラダラに溶けてきてない?)」とか普通の表現だと思うし、標準語でも同様の言い回しはありますよね?
ところで、本のページは「めくりまくる」のような気がするんですが、辞書的にはどっちでもいいんですかね?
「まくりまくる」というのも日本語としては、ありでしょうね。
「めくりまくる」か、「まくりまくる」かといったら、やはり「めくりまくる」の方が良いような気がします。
「まくる」から、「めくる」が発生しているようですが、単になまっただけで「まくる」がそのまま「めくる」になったのではなく、「まくる」の意味のうち、①巻いてあげる②はがす、だけが「めくる」に継承されているので、意味の幅は「めくる」の方が狭いです。
ページと来たら、「まくる」より意味が限定される「めくる」を使う方が良い日本語になるのではないかと思います。
後から追い立てる意味で「まくる」を使って、追い立て「まくる」と言う意味の言葉を使おうと思ったら、やはり「まくりまくる」しかないと思います。
民放バラエティなら完全にOKでしょう。しかし、NHKのアナウンサーがそんな言葉を使ったら、苦情殺到でしょうね。
日本語としていけないわけではないと思いますが、普段から使われていることばでもありませんし、よりわかりやすい表現を使ったほうがよいという事になると思います。
文章で使うときも、乱暴な描写の部分で使うのならOKだと感じます。また、穏やかな文体の中で、「まくりまくる」が連発されていれば、かなりの違和感を感じると思います。
── 競艇番組の解説で「まくり追いこみで、最後にかましてくれる」
とは、どういうレース展開を指しているのでしょうか。
これが競技用語だとすれば、NHKでも同じように言うのでしょうか。
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa2703324.html
友人のNHKアナウンサーによると「そういう番組なら、業界用語と
して使うかもしれないが、日常会話では使わないよ」ということでした。
文法的に成立しても、使いたくない用法もあるのでしょうね。
この問題は世代間ギャップもあるらしいので、いずれまた検証します。
http://www.kashinavi.com/song_view.html?18674
── 伊達 正隆・詞《これってホメことば? 20060901 NHK「みんなのうた」》
わたしは、ふだんなるべく「頁を繰る(くる)」と云います。
京都では「メクル」が標準で、とくに女性には「マクル」を避けます。
(着物の裾や、スカートに関する連想をつつしむからだと思います)
下記では「まくる」が正、「メクル」が閏のようですね。
── めくる【捲る】〔他四〕(マクルの訛)①巻いてあげる②はがす。
── 新村 出・編《広辞苑第二版 19690516 岩波書店》P2170
>関西弁で「チャウチャウちゃうんちゃう?」とか<
しばしば誤解されていますが、すべての関西人が、こういう話し方を
するわけではありません。限られた環境で、親しげな間柄に限られます。
閲覧者のコメントにも答えたいのですが、それぞれに対応していると、
まるで質問者が回答者になってしまうので、もうすこし回答を待ちます。
(もちろん、わたしなりのウンチクや日本語論も、あるにはあるのです)