神戸空港が出来て2年。やはり旅客実績は当初予想を下回ったようですね。
とはいえ、出来てしまった以上、活用してうまくビジネスにしていかないといけないと思います。
私は神戸空港は日本初の貨物専用の24h空港にすればいいのではないかと前々から思っています。
そうすれば神戸港との物流拠点としての相乗効果も出るのでるし、旅客施設にかかる費用も随分削減できるんじゃないかなあと。
神戸市長にも提案しましたが、役人の返事(旅客予想は問題ない的な・・)が返ってきました(笑;)
神戸空港の前向きな利用方法について、ご意見・アイデア募集します~!
まず滑走路の長さ。現在は2500mですが、B747の貨物機が満載状態で離陸するには3000mは必要ですので、これでは足りません。また、現状では大型機用のスポットが4機分しかありませんから、このあたりも全面的に改修する必要があるでしょう。
また貨物便は深夜発着が多いのですが、このあたりの騒音問題を解決できるのか、というのも課題の一つでしょう。
貨物需要と言っても、別に航空貨物は貨物専用機だけで運ばれているわけではなく、定期旅客便の貨物スペースでの輸送量も相当なものです。国際定期便のない神戸空港では、このあたりの「旅客便の貨物スペースによるネットワーク」は殆ど活用できないことになってしまいます。
そして「国がそれをOKするか」というのが最大の障害でしょう。そもそも関西国際空港の第一候補地はまさに現在、神戸空港がある場所でした。これを当時の神戸市が大規模な反対運動の末、泉州沖へ追いやったという経緯があります。まぁ当時は市民運動真っ盛りでしたから仕方ないことですが、このような経緯もあって関空は建設費を度外視して「文句のでない場所」を最優先に場所選定をしたため、猛烈な費用がかかってしまったわけです。ここで一度はノーを突きつけた神戸市がまた「空港作りたい」と言い出したわけですから、そりゃ国としては穏やかじゃありませんね。そういうわけで、神戸空港は現在は国内線専用と位置づけで、国際線はビジネスジェットが一部認められている程度。空港への離発着経路も「関空や伊丹の邪魔にならないルート」になっています。このあたりの政治的な問題が解決しないと、ご提案のような事案は実現しないでしょう。
ただ、目標に達しなかったとはいえ、神戸空港は「よくやってる」ほうだと思いますよ。伊丹や関空の至近にあってこれだけの旅客が利用しているのですから…。それに神戸空港の開港に対抗するかのように、JR東海とJR西日本との連携が非常に強くなっています。博多直通「のぞみ」の毎時2本化や「エクスプレス予約」の取り扱い区間の博多延長など…。まぁ「神戸市民の税金で新幹線利用者がトクをした」みたいで申し訳ないんですけどね。