その女性を殺してしまうことが多いのに、
男性が浮気した場合、つきあっていた女性は、
その男性と付き合っていた女性を殺してしまうことが多い、
という話を聞いたことがあります。
真偽は不明ですが、今は仮に、それは真実であるとしてください。
さて自分がわからなかったのは、
そのような非対称性があったとした場合、
それから何を結論すべきなのか? ということです。
いわば正しい推論の方法について知りたいのです。
誰か賢い方、ご教示ください。よろしくお願いします。
題意をつかめているか自信がないですが回答します。
両者の違いは「序列を決定する基準」に差異が生じるためではないでしょうか。
男性は基準を「自分」におき、女性は「他人」に基準を置いているとします。
まず、男性の視点から考えてみると浮気をされた場合に
女性を除去する場合とその相手の男性を除去した場合を比較した際に前者のほうが利益があると
判断されたことになります。
自己の序列においてはトップであるはずの自分が女性の序列においては2番目に位置することになります。
ここでこの矛盾を解決するために二つの基準のうち女性の序列自体を消去します。
次に、女性について考えると優先されるのは他者(男性)の基準になるので
基準が無くなってしまうのが困るので
序列のトップである相手の女性を消去することによりトップを目指しているのではないでしょうか。
つまり、「自分がトップである」ということでは男女間には違いはなく
誰を消去することによって自分がトップになるかというアプローチに差があるという風に考えられると思います。
間違った序列を消去するか、序列に入ってきた人間を消去するか。
選ぶか選ばれるかというジェンダーの問題でもあるかもしれませんね。
題意をつかめているか自信がないですが回答します。
両者の違いは「序列を決定する基準」に差異が生じるためではないでしょうか。
男性は基準を「自分」におき、女性は「他人」に基準を置いているとします。
まず、男性の視点から考えてみると浮気をされた場合に
女性を除去する場合とその相手の男性を除去した場合を比較した際に前者のほうが利益があると
判断されたことになります。
自己の序列においてはトップであるはずの自分が女性の序列においては2番目に位置することになります。
ここでこの矛盾を解決するために二つの基準のうち女性の序列自体を消去します。
次に、女性について考えると優先されるのは他者(男性)の基準になるので
基準が無くなってしまうのが困るので
序列のトップである相手の女性を消去することによりトップを目指しているのではないでしょうか。
つまり、「自分がトップである」ということでは男女間には違いはなく
誰を消去することによって自分がトップになるかというアプローチに差があるという風に考えられると思います。
間違った序列を消去するか、序列に入ってきた人間を消去するか。
選ぶか選ばれるかというジェンダーの問題でもあるかもしれませんね。
a2gi様、おみごとでした。題意をちゃんとつかみ、
しかも期待していたように、きちんとした論理に基づいて、
とても説得力のある論を展開していると思います。
これだけでも質問した甲斐はありました。ありがとうございます!!
http://q.hatena.ne.jp/1209573980
アドレスはダミーです。
>女性が浮気した場合、つきあっていた男性は、
>その女性を殺してしまうことが多いのに、
>男性が浮気した場合、つきあっていた女性は、
>その男性と付き合っていた女性を殺してしまうことが多い
よく聞く話ですよねぇ。「この泥棒猫!」「この売女!」とかいった文句にもあるとおり、女性は愛する事に重きを置いている一方、男性は愛される事を重視しているように思えます。まぁ、これも一つの結論といえるのかもしれませんけど。
私なりの結論としてこの文章から言えることは大きく2つだと思います。
1.人間は交際相手の浮気を知った場合、誰かを殺してしまう事が多い。
人間は交際相手の浮気を知った場合、その原因が自分にある可能性についてはあまり考えない。
2.女性は身近な異性に近しい同性に、男性は身近な異性に殺意を伴う程の嫉妬に襲われることが多い。
女性は交際関係そのものを愛憎し、男性は交際関係を形成する人物を愛憎する。
お粗末さまでした。
totsuan様、ありがとうございます。
[1] 女性は愛する事に重きを置いている一方、男性は愛される事を重視する
[2] 人間は交際相手の浮気を知った場合、その原因が自分にある可能性についてはあまり考えない
[3] 女性は交際関係そのものを愛憎し、男性は交際関係を形成する人物を愛憎する
は、それぞれ見事な指摘だと思いました。
ちょっと整理してみたのですが、
[3]からは女性は「愛し愛されたい」、男性は「愛されたい」と考えていることがわかりますし、
また[1][2]からは、
女性は「愛し愛されたい[1]」→「浮気されたため、まだ愛しているのだが、愛されなくなった」
→「自分は悪くない[2]のだから、この大切な関係[3]を壊した原因があり、それを排除すればよい[1]」→「浮気相手の女が悪い」
男性は「愛されたい[1]」→「浮気されたため、自分は愛されなくなった」
→「自分は悪くない[2]のだから、この大切な自分[3]を愛さなくなった悪い奴がいる[1]」→「付き合っていた女性が悪い」
というところですかね?
まずは要因分析ではないでしょうか?
男と女の違いが事実だとして、それは生まれつきの性差によるものなのか?それとも生育環境によるものなのか?
二人の従属関係は?(どちらが主導権を握っていたか?帰るべき場所は存在していたのか?経済状況は?いつでも独り立ちできる状況だったか?)
そこから推定できる要因をみつけて更にその主張を確認できる調査を行い、仮説を確認していくのが本筋だと思います。
naka1kazu様、そのとおりです・・・が、本筋ではあっても、これはすこし題意からは外れました。
これは麻雀で言うと「何切る」問題で、
だからとりあえずであっても、あなたなりの回答を、
それなりの論理とともに示して欲しかったのです。
題意については、コメント欄に説明しておきます。
私は、人間の動物としての本能・原始性を論じたいですね。
殺すという原始的衝動および行動。
そして、個人差ではなく、種として観察される非対称性。
ここから、人間の本能・本質において何が大事なのか、その観点から論じます。
人が愛を持たなければどうなるか、子孫が生まれず、種が絶えます。そこから愛の根底には種の保存という本能が見えます。
つまり、愛憎の奥には自分の子孫を残すという本能が隠れているのです。
原始的な世界では、付き合う=子供を生むという事です。
>女性が浮気した場合、つきあっていた男性は、その女性を殺してしまうことが多い、
この場合、その女性をなぜ殺すのか、それは、女性が自分の子供ではない子をはらんでいる可能性があり、その女性とツガイになり続けた場合、自分の子孫を残すという行動に水をさす事になります。そのため、他者の子孫ごと殺すことにより、次の相手を見つけて自分の子孫を残すという事が出来ます。
これは、ライオンのオスが、子連れのメスの子を殺して(子がいると子が親離れをするまでメスに発情期が来ないので)ツガイになるのと似ています。
男性を殺しても、子孫を残すという事のためには、何の利にもなりません。
>男性が浮気した場合、つきあっていた女性は、その男性と付き合っていた女性を殺してしまうことが多い、
逆に、この場合は、付き合っていた女性が自分がツガイとなろうとする男性の子をはらんでいる可能性があります。
その場合、自分および子にエサを運びまた敵から守ってくれるはずの男性の力のかけ方が半分になってしまう可能性もあり、相手に取られてしまう可能性も在ります。そうなると子孫を残すという目的に障害が生じますので、自分の子孫を残すためには、その邪魔となるものを除去するしかありません。
男性を殺してしまうと、それ自体で子孫を残すという事が困難になりますので、そちらには目が向かないようになっています。
これ等のことから、人間はあくまでも自分の子孫を残すという本能に忠実な動物であって、その本能を侵す事態に直面した時は理性ではなく本能で行動してしまう。その本能が強いからこそ、60億にもなりえたのです。
という結論に持っていきます。
kappagold様、ありがとうございました。
実はしたのsibazyun様のコメント欄の回答は読んでいたのですが、
正直、よくわからなかったのでした。
kappagold様の回答はsibazyun様と基本は同じだと思いますが、
しっかり解説があったので、自分にもよくわかりました。ありがとうございます!!
古代においてはムラ社会であって、浮気相手は同じムラの住人ですし、いやだから出て行くということも不可能であったと思われます。
その場合浮気された場合であっても一生顔をつき合わせて生きていかねばなりません。また、浮気=相手の子どもを生むことです。
さて、自分の利益としては、自分の子孫を残すことです。裏返せば他人の子孫は減らさねばなりません。
もうひとつ、男は強いものです。男と対決した場合、自分が死ぬ可能性が高くなります。
あわせて考えれば、だれか一人を殺すのであれば、生まれ来る子どもを殺すのがよい戦略じゃないでしょうか。
rafile様、回答ありがとうございます。
ところで申し訳ないですがコメントは後回しに・・・
すこし整理して考えてみたいので。
進化の生態学 ~ ヒトとライオンの混棲論 ~
1:ヒトの女は先着順で、男は後着順である。
女の処女性は一度かぎりなので、先着の男を大切にしたがる。
先着の男が浮気すれば、後着の女を抹殺してでも、現状を維持したい。
男は、先着の処女よりも、後着の悪女に関心を抱く。
先着の女を抹殺すれば、後着の女を受けいれ、現状を打破できる。
2:ライオンは、♀も♂も後着順らしい。
わかき♂ライオンは、なぜか既婚の♀ライオンを狙う。
そこで前夫の♂と争って追放する。ついでその子らを殺害する。
未亡人から独身に戻った♀は、再び発情し、後着の♂を迎えいれる。
かくて♂は、わが子を産んだ♀の家族に寄生し、働かなくなる。
3:ライオンは狩猟型のままだが、ヒトは農耕型に進化した。
農耕的工業社会に生息する現代人も、脳内イメージは狩猟型である。
ヒトらしく行動しているが、ライオンのように考えている。
ライオンのように行動した者は、異端者として非難される。
ヒトのように考える者は、現実の矛盾に直面して、働かなくなる。
adlib様、ありがとうございます。
いちおう考えてみたのですが、ライオンが本当に後着順だったら、
雄のライオンは、仮に戦いに勝っても、
さらに別の群れに戦いに行くような気もしますがいかがでしょう。
男性と女性の行動の違いは、男性と女性の生理的構造(≒思考回路)の差である、という前提はどこにも無いはずなので、あえて主体の性差を取り払って考えてみるとおもしろいかもしれません。
まず最初に、登場人物を整理してみましょう。
A(主体):男性 or 女性
B(客体Ⅰ):Aと付き合っている男性 or 女性
C(客体Ⅱ):Bと浮気した男性 or 女性
僕の考えを分かりやすくするために、少し命題をいじってみます。
A(主体):ネコのミーちゃん
B(客体Ⅰ):Aを可愛がっている男性 or 女性
C(客体Ⅱ):Bに新しく出来た恋人の男性 or 女性
A(ミーちゃん)は、Aを飼っているB(男性 or 女性)にすごく可愛がられていました。しかし、そのBに恋人C(男性 or 女性)ができたおかげで、Aはあまりかまってもらえなくなりました。そんなミーちゃんの気も知らず、目の前で堂々とニャンニャンしまくってる二人をみて、殺意すら覚えるようになりました。
このときAは、B、Cが男性であるか、女性であるかに関わらず、両方に殺意を持つ理由があります。Bには、裏切られたことによる失望感、そしてCには、Bを奪われたことに対する嫉妬です。命題の意図を深読みして、Aに生じたこれらの感情は、BもしくはCを排除することで解消されると仮定します。
問題は、このときB、Cのどちらを排除するかということです。統計的に男性と女性では体格および運動能力に差があり、おおよそ男性の方が上です。つまり、物理的な手段に寄る場合(ネコだもん)、男性よりも女性のほうが、確実に殺害でき、また返り討ちにあう確率も低い、ということになります。
つまり、僕の結論は
「男性より女性の方が、物理的に殺害しやすいから」です。
heilig_zwei様、ありがとうございました。感心しました。
この問題を説明するには、どこかで性差について述べる必要があると思うのですが、
性差=考え方の差、ではなく、考え方に差はないが、
性差=体格の差 という仮定だけで説明できるのが、この説明の強みですね。
この説明は、決して意外ではないですが、
説明がきっちりしていて、深く考えられていると思います。
その意味で、今回、求めていた回答と方向性がぴったりでした。
敢えて、上記に出ていない論理を使いますね。w
こういう考え方も成立すると思います。
単純に、体力差・体格差という視点です。
体力に勝る男性は女性を殺しやすい。女性は男性を殺すよりも、女性を殺すほうが抵抗されても遂行できる確立が高い。
現代では、単に体力差を埋められる殺害方法があるでしょうが、本能的に簡単なほうを選択しているとも言えると思います。
同様の論理で親子に置き換えてみると、親が子を殺す場合は幼児期が中心であり、子が親を殺すのは成人してから(成人に近い体力を持ってから)である、という風になります。
smilydogs様、ありがとうございます。
これは入れ違いで、heilig_zweiと一致した答えになってしまいましたが、
いい答えだと思います。ありがとうございます。
考えるのが苦手でしたら、無理して答えようとしなくて結構です。
竹内久美子女史に敬意を表しつつ。
仮に、設問の事実が遺伝的にプログラムされた人間の本能である、と仮定します。
(私自身はあんまりそうは思いませんが)
「誰かが浮気すると死人が出る」という仮定から、まず考えられるのは、この「遺伝子」は、一夫一婦制を志向している、ということでしょう。
……が、よく見直してみると、この見解には矛盾があります。
まず、この「遺伝子」は、女性は殺すが男性は殺しません。
直感的には、これは、種全体の生存に不利なように思われます。
救命ボートで女性が優先されることからもわかる通り、種全体として残せる子孫の数は、ひとえに出産可能な女性の数にかかっているはずだからです。
第二に、この「遺伝子」は、男性の浮気を抑制しません。(生命に関わる形では)
浮気しない男性は一人の女性としか関係を持ちませんが、浮気する男性は(それがばれて浮気相手が殺されない限りは)複数の女性と関係を持ちますから、むしろ、浮気をする男性の方が多数の子孫を残し、「遺伝」的に繁栄することになります。
従って、この「遺伝子」は、実際には一夫一婦制社会を志向していません。
では、この「遺伝子」に沿って今後人類が進化していった場合、それによって形作られる社会はどのようなものなのでしょうか。
それを考えるために、発想を転換し、
「男性が浮気した時、殺される女性は“浮気相手”とは限らない」
と考えることにします。
正妻が浮気相手を一方的に殺害するとは限らず、双方が殺し合いを演じた結果、“正妻”が返り討ちにあって死ぬ可能性もあるからです。
(実際にはそのようなケースは少ないかも知れませんが、正妻が浮気相手の殺害を計ってこれに失敗し、社会的に抹殺されるケースがこれにあたる、と考えます)
すると、この結果、
「男性が浮気をすると、女性同士の闘争が発生し、これに勝ち抜いた、より戦いに強い女性が生き残り、自分の『遺伝子』を次の世代に伝える」
ということになります。(現代の我々の社会では、「戦い」とは法廷闘争なども含む、というのは上に見たとおりです)
その女性が、たとえ一人の男性に操を立てていたとしても関係ありません。
このシステム全体を通して、
・男性は、より多数の女性と関係を持つことのできる者が子孫を残す
・女性は、戦いに強い者が子孫を残す
ことになります。
つまり、種としての繁殖力を男性が、個体としての強さを女性が高めてゆくわけです。
この線に沿って人類が今後も進化を続けると、数十万年後には、男性は常に多数の女性と関係を持とうとし、その都度、女性間の争いが発生し、その争いに勝ち残った女性が「妻」の座を占め続ける、という社会が誕生します。
(女性は、浮気することで殺されるリスクが高まるわけですから、「夫」にあたる男性は常に一人であるはずです)
「女性が強さ担当」であることを考えると、いずれ女性の方が男性より戦いが強くなる気がしますので、ちょっとアリの社会に似たものになるかも知れません。
……でもよく考えると、これは
「表面的には常に一夫一婦制で、浮気が表面化すると血みどろの争いになる」
ということだから、すでに私たちの社会がそうであるような気も。
とはいえ、以上考察した事実には別の側面もあって、
・女性は、浮気がばれないようにした方が有利(男性が浮気を隠そうとすることはこれを助長する)
・女性は、浮気しない男性を選んだ方が有利(その方が生命の危険を回避できる)
・従って、浮気しない男性の方が選ばれて子孫を残しやすい(誠実戦略)
・浮気した女性を男性が殺そうとして返り討ちに遭う可能性がある(女性が強くなっていくとその可能性が高まる)
などの可能性を度外視しています。
これを考慮に入れると、予想される未来社会の姿はもっと複雑なものになるかも知れません。
……もっと私たちの社会そのものに近くなる気もしますが。
(なお、以上の論述はまったく机上のものである、と申し上げておきます)
filinion様、これは遺伝子になった気分で考える、といアイデアで、なかなか面白く読みました。
(現実には、女性が浮気を却下するようになる、というのもありそうなケースだと思います)
しかしこのアイデアはすごく面白かったです。
a2gi様、おみごとでした。題意をちゃんとつかみ、
しかも期待していたように、きちんとした論理に基づいて、
とても説得力のある論を展開していると思います。
これだけでも質問した甲斐はありました。ありがとうございます!!