5/20の新装版の発売にあたって、スレイヤーズと言う作品への理解を深めてくれるような先行作品を読んでみたいと思ったのですが、パルプ小説系のファンタジーやホラー、ならびにその影響圏の文化に明るくないので困っています。ご教授願えませんでしょうか。
それと、もしよろしければ最高にカッコいいと思う呪文をひとつ書き添えていただくととても嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
基本的にテーブルトークRPGの「ダンジョン アンド ドラゴンズ」
が元かな。このD&Dでダンジョンを探検して行くこと自体をパロディー化してますね。
ロードス島戦記
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%B...
剣と魔法の世界……というファンタジーRPG風の世界観という意味では、先駆けで象徴的作品だと思います。
読む上での作風はまったくことなりますが、剣と魔法という根っこの世界観では、同じ系統に属するかなと思います。
>最高にカッコいいと思う呪文
上で挙げた作品の中ということでしたら「聖戦」の魔法です。国を挙げての総力戦という展開は、熱いものがあります。
ほかの作品で良いのなら、魔術師オーフェンの「我は放つ光の白刃!」は、古いのに印象に残ってますね、現在も。
スレイヤーズの中では、やはり「竜破斬(ドラグ・スレイブ)」でしょう。
御回答ありがとうございます。
ロードスは読んでいます、が、それもかなり昔の話ですのでこれを機に読みなおして見るのもいいやも知れぬーと思います。記憶の曖昧なところもありますし、オーソドックスなロードスと破天荒なスレイヤーズとの作風の違いから見えてくるものもあるかもしれません。あるいはリプレイの方に手を出してみるというのもアリかもですね。
TRPGのDUNGEONS & DRAGONSと、Advanced Dungeons & Dragonsベースかと。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%a5%c0%a5%f3%a5%b8%a5%e7%a5%f3%a5%...
トロールの再生能力を反転とかって魔法の使い方がありましたが、再生するトロールなんてD&D位しかいないです。
マスタークラスのセッションやキャンペーンになると、イモータル(神に似た者)との対決があるのもD&Dの特徴です。
最終的にはPCがイモータルを目指したり世界を創ったりと、このスケールのTRPGもなかなかありません。
TSR時代D&Dの高レベルキャラの強さはバランス的に良くも悪くも極端で、ダメージもド派手でした。
ぬあ、こういう風にいくらか具体的に説明していただくと、おもしろそさがより増しますね。
>再生するトロール
やー、これがあのグロシーンにつながるわけですね。なるほどなるほど。面白い面白い。
>イモータル(神に似た者)との対決
>世界を創ったり
>高レベルキャラの強さ
この辺も影響を及ぼした要素だとしても違和感の無い感じですね。
>パロディー
いえ、どちらかというとまじめにダンジョンをクリアしていく冒険者をおちょくっているのがリナ・インバース。迷路ごとぶっ壊してしまえという考え方がダンジョンタイプのRPGの大前提をひっくり返しちゃっている。
小説だと
剣と魔法もののは「指輪物語」がさまざまなものに影響を与えています。
エルフ、ドワーフ、人間という種族、
魔法使い、剣士等の役割を集めたパーティが冒険していく
といスタイルを確立しました。
神や、この世の終わりが
マイケル・ムアコック「エルリック・サーガ」などのシリーズでよく出てきます。
神の力を借りて魔法を使ったり、相手より更に上位の神の力で相手の魔法を無効化したりしています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%A...
にもありますけど、邪神のイメージはクトゥルー神話もあるかもしれません。
>「指輪物語」
現代のハイ・ファンタジーの基礎ですね。当然スレイヤーズもその影響下にあると言えましょう。
ただスレイヤーズって戦争はしないじゃないですか。その点、指輪とはタイプの違う話だと思います。
それにスレイヤーズの2巻以降では人間以外の種族がほとんど存在感を発揮しない。ほぼ人間と魔族の二つの種族にまつわる話になってます。このあたり、2巻以降のスレイヤーズがソードワールド的なものから抜け出てどんなものを志向していたのかを把握したいんですよね。まあ、あるいは僕ののソードワールドの理解が狭いのかも知らんですが。
あと、オレの準創造した異世界を見ろい!という遊びの発端としても指輪はスレイヤーズのご先祖様だなあと思います。
>神の力を借りて魔法を使ったり、相手より更に上位の神の力で相手の魔法を無効化したりしています。
わあ、まんまデスね。
やはりエルリックは読まなくちゃいけなそうですね。世界設定の立て方もそうですし、それに魔剣が物語を引っ張る話であるわけですもんね。
>クトゥルー
なんとかラブクラフトは数冊読んだことがあります。あとは古橋デモベくらい。
シャブラニグドゥーとシュブニグラスと言う名称とか、封印された邪神みたいな発想もそうですし、それに中位~下位魔族はなかなかに名状しがたい感じだったりやることがえぐかったりしますからね。スレイヤーズもそうですが、オーフェンの眠れ亡霊あたりもそんな感じですね。
早速の御回答ありがとうございます。
>D&D
ロードスもD&Dが基盤なんですよね。詳しくは知らないですけど“剣と魔法”の異世界のスタンダードて感じですね。もちろんそのまたもとネタがあるんでしょうけど。
とすると今度は、魔族の描写や魔王と神との戦い、世界の成り立ちなどに関する諸設定のようなだいぶオリジナル度が高いように思える部分が気になってきます。この辺も過去の作品に影響を受けてるんでしょうか。そりゃ受けてはいるんでしょうけど。
>パロディー
主人公が黒魔導師で17の女の子なのに激強、とか相方の剣士がライトセーバーもってるとかがパロディー部分ですかね。今からしてみるとどこがパロディなんだかしばらく分からないくらいですけど、「コナン」シリーズ(読んでないすけど)あたりと比べるとものすごい隔絶してますね確かに。