『[単なる怠け]と退却を区別して診断する』とか『「CFS」「軽い鬱状態」と[単なる怠け]を見分ける』というようなことが、書かれていますが、[継続するあるいは繰り返す怠け行動(非行動)]でうつや神経症ではないものというのは、どのような状態を言うのでしょうか。

[積極的・意図的さぼり=選択行動]は[怠け]ではないと思います。
『単なる「なまけ」と誤解されて』とか言われますが、CFSやうつ、アパシーの結果であっても、怠けには違いないし、そうしたことと無関係である怠けという概念がイメージできません。
『「鬱状態」と[単なる怠け]を見分ける』という人が、どこに着目して[単なる怠け]と判定するのかを教えてください。

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id:tera-p No.6

回答回数92ベストアンサー獲得回数21

ポイント40pt

三回目の回答となってしまいますが,お許しください.

まず ICD-10 ですが,分類を与えるだけではなく診断基準も含まれます (CDDG, DCR など).DSM(-IV-TR) のほうが使い勝手がよく,優れているとされることも多いようですが.

「怠ける」って何だろう,という点についてですが,hathi さんがもたれている疑問がなんとなくわかりました.「職務専念義務を果たしていない場合」と定義するのはいかがでしょう(会社員などの労働者の場合に限定されますが).

労働者は,就業時間中は「職務に専念する」義務があります.何を持って「専念している」と言えるのか,という問題はありますが,数ある労働裁判の判例はその基準をある程度与えてくれるものだと思います(たとえば,職場慣習上,業務時間中に「職務に専念しない」時間があったときに,それは職務専念義務に違反したといえるかいえないかなど).

また,その一方で,使用者側には「安全配慮義務」「健康管理義務」があります.これは職務専念義務に優先します.すなわち,健康を害する懸念があるほどの「職務専念」はさせてはいけませんし,労働者がしないように注意する義務があります.まだ病気ではなくても,健康を害する懸念がある状態の場合,負荷軽減などの措置を講ずる必要があります.

ですので,この考え方に立ちますと,

新婚旅行から帰ってきても、急性期を過ぎたり、葬式後数日を経ている場合に、(本人が舞い上がったいても、苦しんでいたとしても、通院服薬を続けていたとしても)、本業に精を出さない状態なら怠けているというのが、私の言葉のイメージです。

という考え方と大体合うことになると思いますが,「健康管理義務に反しない限り」という但し書きをつける必要はあると思います.

id:hathi

ありがとうございます。 

tepa-pさんは、ソフトウエア関連にとどまらず、この関係にもお詳しいようなので、ご回答に感謝します。

ICD-10の精神及び行動の障害DCR研究用診断基準(新訂版:医学書院)とDSM-Ⅳ-TR精神疾患の分類と診断の手引き(新訂版:医学書院)を見比べると、DSMの方が理屈の筋を追う感じの記述です。メンタルクリニックでは初診でも非常に短時間の診察時間内に支援的言辞をを交えながら受診者の状況を聞き、表情や行動、発言状態を把握して診断するとのことです。(この資料のP13 http://www.ncnp.go.jp/ikiru-hp/giji/071030giji/5.pdf) 再診のことでは、こんなのもあります。http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/blog/kaitei2008/20080...

DSMの推奨するⅠ軸~Ⅴ軸の多軸評定をするのは大変だと思います。長年の経験でDSMのロジックを頭に入れているとしても判定ポイントは多数であり、臨床医家にとって実用的ではない可能性があります。

ICD-10でも本質的には同様だと思いますが、記述方法が比較的淡泊(?)なので、総合的にロジックを考えないことにして、F32.00か、F32.01 またはF32.1 F32.2 F32.3 F25.1 のどれだというように、パターン化してしまえば、相応に簡単に使いやすい感じもします。 (実際のところは知りませんが)

tera-pさんの推定に近いですが、私の言語イメージからすると[怠ける]という日本語は、[いまその人が優先して専念しなければならないことに、背を向けるか、一応向かっているけれども精を入れていない]状態を指す言葉です。会社員にもいえるかもしれませんが、専業主婦が午前中に掃除洗濯をしないでテレビを見ていたり、野球部の部員が練習に出てこなかったり、出てきていてもだらだらやっているのは、日本語で怠けているというのだと思っています。会社の事務員が就業時間中にエクセルやワード、グラス作成の機能調査や報告書の余白に入れるカット(イラスト)を延々と探して何日もかけ報告書の中身の作成になかなか取りかからないのも、外見上仕事熱心に見えても、怠けていると言うのだと思います。

怠けるという言葉を上記のように考えると、骨折や手術で家事をしない、野球の練習に出てこない、出社しない場合はどうなるのかということにあたります。これも実際に即して考えると難しいことです。

私も骨折や手術入院をしたことがありますが、ギブスをしていても、多くのことは通常のようにできます。

他の疾病でも外来通院の場合なら同様だと思います。(学校の授業、茶道部、英会話、合唱部、テニス部、タクシードライバ、陸送運転手、工場の検査部、資材部、経理部、アパレル店員、家事、介護サポート、看護婦、医師業等々どんなこと)でも、(自分の怪我や病気)があったからできないとは限りません。

安全配慮、健康重視であると言ってもそれは気分あるいは指向の問題であって、それだけで何かの具体的優先が一意に決定できるものではありません。

心臓病でも服薬してない人は多くいますし、服薬していても家事もするし、教鞭を執るし、ゴルフをするし、会社を経営したりします。もちろん運転手や農作業もします。発作が起きている時やかなり状態が悪いときは、家事、教鞭、執務等を暫時(数分、数時間、1日、数日)休むかもしれません。

ということは、【[いまその人が優先して専念しなければならないことに精を入れる]ことよりも、「安全配慮」「健康気遣い」が優先する】というような単純な結論は出せないことを意味していると思います。

健康を害する懸念がある状態の場合にはまだ病気ではなくても負荷軽減などの措置を講ずる必要があるというのを真っ向否定するのはどうかと思いますが、次のような事実があるようです。

勤務医の当直勤務に関する指導監督結果では、何らかの法違反があった医療機関は72%、「夜間休日の業務負担が昼間と変わらないことが常態化している」「当直回数が基準を超えている」などの理由で、指導文書を受けた病院も41%とのことです。  http://job.yomiuri.co.jp/news/jo_ne_07121303.cfm

厚生労働省でも(他の中央官庁と同様に)深夜までの勤務は多いです。官庁職員の深夜帰宅待ちのタクシーも多いです。 http://seiji.yahoo.co.jp/giin/mushozoku/000304/activity/20080409...

学生でも、運動部員でも、力士の卵でも、会社員でも、医師看護婦、介護職員、官公庁職員でも、健康を大事にする指向は大切ですが、「安全配慮義務」「健康管理義務」という言葉だけで何かが裁定できるわけではありません。

また近親者の死亡に遭遇した際の心的影響、大震災に遭遇した場合の心的影響は、人ばらばらです。状況によりますが、恋人、配偶者、親や子が死亡した人、ミャンマーのサイクロン、四川省の地震の被災者で翌日から元気の人もいますが、何ヶ月も強い心的影響で、世事が手につかない人も出ます。イラクの人も、イラクに進駐した米兵でも、後々まで尾を引く人もいます。なかには、震災後結構時間が経ってからあるいは米国帰国後になってから、心的影響が出る人もいます。

話は飛びますが、傷害保険などでは、本人がむち打ちで痛いと言っても、保険は出ないことがあるそうです。

これらを考えつつ、怠けるという日本語をどのような意味で定義するかが大切だと思います。

その事情でそのとき本来するべきことに精を出さなくても、一人一人には事情があると考え、これを[怠け]ではないとするなら、ほとんど[怠け]というものはなくなります。(言葉だけが残るけれど)

個々人に色々な事情はあってその結果としてそのとき本来するべきことに精を出さなかった場合であっても、原則として、それらを[怠け]と呼ぶのが適切ではないかと、私は思います。

原則の例外となるのは、同様な外的事情があった場合に8割(この数字には強い意味はありません。7割なら1シグマです)の人が本来するべきことから離脱するような外的事情が多くの人に明確であった場合だと思います。 たとえば、足首を強くねんざして月曜に整形に行ったために休んだ。これは怠けではない。歩けるのに、火曜水曜木曜と休んだ。これは怠けです。(ねんざの程度や、骨折の場合など色々でしょうが)

先生や上司にしかられて、翌日から休んだ。これは怠けです。(同じようなしかられ方をした場合に、10人中8,9人がちゃんと次の授業も出席するのに、その子が出てこないなら、[怠け]です。

多動し授業をすっぽかすのは、調べたらF90多動性障害かもしれませんが、学校から見れば授業をすっぽかした時点で怠けです。その子供が精神科を受診するか、受診しないか、受診しても精神や行動の障害があると出るかどうかに関係なく、怠けたら怠けと言うのが言葉の使い方ではないかと思います。

「健康管理義務に反しない限り」という但し書きをつけるというのは、やや意味がわかりません。

   そのとき本来やるべきことをしない生徒がいたり、従業員がいた場合に

    雇用者や学校が健康管理義務に反していなければ、本人は怠けであり

    雇用者や学校が健康管理義務に反してしている場合はは、本人は怠けではない

   というのは、一般的な定義にはなりにくいと思います。

また[健康管理義務に反している]という判定そのものが微妙です。

怠ける、怠けている、怠けるな!というのは、一種の日常用語です。

  [複雑な検査や論理検証をした結果で、怠けかどうかを言うもの]ではないと、私は思います。

練習に出てくる、授業を受ける、仕事をする、家事をするというのを、ごく一般的に見た場合に

 それができてなければ、怠けていると言うのが 私には自然に思えます。

『「CFS」「軽い鬱状態」と「単なる怠け」を見分ける』ように勧めている方は、「怠けている」というのをどういう場合に使うのでしょか。

『「CFS」「軽い鬱状態」と「単なる怠け」を見分ける』ように勧めている方の使う「怠ける」の意味を回答してくださる方がなかなかおられないので、22日のAM10:00にこの質問を終わりとさせていただきます。

2008/05/22 00:49:34

その他の回答5件)

id:jun-ten No.1

回答回数63ベストアンサー獲得回数4

ポイント15pt

これは職場などの場合だと思います。(怠けてはいけない場所と云うこと)

上司や同僚が「怠け、やる気が無い、上の空」と思うか、精神症状と思うか、と云う様なことですよね。

しかし義務が生じる現場において、やる気が無い人に対し、それが精神症状を含むか否かは関係ありません。(むしろ医師の診断書等提出したら、クビになる可能性もあるので、怠けている様に見えるほうが一般的いはマシでしょう。)

うつ病で通院していても、職場には隠している人も多いし、その人の本心は、余程親しくならないと解かりません。こういうことは、はたが如何思うかより、本人が如何見せたいかによってそう見えるものだと思います。

id:hathi

申し訳ありませんが、意味がよく読み取れません。

本人が「怠け、やる気が無い、上の空」と見せたいのか、あるいは本人が「精神状況」と見せたいのかによって、どう見えるのかが変わるというご回答でしょうか?

「怠け、やる気が無い、上の空」は状態を判定する用語だと思います。

当人が『何で』やる気がないのか、上の空なのか、さぼっているという【理由や原因】は、怠けているという判定には関係がないように思います。

借金取りに攻められていても、恋人に夢中でも、昨夜のゲームの続きに気を奪われても、高熱や下痢の後遺症でも、1週間、10日と怠業状態なら怠けさぼりでは

2008/05/20 08:43:30
id:Gleam No.2

回答回数2962ベストアンサー獲得回数327

ポイント15pt

私は医師ではありませんが、経験上の知識で書かせていただきます。

精神科の病院に行って薬を飲んで症状が緩和されるのが仮病でない人で、薬を飲んで気分が悪くなる人が仮病ということがある程度当てはまります。

もちろん、全ての人がそうではありません。

id:hathi

仮病であれば怠けで、仮病でなければ怠けではないということでしょうか?

服薬で症状が緩和されてもまだ集中して業務だ出来ないでぼんやりしている場合は仮病ではないから、業務に集中せずぼんやりしていても[なまけ]ではないということでしょうか。

スチューデントアパシー/退却神経症で、学校に来ない、学外行事やアルバイトには熱心だという場合、学校から見ても怠けやさぼりではないということでしょうか。

怠けやさぼりは、それが本来行われる側から見た場合に集中していない状態を表現する用語だとするならば、入院してないで学校に来ている、会社に出社している状況下で、授業を聞かない、仕事をしない、頻繁に休憩を取るという状態は怠けと言うのではないでしょうか。

2008/05/20 09:30:33
id:tera-p No.3

回答回数92ベストアンサー獲得回数21

ポイント20pt

まず,『「鬱状態」と[単なる怠け]を見分ける』という人についてですが,不作為または回避行動が,すべて「うつ」もしくは「単なる怠け」のどちらかに二分される,というのはそれこそ妄想です.どこかの勘違い精神科医がそのようなことを書いていたのを私も読みましたが,無視しましょう(こういう単純な二分論は,典型的な詭弁術です).

回避行動や不作為は,おっしゃるとおりその人の判断の結果です.それが「病的」かどうかは,その判断が著しく合理性を欠く(正常な判断のもとに行われた結果とは考えにくい)ものかどうか,というところによります(まあ「合理性」なんてものは客観的には判断しにくいのですが,いちおう現代精神医学はエビデンスに基づく判断基準を「ある程度」持っていることになっています).

もしそれらの行動が「病的」なものであったとしても,それがうつ病によるものとは限りません.CFSかもしれませんし,躁うつ病のうつ状態かもしれませんし,境界性人格障害によるものかもしれませんし,他の身体疾患の影響や薬の副作用によるものかもしれません.当然それぞれに治療法が異なりますので,行動意欲の減退や回避行動をすべて「うつ病」と十把一絡げにすることは危険です.

また,著しく合理性を欠くとは言えない場合,それが「怠け」なのか「合理的な行動優先順位付けの結果」なのかは,主観の問題でしかないと思います.私の主観では,『「鬱状態」と[単なる怠け]を見分ける』なんてことを言う人こそ,二分論に逃げて物事をきちんと理解することを「怠けて」いる,精神的に怠惰な人間じゃないか,と思ったりしてしまいますし.

というわけで,そんな人がどこに着目して「怠け」と「うつ」を区別しようとしているのかは私には理解できませんが,そもそもそんな二分論こそが不毛だと思います.

id:hathi

ありがとうございました。

私もそのように思うのですが、素人考えの危険があると思って質問しています。

「うつ」でなくても、「………神経症」「………障害」というような名前がつくこともあるので、事態は複雑だと思います。

不登校も、ゲーセン通いも、自宅療養も、対人恐怖も、社会不適応、AD/HDもあるわけです。積極的に選択して海外旅行に行く場合もあるかも知れません。

[単なる怠け]という概念そのものが存在しないということを言いたいのならば、[世の中には単なる怠けはありえません。すべての怠業・待避・忌避には理由があります]と言う方が筋が通る気がします。

ただ、『「鬱状態」と[単なる怠け]を見分ける』ということを言われる方がいますので、もしかするとどこかには[単なる怠け]の見分け方があるのではないかと思って質問させていただいています。

参考になる手がかりでもありましたら、よろしくお願いします。

2008/05/20 09:45:57
id:sidewalk01 No.4

回答回数162ベストアンサー獲得回数1

ポイント30pt

 うつや不安障害などの精神疾患は基本的に『精神障害の診断と統計の手引き』や『疾病及び関連保健問題の国際統計分類』という診断基準に照らし合わせ、医者が診断を下した時点でとりあえず確定します。

 全ての医者が正確に診断が出来ているかどうかは、精神鑑定の結果がコロコロ変わる様なニュースを見ていると疑問符が浮かびますが、そのような診断基準を満たしていると判断されると診断がなされます(神経症という言葉は国際的な診断名としてほぼ使用されませんし、特定の人が勝手につけた呼び名などはあてにしないほうが良いです)。

 うつや不安を測定する心理テストなどを取るという所で、背景に過剰な不安や落ち込みの存在しているかなど精度を高める工夫はされているかと思いまし、セロトニンなどの神経伝達物質がうつ状態などには関連していますので、抗うつ役などに反応があれば、うつだったんだと分かると思います。反応が悪い場合は、質問者さんがおっしゃられているような怠けである可能性はあるかと思います。

 ただ、上の質問と応答を見ていますと“単なる怠け”をどう定義するかということを考えたほうがスッキリするのではないでしょうか?おそらく人によって定義が異なるので、どの定義を採用するかということになるかと思います。

id:hathi

ご指摘の通り、『「鬱状態」と[単なる怠け]を見分ける』と言われている方が、“単なる怠け”をどう定義され、具体的な識別をされているのか、その実例を知りたいと思っています。

2008/05/20 16:19:41
id:tera-p No.5

回答回数92ベストアンサー獲得回数21

ポイント30pt

回答3の者です.

ただ、『「鬱状態」と[単なる怠け]を見分ける』ということを言われる方がいますので、もしかするとどこかには[単なる怠け]の見分け方があるのではないかと思って質問させていただいています。

私の知る限り,ありません.

『「うつ病」か「うつ病でない」かを見分ける』ことについては診断法が確立されており,典型的には DSM や ICD-10 などが用いられます.誤った診断によってうつ病でないのにうつ病の対処や治療をすると症状を悪化させることも多いため,この区別は重要です.

ここからは想像ですが,『「鬱状態」と[単なる怠け]を見分ける』という話は,上記の「うつ病か否かの区別は重要であり,かつその区別が(それなりに医学的根拠のある方法で)可能である」という話が,いつのまにか「うつ病でない」=「怠け」(もちろんこんな等式は成立しません)に転化して広まってしまったのではないか,と思われます.

ちょっと論旨がわかりにくくなってしまったので,回答3の内容も含めてまとめますと,

  • うつ病が疑われる場合,原因は以下のいずれかである.
    1. うつ病
    2. それ以外の疾患(精神/身体疾患;一過性の適応障害を含む)
    3. 選択の結果
  • うつ病やそれ以外の疾患は,専門家の診断によって区別可能である(疾患や専門家の程度によって精度の良否はありますが).
  • 選択の結果の場合,それが「単なる怠け」なのか「合理的な判断」なのかは,個々人の価値観や倫理観によって区分の基準が異なり,客観的に区別することはできない(区別するのは勝手だが,絶対的な尺度はない).少なくともその時点の本人にとっては合理的な判断の結果である.
  • したがって,『「鬱状態」と[単なる怠け]を見分ける』という二分法はそもそも成立しないし,「単なる怠け」というものを客観的に見分ける基準はない.

ということになると考えます.

id:hathi

ありがとうございます。

(DSM-Ⅳ-TR 精神疾患の分類と診断の手引き)は現状では重要な判断基準と思います。ICD-10は疾病分類名称とそのコードのようです。

F32.0軽症うつ病エピソードのような場合、F41~F48のような場合、F60のような場合、DSM-Ⅳ 回避性パーソナリティー障害、境界性パーソナリティー障害のような場合に、あるいはアルコールやアンフェタミンの常用者が、その結果として、仕事をしない、学業に身が入らない、ゲームや娯楽、ボランティア活動を優先するという場合には、【『「鬱状態」と[単なる怠け]を見分ける』という二分法】をとる人は、これらの状態は[単なる怠け]ではないと判定をするのでしょうか。

また、そうした判定をする人は、「明日は秋の公演チケットの発売日なので買いに行きくので、学校(勤め先)はエスケープ」と決め込む場合、学業の怠け、勤務の怠けとは判定しないのでしょうか。

【二分法】をとる人は、どういう場合に、[単なる怠け]を判定するのでしょう。

医師が疾病の確定診断をしていないか、確定診断前でも医師の診断を受けために医療機関や心理療法なども受けていない、熱も出ていない、腹痛もない、筋肉痛や腰痛、耳鳴りもない、慢性疲労でもない、身内や近親者の介護もしていない、地震等の災害からも事件が経過している、何かをするために積極的選択をした結果でもなく、失恋相手や喧嘩した相手がいるのでそれを避けるためでも、怖い人から避けるためでもなくて、特に理由もなく、ただだらだらと(家やパチンコ、コンビニなどで)過ごす場合にのみ、[単なる怠け]と判定するのでしょうか。

そうすると、この判定は消去法ですから、[単なる怠け]を判定するのは現実的にはかなり困難になると思います。


tera-pさんの言われるとおり、『「単なる怠け」というものを客観的に見分ける基準はない』のでしょうか。

他に有力な回答がないか、今日1日、待ってみたいと思います。

なお、私個人としては[怠ける=精を出さない]と思っているので、その人の現時点での本業に精を出していなければ、その精が出せてない理由の如何に関わらず、怠けているとなると思っています。

ただし、社会的に本業に精を出さなくても良いときに該当する期間(例えば喪中、正月、祭り、結婚式、怪我で治療最中etc)は、怠けていても(本業に精を出していなくても)、怠けているとは言わないのではないかと思います。 

新婚旅行から帰ってきても、急性期を過ぎたり、葬式後数日を経ている場合に、(本人が舞い上がったいても、苦しんでいたとしても、通院服薬を続けていたとしても)、本業に精を出さない状態なら怠けているというのが、私の言葉のイメージです。

2008/05/21 10:18:47
id:tera-p No.6

回答回数92ベストアンサー獲得回数21ここでベストアンサー

ポイント40pt

三回目の回答となってしまいますが,お許しください.

まず ICD-10 ですが,分類を与えるだけではなく診断基準も含まれます (CDDG, DCR など).DSM(-IV-TR) のほうが使い勝手がよく,優れているとされることも多いようですが.

「怠ける」って何だろう,という点についてですが,hathi さんがもたれている疑問がなんとなくわかりました.「職務専念義務を果たしていない場合」と定義するのはいかがでしょう(会社員などの労働者の場合に限定されますが).

労働者は,就業時間中は「職務に専念する」義務があります.何を持って「専念している」と言えるのか,という問題はありますが,数ある労働裁判の判例はその基準をある程度与えてくれるものだと思います(たとえば,職場慣習上,業務時間中に「職務に専念しない」時間があったときに,それは職務専念義務に違反したといえるかいえないかなど).

また,その一方で,使用者側には「安全配慮義務」「健康管理義務」があります.これは職務専念義務に優先します.すなわち,健康を害する懸念があるほどの「職務専念」はさせてはいけませんし,労働者がしないように注意する義務があります.まだ病気ではなくても,健康を害する懸念がある状態の場合,負荷軽減などの措置を講ずる必要があります.

ですので,この考え方に立ちますと,

新婚旅行から帰ってきても、急性期を過ぎたり、葬式後数日を経ている場合に、(本人が舞い上がったいても、苦しんでいたとしても、通院服薬を続けていたとしても)、本業に精を出さない状態なら怠けているというのが、私の言葉のイメージです。

という考え方と大体合うことになると思いますが,「健康管理義務に反しない限り」という但し書きをつける必要はあると思います.

id:hathi

ありがとうございます。 

tepa-pさんは、ソフトウエア関連にとどまらず、この関係にもお詳しいようなので、ご回答に感謝します。

ICD-10の精神及び行動の障害DCR研究用診断基準(新訂版:医学書院)とDSM-Ⅳ-TR精神疾患の分類と診断の手引き(新訂版:医学書院)を見比べると、DSMの方が理屈の筋を追う感じの記述です。メンタルクリニックでは初診でも非常に短時間の診察時間内に支援的言辞をを交えながら受診者の状況を聞き、表情や行動、発言状態を把握して診断するとのことです。(この資料のP13 http://www.ncnp.go.jp/ikiru-hp/giji/071030giji/5.pdf) 再診のことでは、こんなのもあります。http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/blog/kaitei2008/20080...

DSMの推奨するⅠ軸~Ⅴ軸の多軸評定をするのは大変だと思います。長年の経験でDSMのロジックを頭に入れているとしても判定ポイントは多数であり、臨床医家にとって実用的ではない可能性があります。

ICD-10でも本質的には同様だと思いますが、記述方法が比較的淡泊(?)なので、総合的にロジックを考えないことにして、F32.00か、F32.01 またはF32.1 F32.2 F32.3 F25.1 のどれだというように、パターン化してしまえば、相応に簡単に使いやすい感じもします。 (実際のところは知りませんが)

tera-pさんの推定に近いですが、私の言語イメージからすると[怠ける]という日本語は、[いまその人が優先して専念しなければならないことに、背を向けるか、一応向かっているけれども精を入れていない]状態を指す言葉です。会社員にもいえるかもしれませんが、専業主婦が午前中に掃除洗濯をしないでテレビを見ていたり、野球部の部員が練習に出てこなかったり、出てきていてもだらだらやっているのは、日本語で怠けているというのだと思っています。会社の事務員が就業時間中にエクセルやワード、グラス作成の機能調査や報告書の余白に入れるカット(イラスト)を延々と探して何日もかけ報告書の中身の作成になかなか取りかからないのも、外見上仕事熱心に見えても、怠けていると言うのだと思います。

怠けるという言葉を上記のように考えると、骨折や手術で家事をしない、野球の練習に出てこない、出社しない場合はどうなるのかということにあたります。これも実際に即して考えると難しいことです。

私も骨折や手術入院をしたことがありますが、ギブスをしていても、多くのことは通常のようにできます。

他の疾病でも外来通院の場合なら同様だと思います。(学校の授業、茶道部、英会話、合唱部、テニス部、タクシードライバ、陸送運転手、工場の検査部、資材部、経理部、アパレル店員、家事、介護サポート、看護婦、医師業等々どんなこと)でも、(自分の怪我や病気)があったからできないとは限りません。

安全配慮、健康重視であると言ってもそれは気分あるいは指向の問題であって、それだけで何かの具体的優先が一意に決定できるものではありません。

心臓病でも服薬してない人は多くいますし、服薬していても家事もするし、教鞭を執るし、ゴルフをするし、会社を経営したりします。もちろん運転手や農作業もします。発作が起きている時やかなり状態が悪いときは、家事、教鞭、執務等を暫時(数分、数時間、1日、数日)休むかもしれません。

ということは、【[いまその人が優先して専念しなければならないことに精を入れる]ことよりも、「安全配慮」「健康気遣い」が優先する】というような単純な結論は出せないことを意味していると思います。

健康を害する懸念がある状態の場合にはまだ病気ではなくても負荷軽減などの措置を講ずる必要があるというのを真っ向否定するのはどうかと思いますが、次のような事実があるようです。

勤務医の当直勤務に関する指導監督結果では、何らかの法違反があった医療機関は72%、「夜間休日の業務負担が昼間と変わらないことが常態化している」「当直回数が基準を超えている」などの理由で、指導文書を受けた病院も41%とのことです。  http://job.yomiuri.co.jp/news/jo_ne_07121303.cfm

厚生労働省でも(他の中央官庁と同様に)深夜までの勤務は多いです。官庁職員の深夜帰宅待ちのタクシーも多いです。 http://seiji.yahoo.co.jp/giin/mushozoku/000304/activity/20080409...

学生でも、運動部員でも、力士の卵でも、会社員でも、医師看護婦、介護職員、官公庁職員でも、健康を大事にする指向は大切ですが、「安全配慮義務」「健康管理義務」という言葉だけで何かが裁定できるわけではありません。

また近親者の死亡に遭遇した際の心的影響、大震災に遭遇した場合の心的影響は、人ばらばらです。状況によりますが、恋人、配偶者、親や子が死亡した人、ミャンマーのサイクロン、四川省の地震の被災者で翌日から元気の人もいますが、何ヶ月も強い心的影響で、世事が手につかない人も出ます。イラクの人も、イラクに進駐した米兵でも、後々まで尾を引く人もいます。なかには、震災後結構時間が経ってからあるいは米国帰国後になってから、心的影響が出る人もいます。

話は飛びますが、傷害保険などでは、本人がむち打ちで痛いと言っても、保険は出ないことがあるそうです。

これらを考えつつ、怠けるという日本語をどのような意味で定義するかが大切だと思います。

その事情でそのとき本来するべきことに精を出さなくても、一人一人には事情があると考え、これを[怠け]ではないとするなら、ほとんど[怠け]というものはなくなります。(言葉だけが残るけれど)

個々人に色々な事情はあってその結果としてそのとき本来するべきことに精を出さなかった場合であっても、原則として、それらを[怠け]と呼ぶのが適切ではないかと、私は思います。

原則の例外となるのは、同様な外的事情があった場合に8割(この数字には強い意味はありません。7割なら1シグマです)の人が本来するべきことから離脱するような外的事情が多くの人に明確であった場合だと思います。 たとえば、足首を強くねんざして月曜に整形に行ったために休んだ。これは怠けではない。歩けるのに、火曜水曜木曜と休んだ。これは怠けです。(ねんざの程度や、骨折の場合など色々でしょうが)

先生や上司にしかられて、翌日から休んだ。これは怠けです。(同じようなしかられ方をした場合に、10人中8,9人がちゃんと次の授業も出席するのに、その子が出てこないなら、[怠け]です。

多動し授業をすっぽかすのは、調べたらF90多動性障害かもしれませんが、学校から見れば授業をすっぽかした時点で怠けです。その子供が精神科を受診するか、受診しないか、受診しても精神や行動の障害があると出るかどうかに関係なく、怠けたら怠けと言うのが言葉の使い方ではないかと思います。

「健康管理義務に反しない限り」という但し書きをつけるというのは、やや意味がわかりません。

   そのとき本来やるべきことをしない生徒がいたり、従業員がいた場合に

    雇用者や学校が健康管理義務に反していなければ、本人は怠けであり

    雇用者や学校が健康管理義務に反してしている場合はは、本人は怠けではない

   というのは、一般的な定義にはなりにくいと思います。

また[健康管理義務に反している]という判定そのものが微妙です。

怠ける、怠けている、怠けるな!というのは、一種の日常用語です。

  [複雑な検査や論理検証をした結果で、怠けかどうかを言うもの]ではないと、私は思います。

練習に出てくる、授業を受ける、仕事をする、家事をするというのを、ごく一般的に見た場合に

 それができてなければ、怠けていると言うのが 私には自然に思えます。

『「CFS」「軽い鬱状態」と「単なる怠け」を見分ける』ように勧めている方は、「怠けている」というのをどういう場合に使うのでしょか。

『「CFS」「軽い鬱状態」と「単なる怠け」を見分ける』ように勧めている方の使う「怠ける」の意味を回答してくださる方がなかなかおられないので、22日のAM10:00にこの質問を終わりとさせていただきます。

2008/05/22 00:49:34

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