主に知りたいことは、宗教の起源、宗教ができた理由、宗教が人々の思想・思考に与える影響などのようなことです。キリスト教、イスラム教といった特定の宗教そのものを詳しく学びたいのではなく、宗教そのものが与える影響などについて知りたいのですが、そういうことを学ぶにはどんな本があるのかが全くわかりません。
私が知りたいようなことが書かれてある本がありましたら、ぜひ教えてください。お願いします。
宗教学の教科書です。大きな図書館ならすぐに見つかると思います。
読みやすいものではこれなんかどうでしょう?著者はTVにもよく出ているのでご存知かもしれません。
宗教学講義―いったい教授と女生徒のあいだに何が起こったのか (ちくま新書)
http://www.amazon.co.jp/%E5%89%B5%E9%80%A0%E8%AB%96-%E3%82%AF%E3...
こちらをお読みすることをおすすめします。キリスト教の起源が分かると思います。
現代日本人の宗教観の形成過程について考察した本としてお勧めします。
新書なので内容はちょっと軽いですが、勉強の取っ掛かりにはちょうど良いかと思います。
阿満 利麿 (著)
宗教学入門
棚次正和,山中弘
ミネルヴァ書房
こちらなどいかかでしょうか.
http://www.amazon.co.jp/%E5%AE%97%E6%95%99%E5%AD%A6%E5%85%A5%E9%...
入門書としては上に挙げられているものでよいと思うのですが、具体例をある程度知らないとなぜそういう理論が出てくるのか腑に落ちない部分もあると思います。
日本の宗教ということでなく世界の宗教全般ということでしたらM・エリアーデの『世界宗教史』は丁寧でかつ小ネタが充実していておもしろく読めます(長いですが、そして長いわりに実は未完らしいのですが)。
http://www.amazon.co.jp/%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%AE%97%E6%95%99%E5%...
文庫でそろえても1万円するらしいので、図書館でお借りになるといいと思います。
宗教とは何かというベタな議論がお好みでしたら、同じくエリアーデの『聖と俗』、またはR・オットーの『聖なるもの』http://www.amazon.co.jp/%E8%81%96%E3%81%AA%E3%82%8B%E3%82%82%E3%... なんかがおもしろいと思います。
モルモン教(末日聖徒イエス・キリスト教会)原理主義を扱っているノンフィクションですが、著者の意図はモルモン教そのものの記述ではなく、むしろある宗教がどのように発生し、どのように広がり、人はなぜそれを信じて行くのかというメカニズムに誠実に迫ろうとしているところにあります。モルモン教を題材にしたのは、比較的起源が新しく、それゆえに発生と伝搬についての記録が多く残っているから、だそうで、根本にあるメカニズムには普遍的なものがあると思われます。
部外者からは一見異常にみえるような過激な宗教の信者の行動も、その中に身を置いてみると個人的・社会的に深い理由がある、ということがわかります。重い本ですが。
(私は原著を読んだので翻訳がどうかはわかりません。ただ邦題のサブタイトル「過激な宗教は〜」は宗教の中でも特定の過激なものだけを対象にしているように読めてしまう感じですね。原著の題名 "Under the banner of Heaven : A Story of Violent Faith" では、過激なのは「宗教」ではなく「信仰心」あるいは「信頼」の方であって、このケースは現在広く受け入れられているあらゆる宗教---あるいは宗教以外のあらゆるコミュニティ---において起こり得るという含みがあります。特に9/11以降の世界においてこの意味は重いです。)
コメント(1件)
いくつか参考にさせていただこうと思います。
まだ紹介して頂いた書籍を買って読んでいないので、どの本が私にとって役に立ったかどうかなどはわかりませんので、イルカ賞はなしとしました。回答ありがとうございました。