THEME:「葉」「スパイス」「モノのお手入れ」+「言い伝え&おまじない」
「今日をちょっと楽しく、特別にすることって何だろう? イエで過ごすいつもの時間を素敵に変える小さな魔法のサプリがあったら…」と展開してきた “リブ・ラブ・サプリ”コーナーの続編のひとつ、FORTUNEバージョン。FORTUNEとは「幸運・幸せ」。イエと暮らしに幸運を呼ぶコト、ちょっとハッピーになるコト! 毎回の3つのテーマに幸せのサプリを、その思いや由来とともにメッセージ下さいね。世界の言い伝え&おまじないも常時募集中。
次なる〈イエはてな〉ライブラリーの本の実現を目指して――豊かな暮らしをつくっていく〈イエはてな〉のマインドで、みなさまのご参加をお待ちしています!
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※今回の「いわし」ご投稿は7月22日(月)正午で終了とさせて頂きます。
重曹は、お鍋のお手入れで、時々煮立てることがあります。
ひどい焦げ付きができてしまった時、
お鍋に重曹を入れて煮立てて一晩置くと、きれいになるんです。
それと似たようなことをして作った溶液で、
葉っぱを煮ればいいってことですよね。
それなら私にもできそうです!
重曹を使ってお鍋のお手入れをしている人なら、
きっと難しくなくできますね。
葉脈標本で作ったしおりを、私も見たことがあります。
ああいうのが自分で作れたらとっても楽しい!
ぜひやってみたいと思います。
葉脈だけのしおり、和紙だったりラミネートっぽいものだったりをよく見かけるのですが、こうやって作れるのですね(・▽・)
重曹だったら薬局で大きなボトルでも、比較的手ごろな値段で手に入りますし、余ったら磨き粉がわりに使えますね。イエのお手入れだけでなく趣味でも、こんな素敵な逸品ができるなんて、重曹の凄さとYuzuPONさんのアイデアにビックリです★
うちにも柚子の木があるので、重曹を手ごろな値段でたっぷり手に入れたら、やってみたいです!
葉脈=買ってくるものと思っていました。
目から鱗です。教えてくださりありがとうございます!
これは鉄鍋でも大丈夫なのでしょうか。
実際に作ったら感慨深いでしょうね~。いろんな色に染めてみたいです☆
小学校の頃に理科の時間に作ったことがあります。
その時は、ヒイラギの葉で作った記憶があります。
煮る時に結構独特の匂いがしたような。。。
懐かしい思い出です。
水酸化ナトリウムっていうと、なんだそりゃ、って感じですが、要するに苛性ソーダですよね。「毒物及び劇物取締法」による劇物指定の薬品です。そういう危険な薬品を使わずに、家庭にある重曹で出来てしまうこの方法は、実に素晴らしい!!
pH10程度なら、アルカリ温泉にもそのくらいのがありますから、けっこう危険性の少ない範囲だろうと思います。また重曹を熱分解して得られる炭酸ナトリウムという物質も、入浴剤などに使われている成分と同じですから、ま、言うなればアルカリ泉質の温泉のお湯で葉っぱを煮る、って感じですよね。これなら、ちょっとした注意さえ守れば、家庭で親子で実験してみることが出来そうです。
これって、夏休みの自由研究にも最適なテーマになりそうですね。火や薬品を使いますから、必ず大人が付いて行う必要はありますが、すごく興味深い体験をさせてあげることが出来そうです。
葉脈標本作りは学校で「見た」ことはあります。生徒が実験するのではなく、先生がやるのを見学するだけでした。よく憶えていませんが、やはり使っていたのは苛性ソーダだったのでしょう。危険な薬品だから、生徒はやらせてもらえなかったのだろうと思います。
それが重曹を使えば家庭でできるんですね。朗報です。夏休みに親戚の子供が遊びに来ると思いますので、それに合わせてやってみたいと思います。一応安全のため、先に一度やってみた方がいいですかね。どのような葉が適するのかも調べておきたいですし。
火を使う作業ですから、きっと真夏では汗だくだと思いますが、それだけの価値のある経験をさせてやれそうです。子供の喜ぶ顔が目に浮かびます。
今までにも色々な科学実験遊びのようなものが紹介されてきましたが、これも少年のころにいだいていたような科学心を掻き立てますね。楽しいし勉強にもなるし、できあがった標本で栞作りなどの工作も楽しめるし、親子で取り組んだらすばらしい思い出作りにもなりますね。
私が学校でやった時は、笹の葉やイチョウの葉など、葉脈が縦に通っている葉も使いました。こういう葉は葉肉を落としている間にばらけてしまいやすいので、ブラシで叩いてある程度肉を落としたら、あとは水の中でそっと洗いながら肉を落とし、最後に紙に乗せてすくい取るようにして取り出すとうまくいくと思います。
葉の隅々にまで行き渡る葉脈には、独特の自然の造形美があります。葉脈標本づくりは、葉をアルカリ性の水溶液で煮ることで行います。それによって葉脈以外の部分を溶かしてしまうわけです。
理科の実験などではこのために水酸化ナトリウム水溶液が用いられますが、これは危険な薬品で、家庭で手軽に扱える物ではありません。
そこで、重曹の登場です。重曹(炭酸水素ナトリウム)を熱分解して炭酸ナトリウムを作り、それで葉脈標本を作ってしまおうという試みです。ちょっと科学実験ぽいことになりますので、実施にあたっては多少の注意は必要になりますが、それでも水酸化ナトリウムを用いる方法よりはるかに安全です。
以下、手順をご紹介しておきます。
まず重曹を、空焚きしても大丈夫なステンレス鍋などに入れ、あまり強くない中火くらいで5分ほど乾煎りします。(注意:アルミの鍋はアルカリに侵されてしまうので使えません)
すると熱分解して二酸化炭素と水蒸気が発生します。更に5分ほど加熱していると何となく粉が重たい感じになってきます。これで重曹が炭酸ナトリウムになりました。火を止めて冷ましてください。
冷えたら鍋に少しずつ水を注ぎ、10%くらいの水溶液を作ります。この程度ならpHは10程度で、石けん水をちょっと強くしたくらいのものですから、そんなに危険ではありません。それでも直接皮膚に付くような扱いは避けてください。特に目や口などに入らないよう、十分気を付けて作業します。
※重曹は摂氏65度くらいで熱分解が始まります。このあと水溶液にしますから、それなら最初から重曹にお湯を加えてもいいと考えられますが、それをすると一気に泡が出て跳ねたりする危険が考えられるので、粉のまま乾煎りして熱分解する方法をお勧めします。
ここからは実際の葉脈標本作りです。炭酸ナトリウム水溶液の鍋に葉を入れ、弱火で煮ていきます。時間は使う葉の種類によって大きく変わります。早い物では数十分、時間を必要とする物では1時間以上かかることもあります。
葉が底に沈んで、葉肉の内部まで煮汁(笑)が浸透したような感じになれば、ほぼ煮上がっています。菜箸やピンセットなどで上手に取り出して水洗いして、不要な歯ブラシなどで軽く叩いて、葉肉の溶け具合を確かめてみます。うまくいくようなら、葉に酢をふりかけ中和してから水洗い。ブラシで裏表を軽く叩き、水で流しを繰り返せば、そのうちきれいに葉脈だけが残ります。使う歯ブラシは柔らかい物を。もし固いブラシしかなかったら、ちょっと固めの毛の塗装用の刷毛などを使用してみてください。
できあがった葉脈は白っぽくなっていますから、適当な染料で着色することができます。着色後はアイロンで加熱乾燥。ラミネート加工などをすると、すてきなしおりができあがります。
葉によってはうまく作業できない物もありますが、私は柚子やケヤキの葉などで、とてもうまくいきました。こうして作った葉脈標本を和紙の中に漉き込んだら、どんなにきれいかと思います。いつかそういうのも試してみたいと思います。
最後に、使用済みの炭酸ナトリウムの処理についてですが、そんなに強いアルカリではないものの、一応念のため、酢で中和してから、多めの水と共に流すようにしてください。元が重曹ですから下水に流しても環境破壊の心配はないと思いますが、念には念を入れて、しっかり中和して安全に処理してください。