お言葉に甘えて回答させていただきます。
追加で調べたのですが、決定的な情報はやはり見つかりませんでした。すみません。
その上で情報をいくつか。
まずSophiaの公式ページから、
弊社製ターボジェットエンジン及びマイクロガスタービンの累計販売台数はすでに500台を上回っている。
とのこと。納入実績には少なくとも台湾国防省は無い模様。また航空宇宙機システム研究センターのページによるとJ-850の推力は8.0kgとのことで、下のコメントに書いたように本当に標的として十分な性能を引き出せるのか若干疑問ではあります。
ただし、同じようなマイクロターボジェットエンジンについて
TEI社はターボジェットエンジンだけでなく、ここに示す先進的なターボプロップエンジンでも、有限要素解析を開発に活用した。これらの小型タービンエンジンは、軍事用の無人標的機などの用途で無人航空機(UAV)に動力を与える設計になっている。
という話もあるので、小型ターボジェットエンジンがTargetDroneに使用されることはあり得ない話でもないとは思われます。
では、実際に台湾軍で標的として使用されたという記述が見られるものにはどのようなものがあるか、についても調べてみました。
日本周辺の軍事兵器
http://wiki.livedoor.jp/namacha2/d/%A1%D6%C5%B7%B5%DD1%B7%BF%A1%...
によれば、台湾軍について
1985年3月22日、「天弓1型」の最初の試射が実施され、成功を収めた。翌年の3月26日には、セミ・アクティブ誘導方式の「天弓1型」実用型の試作ミサイルがレイセオンMQM-107「Streaker」標的機の撃墜に成功。
とあります。ちなみにこのMQM-107ですが、
MQM-107に使用のエンジン
TRI 60-2,60-5型
J402-CA-702
とあります。一応マイクロジェットを積んだ、ミサイル改良型のドローンのようですが、防衛省・自衛隊のH17資料(?)らしきものによると、MQM-107のお値段は3,850万円とのことで、おそらくエンジンの性能も値段に準じたものではないかと想像されます。
また、台湾に輸出されたF-104スターファイターという旧型ジェット戦闘機は多くが無人標的機(QF-104)に改造された、との話もありますがこちらも本来戦闘機なので値段的には話になりません。
ちなみに調べていてひとつ引っかかったのですが、自衛隊も使用している無人標的機BQM-34Firebeeというシリーズですが、そのバージョンⅢの使用しているエンジンがジェネラルエレクトリック社製のJ-850である、という話を見つけました。
ひょっとしてこの話がどこかで誤って伝わった可能性は……ないでしょうか。
その他参考となったページ
その他参考:
(1)「無人機(UAV)の汎用化に伴う防衛機器産業への影響調査報告書」
by社団法人 日本機械工業連合会(http://www.jmf.or.jp/)
これによると、アメリカ最初のTurbojetEngine を積んだtargetdroneはQ-1と呼ばれるもので、エンジンはフランスのTurbomeca Marbore II engineをライセンス生産したContinental J69だったとのこと。これが50年代後半には、GE J85を使用したAQM-38などに取って代わられていったのだとか。
(このページUnmanned Aerial Vehicles(無人航空機)にはほかにもイギリス、イタリア、南アフリカなどのTargetDroneについて紹介したページなどもあり、参考になります。)
ありがとうございます。台湾の話は、防衛庁関係の人から直接聞いています。間違いかもしれませんが、模型用のエンジンが使われている可能性は高いと思われます。また情報はいったら、調査よろしくお願いします。