「仕事能力」と一口に言っても、仰るように年齢や立場により求められる内容が変化してくると思います。特にチームワークが重視される職場では「サポート」「核弾頭」「策士」「ムード/ペースメーカー」「リーダー」…等々により求められる力も変化しますから、たとえば挨拶回りに飛び回ってる管理職より現場で汗を流すチームの一員と比べ生産性が高いか低いかは一義に決めつけることはできません。
なのでここでは、基本的に一匹狼的に仕事をする場合に関して、参考になるデータを探してみました。
まず最初は『平成16年派遣労働者実態調査結果@厚生労働省』(派遣ジョブ)を御覧ください。派遣で働く人の年齢性別を調べたものですが、派遣という立場上、チームワークというよりは純粋に本人の仕事能力を問われて働いている部分が大きいと考えると、派遣で働く人が多い年齢層ほど「実際に仕事能力が高く、従って求められている年齢層である」という推定が成り立ちます。これで見てみると男女とも25から34歳にピークがあるように見えます。実際にはその世代に大幅な人員縮小があった影響(いわゆるロス・ジェネ問題)もあり単純には言えないかと思いますが、一つの目安として。
次に職種別の違いについては、たとえばこちらの図3「能力、業績・評価で収入が決まる3業種の年収推移」(リクルート調べ)など御覧ください。(掲載元ページはこちら←以下はここから引用しました)
大卒正社員の事例とのことですが
金融関連専門職は35歳から急激に伸び、40代後半に急激に落ちる。ソフトウエア・インターネット関連職は穏やかに上昇し、同じく40代後半で緩やかに下降。企画・販促系事務職はスタート時の収入も高く、そのまま緩やかに上昇してダウンすることはない。
金融関係Aさん
このデータも納得ですね。年齢に関係なく、稼ぐヤツが高収入なのは確かで、個人差も大きい。突出した人が平均額を上げるため、平均値より低収入の人ももちろんいます。ちょうど私くらいの年齢辺りで急激に収入が多くなるのは、自らプレイヤーでありながらチームリーダーとしての仕事も与えられる時期なので、その手当分でしょう
ソフトウェア・インターネット職Bさん
験を積むことで、仕事の幅も量も増やせるので、緩やかに収入も上昇するというデータは納得です。私の世代はデータ的で見てもあまり高い収入ではありませんが、さらに経験を積めば年収アップは可能だと思っています。40代後半で少し落ちる時期があるのは、プログラマーもこのデータに含まれているからだと思います。日々更新される技術についていけない人もいますから。古い技術も時には必要とされますが、圧倒的に需要は減ります
企画・販促系事務、ホテルマンCさん
働きぶりがそのまま収入に反映されているとは、残念ながら思いません。マーケティングは成果がすぐ数字に現れるわけではありませんから。でも調査結果をもとにプロジェクトを立ち上げ、プロジェクトが成功すれば、翌年に数万円昇給します。穏やかに上昇するというデータどおりですね。落ちる時期がないのは、年数を重ねることで経験や培った人脈が仕事に生きてくるからでしょう
…とあるように、年功序列でなくかつ一匹狼的な仕事でも、職種によって求められる能力が異なる以上「仕事能力」に対する評価のあり方も様々だという話。
結論づければ上の話が「30プラスマイナス5歳」、下の話が「40プラスマイナス5歳」なので、間をとって35歳という質問者様の推定にもそれなりに納得しますが、逆に言えば、職種によるとはいえ、一番中途半端でそして端境の時期にあたる(=能力の切り替えができるか、使えるか/使えないかが残酷なほどに明瞭になってくる)年齢でもあると思います。つまり個別具体的に見れば、たとえば一人の人が人生を振り返って「オレが一番仕事できたのは○○歳の頃かな…」と思い返す場合、それを平均した年齢が35歳であっても、実際には30歳と答える人と40歳と答える人が最多で、35歳と答える人は案外少ないかもしれない、ということです。それも人によって「仕事できる」のイメージが異なるからなわけですが、一般論として述べる際にはこういった点も考慮しておくべきではないかと思います。
業種によると思います。
たとえば私が身を置くIT業界は、35歳限界とか40歳限界というのが通説になっています。実際、IT技術者へのアンケートでも「IT技術者3割が仕事を投げ出したくなる年齢の限界40~45歳」という結果が出ていますね。
で、私はその限界を超えつつある年齢なのですが、まだ上り坂にいるという感触があります(まあまあ、年寄りの戯言と言わずに最後まで読んでやってください)。実際にプログラムを書く能力は30歳くらいがピークでしたが、システムをインテグレーションする能力がピークになるのは、まだかなり先だと感じます。
たとえばユーザーインターフェースを設計するにしても、20代の頃は、「定年間際のオッサンやITオンチの女の子が使うわけがないんだから必要な機能を詰め込めばいいや」くらいに考えていたんですが、今なら「定年間際のオッサン」や「ITオンチの女の子」でも使えるようにする“算段”を知っています。
また、システムトラブルの原因と対策は経験がものを言う分野ですから、設計時に様々な対策を盛り込むことができるようになりました。
その他、ハードの不具合検出やCOBOLシステムのWeb化、果てはお客さんの融資先へのシステム導入計画説明など、できる仕事の範囲がどんどん広がっているところです。
ただ、40歳過ぎても出世はしていません(笑)。
定年まで平社員でいて、現場を全うするのが私の望みです。
ありがとうございます。
実は65から70代が能力のピークなんですね。
これは政界の人、財界の人、指揮者、作家などを見ていればわかると思います。
たしかに瞬発力だとか、その場で物事を覚える力などは若い頃ほどではなくなります。
しかし、物事を組み合わせて考える力や、経験に照らして結びつける力は、少しずつ上昇していくのです。
参考リンク
ありがとうございます。
仕事の能力といってもいろいろあるので、単純にピークは、
いくらということないと思います。
おっしゃるように、企業活動での多くを占める仕事の実務では、
30台後半というのは実感しますね。
処理能力では単純作業や経験が不要な作業ではピークは、
20台ではないかと思います。
深い知識技術を要するものなら学習機会が必要なので、
30台くらいでしょうか。
広範な経験が必要な判断を要するものは40台-50台、
また人間としての信用や人脈が必要な政治力というような能力は
もっと先の60台というような感じでしょうか。
また、社会で求められる能力も年齢によることが多いですね。
http://jibun.atmarkit.co.jp/lcareer01/rensai/wakare36/wakare01.h...
ありがとうございます。
分野によってまちまちです。
各分野で活躍する人の年齢をみても見当がつきます。
たとえば、数学者の場合は20代と、非常に早くピークが来ます。
だいたい、数字を扱って複雑なことをする分野は、ピークが非常に早いと思います。TVを見ても、エコノミストは40代ぐらいの人が多いように思いますが、政治評論家はグンと上がって、60代70代が多いように思います。実際の政治家でも、切れ味鋭く洞察に富んだことを言う人は、60代70代あるいはそれ以上の人が多く、50代というとまだ発言も物足りなく感じることが多いです。エコノミストは40代ぐらいの人が多いと言いましたが、たとえば堺屋太一みたいな70代の人もいますが、彼が傑出しているのは、社会や歴史に対する洞察であって思想家のような趣にあり、他のエコノミストのように数字の分析はあまりしません。たぶんそういう点では若いエコノミストにはかなわないからではないでしょうか。
ところで、「体力、記憶力、頭の回転は高齢になるほど落ちる」というご指摘ですが、必ずしもそうではないと思います。体力が落ちるのは間違いないでしょう。また、記憶力ですが、いろんな種類があります。きのうあったことを忘れたり、人の名前が思い出せなかったりということはありますが、たとえば自分の専門分野に属することで、1ページぶんの文章をすべて暗記しなければいけないという時は、むしろ年とったほうが簡単にできるという一面があると思います。60代70代の政治家がTVの生放送で討論する時、最近決まった法案から自由に引用しながら喋れます。
また、頭の回転ですが、これもたぶん数学的な頭の回転は、上記のように若くしてピークが来ると思いますが、他の分野では、もっと遅くに来ると思います。
感じとしては、社会科学の分野の人の著作をみると、50代から60代前半ぐらいの著作は非常に難解だったのが、70代に入ると、とても簡単な内容に変わるということがよく見受けられます。95歳で死ぬまで活発な活動が続いたドラッカーは、著作でみる限り、80代半ばまではまったく頭の回転の衰えの気配すら感じられません。しかし80代後半ぐらいからは、ゆるやかながら衰退傾向が感じられます。
文学の分野では、詩人は、数学者と同じぐらい早くピークが来て、フランスの詩人ランボーなどは、10代にピークが来て、20才をすぎたらもう二度と詩作しなくなりました。でも広がりのある長編小説家はもっと後にピークが来ます。たぶん60歳前後をすぎるとこれも創作にかげりが見えるような気がします。
思想家、宗教家については、衰退が始まるのは、もっと後になってからだと思います。
孔子は、70代で死んだそうですが、人間力全体としての衰えは、最後まで感じていなかったようなふしがあります。http://home.owari.ne.jp/~shiva/part04/koushi4.html
ありがとうございます。
知的能力については、身体能力が低下し始めても継続的な学習や経験の蓄積によって向上し続けるため、そのピークは45才です。
実は65から70代が能力のピークなんですね。
これは政界の人、財界の人、指揮者、作家などを見ていればわかると思います。
たしかに瞬発力だとか、その場で物事を覚える力などは若い頃ほどではなくなります。
しかし、物事を組み合わせて考える力や、経験に照らして結びつける力は、少しずつ上昇していくのです。
参考リンク
やっている仕事と、その人の天職にもよるでしょうね。
さんまの24時間テレビ見ました?
あの方は、あの年齢で凄いパワフルですよ。
自分の適職を見つけている人は年齢関係なく、どんどんパワフルになるのでしょうね。
嫌な仕事してたら、若くても、能率下がるでしょう。http://q.hatena.ne.jp/1221862962
仕事によって違うのは皆さんが言っている通りです。
デスクワークならば熟練とか経験とか勘が必要とされている職場ならば60歳くらいではないでしょうか。
なぜならば瞬間で考えたり表現したりという能力は衰えていきますが判断力や経験からいう能力などはそんなに衰えないことが
わかっているからです。
マッスルワークならば経験と体力がかみ合った時でしょう。
25~30歳くらいではないでしょうか。
URL必須ですので自サイトを貼らせていただきます。
職種にもよると思います。
長年の経験・知識がかえって新しい発想の妨げになる、というような場合もあると思うので。
でもたしかに35歳くらいが境界線という気がしますね。
つまらない回答ですみません。
実際にハローワークに行くと求人年齢条件は35歳までがほとんどです。
企業の募集がほとんどそうなのですから35歳までと一区切りで考えた方が
いいかもしれません。
ありがとうございます。