http://yellow.kakiko.com/shiragiku/6.htm
上記のページに口語訳が紹介されています。以下、抜粋です。
「1番の歌詞
その昔屈平が身を投げた泪羅の淵より憂国の魂が感応し、
騒ぐ。巫山の雲は風雲急を告げて乱れ飛び、世の乱れに怒りあり。
道理の通らぬ乱れ濁った世に直面している、したがって我らの
怒り、正義感はいかともすべからず、怒りに燃えて血潮が湧き
上がってくる。
権門:権力者、官権、又、その機構を表す。
社稷:国家安泰の為の大切な守り神。社は土地の神・くにつかみ
稷はきびと読み、穀物の代表。五穀の神の意。
そのため一般に社稷は「国家」の意として用いられる。
2番の歌詞
官位、権力を占める輩は、上にあって権勢を恣にしているが、
誠この皇国を憂うる誠意をもっていない。
財閥は莫大な富を蓄え力を誇示しているが、不甲斐な
我国を想う赤心(赤子の心・純粋な心)を持ってはいない。
人栄え国滅ぶ:広く世界の歴史を見るとき、次々と国は興るが
衰退し、永久の歴史を作る事無く消滅していった。
かつて栄えた大国も人々が亡びを見い得ることは無かった筈だ。
冷静に、真として国を見つめるものこそ、亡国の道を感じてい
たにしろ。国民は栄華を誇る時代に溺れ、利益、欲望を追求し、
本来あるべき国の姿を崩壊させ、欲望に盲目化した人民を待つ
ものは終焉。
しかし我国は有史以来、亡ぶ事無く悠久の歴史を築いてきた。
その我国も盲いたる民が蔓延してきたことにより、これを亡国の
兆しといわずして何と云うか。
3番の歌詞
国は栄ながらも滅びの道を辿っている。
それを自覚せず道理を悟らぬ輩は大手を振ってまかり通っている
まるで夢のように世界の歴史は治乱興亡を続けてきたが、
その姿は正に一局の碁を打っているかのように。
我国はその兆しを見ているのか?
胸裡~櫻花
櫻は散って終わりではない。豪華に咲いた花は潔く散るが
故に、即時、そこから新たな葉を生起させる。
華は散ろうとも次々に青葉は茂り、鮮やかに生命は力となり
樹全体は青々とした生命に溢れる。
つまり、櫻は自ら散ることにより後に続くものをより良く
育てるという重要な役目を背負っている。
4番の歌詞
昭和維新断行の晴れやかな春の空の下
正義を以って契り、同志として結集した同志達
各、胸の中は必勝の壮大な戦略で満ちている
いざ挺身し散り行かん。万と散る桜の潔く如き
古びし死骸:形骸化し機能を失った社会機構、腐敗した世の中。
打破すべき、一新すべき対象。乗り越え克服せんとする一等。
5番の歌詞
不平多く腐敗せし世を打破し一新せんとする
一介の我が身は何事にもとらわれない境地にあり(雲飄々の身)
我々が国を憂いて起ち上がるからには
丈夫の心情を吐露する歌がないことがあろうか
我らの心こそがこの歌だ
そも只ならぬ響きあり:今正に天地の怒りとも言える我らの義憤
挺身愛國・維新断行の動きを表すもの。
この怒りざわめく手法は1,6,7番にも見られる。
「泪羅の淵に波騒ぎ巫山の雲は乱れ飛ぶ」「天の怒りか地の声か
そも只ならぬ響きあり」「見よ九天の雲は垂れ、四海の水は雄叫
びて」 永劫の眠りより:永劫=無限に続く年月
今、天地の怒りによって眠りは覚まされる。
6番の歌詞
これは天の怒りか、地の声か
尋常ではない響きが轟きわたる
いま、長き闇を破られるときがきた。
国民同胞よ、永久の眠りより醒め
共に日本の朝ぼらけを迎えよう。黎明は近い
今こそ維新断行の好機の表現が「九天」「四海」として7番でも
用いられている。
九天:全天を九個に分けてある。
中央「釣天」東「蒼天」東南「陽天」南「炎天」西南「朱天」
西「昊天」西北「幽天」北「玄天」東北「變天」
四海:四方の海
「東海」「西海」「南海」「北海」
九天を全ての天上、四海を全ての天下
7番の歌詞
見よ!全ての天に雲は垂れ
全ての海は叫んでいる
革新の機は今こそ到来せりと
吹きまくっている
日本の夕嵐までもが
うらぶれかし天地・栄華を誇る塵の世
人栄国滅と同じ。
8番の歌詞
ああ、この惨めな世の中の
悟る事無く人は迷いの道を歩んでいる
一見、栄華を誇るかのようなこの俗世で
誰が高楼の眺めなどしていられることか
功名:手柄を立て名を知らすこと
何か:どれほどの価値があると云うのか
消え~誠:誠だけは消えはしない。風化することは無い。
人生意気に感ず:価値観、損得ではない。己の誠のために
9番の歌詞
人の世の名誉、手柄など一体どれ程の価値があるというのか
夢のように儚く消え去るものだ。
しかし「誠」は消えるものではない。不朽の価値があるのだ。
人生は損得で動かされるのではない。真心によって動かされる
のだ。その時は誰が、成否(成功・失敗)を論ずるものか!
決意、実行の10番
いつまでも悲歌慷慨にひたっていてはいけない
今こそ我らの維新断行の時が来た「我らが剣今こそは
廓清の血に踊るかな」
離想の一悲曲はこれ位でやめよう。
いつまでも悲しんでいては仕方ない
既に悲歌慷慨の日は過ぎ去った。
我らの剣が今こそは
世の腐敗を今こそ打倒し 清め 正義の血に高鳴っている」
ありがとうございます。