だけど何であんなに銃弾やビームなどの攻撃が当たり易い形状に
なってるんですか?
せめてステルスみたいに地面と平行に
飛べばいいのに、いつも垂直立ちしてて不自然です。
なんでわざわざ銃持ってるんですか? 機体の中に内蔵させれば
済む話じゃないですか。 剣なんか持たずとも腕そのものを剣に
すればいいだけの話じゃないですか。
そしてガンダムって宇宙でも地球大気圏内でも使えるらしいですが
重力に逆らって浮き続けてるのってとんでもなく燃費かかりますよね。
何百年先の未来になっても白兵戦やってるのはミノフスキー粒子とやらが
関わってるらしいですがよくわからないことが多いです。
1stガンダムを数年前に見たけど設定を詳しく覚えきれなかった自分にも
わかりやすい様にどなたか説明して頂けますか?
とりあえず「足なんてただの飾りです。偉い人にはそれがわからんのですよ」
って台詞は覚えてます。
元ネタ→
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1215509162
ガンダムがなんで人の形をしていて二足歩行であんな不自然な武器を持っているかということの、本当の理由はとてもつまらない答えになりますが、それは玩具を売るためのスポンサーの意向だからです。
昔からアニメ製作というのは、すごくお金が掛かりました。それでロボットアニメではスポンサーが調合金や合体ロボットを売ることで制作費を補っていきました。ガンダムですとガンプラでコンテンツビジネスを展開しましたが、エヴヴァンゲリオンあたりからコンテンツを玩具以外に多様に展開できた異例な作品だったと思います。
そのため昔からロボットアニメは玩具を売るためにスポンサーからの制約があったのです。あるロボットアニメは調合金のほうで作りやすい不恰好なドリルの武器(一時期のロボットアニメには必ずついてた)をつけられましたし、ガンダムのハイパーハンマーなんていう非効率的な武器を持たされたのはたぶん同じだと思います。子供受けしやすいようにマジンガーZのように人型であり、玩具で武器を持ち代えられるようにピストル型の武器を持つ。スポンサーの指示があったのか製作者サイドでスポンサー受けしやすいようにしたのかは定かではありませんが、そういう理由があったと思います。
「あんなの飾りです!偉い人にはそれがわからんのですよ!!」
これはスポンサー相手に抵抗してみたのかもしれませんが、一説ではジオングのプラモデルがでかすぎて格納庫に入らなかったため脚が無い設定にしたというスポンサーサイドの都合だったという話もあります。
昔も今も製作者が自分たちが本当に作りたいアニメとスポンサーの意向というジレンマの中で妥協という形でアニメを作ってきました。ガンダムはビームサーベルで戦う理由としてミノフスキー粒子いうのを考え、人型であることの理由としてモビルスーツというスーツの進化したものという位置づけにするというちょっと厳しい理由で妥協した作品だったと言えます。
ミノフスキー粒子
これは極めて強力な帯電性質を有した粒子であり、この粒子を領域内に散布することで電波や赤外線、放射能などの拡散・吸収を行う。また領域内での絶対量を超えると、誘導兵器やレーダー系が使用不可能となるまでに影響を与えます。
これにより、ミノフスキー粒子を散布しておけば遠くからビーム兵器でやられなくなるという設定です。
ただ、ガンダムは宇宙戦争という壮大なバックグラウンドを密かに潜ませた作品です。それは小学生の子供が一度見てちゃんと理解できるものではないということを考えると、製作者サイドの意地が見え隠れしているんじゃないかなと自分は思っています。
「俺を踏み台にした!」
足が無ければガイアも踏み台にされることはなかったですね。
モビルスーツ(MS)はなぜ人型なのか――その理由は、AMBAC(Active Mass Balance Auto Control)システムに求めることができる。
宇宙空間における姿勢制御は、スラスターやバーニアを噴射することで行われる。しかし、宇宙戦闘において要求される迅速な運動行動・姿勢制御にはより多くのバーニアと大量の推進剤が必要となる。このため機体のサイズは大型化し、大型化した機体が高い機動力を保つためにはより多くのバーニアと推進剤が必要という悪循環に陥る。
そこで、機体を人型とし、その腕や脚といった四肢の回転・伸縮といった質量移動を行うことで能動的な姿勢制御を実現したのがAMBACシステムである。
ジオニック社が開発した最初のモビルスーツMS-01はAMBACシステムを採用した。
『ガンダムセンチュリー』より
(※)賢明な中高生(以上)の方は、AMBACシステムが“ネタ”であることはお分かりですよね。なにせ(今は亡き)「OUT」の編集ですから(笑)。復刻版が出ているようですので、お暇ならどうぞ。
GUNDAM CENTURY RENEWAL VERSION―宇宙翔ける戦士達
ありがとうございます。
難しい言葉を散らしておけばそれらしくなるという良い例ですね。
最近のガンダムはよく知りませんが、1stガンダムはリアルタイムで見ました。
>せめてステルスみたいに地面と平行に飛べばいい
1stガンダムは、飛ばなかったと思いますよ。
また、地面と平行なら、地上や上空から狙いやすくなるのでは?
>なんでわざわざ銃持ってるんですか? 機体の中に内蔵させれば済む話じゃないですか。
銃弾が切れたらどうするのですか?
ガンダムは、例えば銃の玉が切れたら、新たな銃をホワイトベースから射出してもらって、それでまた戦います。
>剣なんか持たずとも腕そのものを剣にすればいいだけの話じゃないですか。
剣も銃と同じくです。
そんなことしたら、特定の目的でしか使えなくなります。
1sttガンダムは、故障した箇所の修理、補給なども描かれていて、ホワイトベースが中心ですが、戦争全体を描いています。
ありがとうございます。
人間と同等の働きが出来るからこそ
人が機械を身にまとうかのイメージがある「モビルスーツ」という名がついたのかも
しれません。
まず大前提として、ガンダムは地球連邦の切り札ではありません。
そもそも地球連邦はモビルスーツの実戦における有用性に懐疑的で、そのためジオニック社製MSを大量採用したジオン公国に対戦初期不覚を取っています。木馬ことホワイトベース及びガンダムシリーズの開発・実戦投入試験、いわゆる「V作戦」でその不利を回復しようと試みたモノの、ジオン軍への情報漏れにより試験機(プロトタイプ)段階で攻撃を受け、開発者行方不明、正パイロット以下メインスタッフはほとんどが負傷、急遽民間人を兵士として使用し、補給の目処もつかぬまま難民を載せてウロウロしている「実験部隊の残骸」……それが彼等です。ジャブローに到着し、正式に軍の身分を与えられた際の非常に冷たい扱いからも見て取れますが、彼等は予測不能・制御不能で正規部隊には編入しがたい(軍人というのはリアリストですから、戦いにおける予測不能な因子を嫌います。)…と判断されており、そのため「遊軍」として、いわば戦争全体の硬直化を動かす『予測不能因子』あるいは『おとり』としての役割しか与えられませんでした。
以上を踏まえて、ご質問にお答えしておきます。
(1)「だけど何であんなに銃弾やビームなどの攻撃が当たり易い形状になってるんですか?」
地球上の戦闘のことだけを考えれば戦闘機形状が合理的であるに決まっています。MSに期待されるのは、地上・空中・宇宙、その他局地戦における潜入・調査・破壊活動を含めた汎用戦闘力です。のちに「モビルアーマー」の概念が成立するに至って「足なんか飾り」時代が到来するわけですが、それはまた後の話。
(2)「せめてステルスみたいに地面と平行に飛べばいいのに、いつも垂直立ちしてて不自然です。」
ミノフスキー粒子が散布されていればステルスする意味がありません。また敵方もミノフスキー粒子を散布する関係上、非常に原始的ですが、目(カメラ)の位置を高く取って目視警戒する必要があるため自然と直立姿勢を取っているものと思われます。それ以外にも、最初に述べた理由による「パイロットの練度(戦闘力ではなく)の低さ」も関係しているかもしれませんが。
(3)「なんでわざわざ銃持ってるんですか? 機体の中に内蔵させれば済む話じゃないですか。 剣なんか持たずとも腕そのものを剣にすればいいだけの話じゃないですか。」
第一話におけるMS(ザク)の運用を再度見返してください。コロニーへと潜入するために「ハッチを操作」したり、遠距離から近接へと「武器を持ち替え」たり……。腕が剣だと近接戦闘しかできないじゃないですか。銃を機体に内蔵する仕組みにすると、弾を撃ち尽くした時いちいち収納するんでしょうか?どちらもあまり実戦向きとは思えませんが。
(4)「そしてガンダムって宇宙でも地球大気圏内でも使えるらしいですが重力に逆らって浮き続けてるのってとんでもなく燃費かかりますよね。」
そうですね。垂直離着陸機並にかかると思います。ただ、実験機という性格上量産型ではあり得ないハイスペックなジェネレーターを搭載していたという設定で、最低限の補給だけでの運用が可能であったところをみると、燃費もそれなりに良かったのではないかと想像されます。
のちにジオンの数々のMSと戦闘をした際の描写を見ても(とくにセイラ・マスが登場しザクに機体を捕獲された際など)、ガンダムの機体が本当に公式設定の43.4tで良いのか、という点は、その筋で疑問視されている所でもあります。
最後に、元ネタにも回答しておくと、まあそりゃぶっちゃけ戦争アニメですからね。と。ただ戦争アニメ見て育ったから戦争大好き人間に育つ……なんて思っておられるとしたら、たとえば推理小説好きの子供は殺人犯に、冒険物語好きな人間は頭のブッちぎれた危険愛好家に、恋愛が出てくる少女漫画を読んで育った人は王子様願望のACか恋愛脳のスイーツに育つ……ということになるわけでしょうか。子供にフィクションとそうでないものの区別がつかない、と。それは、あんまり子供を馬鹿にし過ぎていやしませんか?……というのが答えですね。
半ばネタの質問にこんな詳しい回答して頂いてありがとうございます。
モビルスーツの強みは複雑な作動ができることにもあるんですね。
貴方の回答読んでると1stをまた見てみたくなります。
ガンダムが派手な色なのは、玩具が売れるようにするためですが、
作品中では、後付け設定で、テスト機だからポーズが分かりやすいように派手な色に塗った事になってるみたいです。
武器を内蔵式にしたら、その武器しか使えません。
ありがとうございます。
外の事情と物語をうまくすり合わせる様に
スタッフが努力してるんですね。
難しいことは抜きにして、まず気になった作品を3回見てください。
1stは、やはり30年以上まえのものであるというイメージを
うっすら頭の中にいれていただければ幸いです。
まず、子供向け番組としてヒーローは無敵ではなりません。
しかしガンダムのヒットの要因は、その無敵のヒーローを操作する少年アムロは、
軍のシステムに悩み・苦しみその中でライバルシャアへの対抗心などで成長していきます。
な~んて言っても皆さん様々な意見もあると思います。
早いはなし、
人型ロボットの戦闘シーンが欲しかった→ミノフスキー粒子(通信・レーダー無効)
圧倒的な強いヒーローロボ→ガンダニウム(ガンダムの誕生)
って感じなんですかね。
あまり細かいことは気にしないで、どっぷり世界感に浸って見ていただけると、
10倍楽しめると思います。
3回見ると、それぞれの作品で何かわかってきます。
ありがとうございます。
これからガンダムの世界に入り浸ってみることにします。
>なんでわざわざ銃持ってるんですか? 機体の中に内蔵させれば済む話じゃないですか。
これは私もそう思います。
言い訳としては手がいろいろな道具を簡単に取り付けなおしたりできて有利とあります。
しかし、足が飾りなら、手だって飾りです。あんな重いものを振り回して銃の照準合わせるとブレが多すぎます。また、引き金を引くという機械的な動作を挟むとそれだけ発射タイミングがずれます。腕と言わず、胴に銃をつけたほうが有利です。
でもまあ、人型だから手に銃や剣を持ったほうが「かっこいい」じゃないですか。
ありがとうございます。
今までの回答見てるとガンダムは戦闘のみに使うものではない
からってことでしょうね。
ガンダムのフィギュアは基本観賞用なのでかっこいい方がいいですね。
ガンダムのアニメ内の設定の話は他の人におまかせして、ガンダムのデザインが決まったときの裏話をお教えします。知らない人には夢を壊す内容ですが。
まず、一番最初ガンダムはロボットが登場する予定ではありませんでした。その後ロボットが登場することになって参考にしたのがロバート・A・ハインラインのSF小説「宇宙の戦士」に描かれたイラストです。パワードスーツと呼ばれる軍事用の強化服でガンダムのスタッフがもっとも影響を受けたデザインです。手に銃を持っています。
そのパワードスーツをもとにアニメーションディレクター安彦良和さんが描いたものがこちら。
主役メカとしての華が無いということでスポンサーに却下されます。
そして、総監督の富野喜幸さんが描いたモビルスーツのコンセプト。
それを元にメカデザイナーの大河原邦男さんが玩具を念頭において描いた物。
どちらもヒーローらしい力強さが無いという理由で却下。
そしてようやくスポンサーのOKが出たのがこのデザイン。
なぜか口があり、これはその当時のヒーローロボットの特徴です。
それに意義を唱えた安彦良和がリアルなロボットに口はいらないということで今のガンダムに。
特徴は赤青黄の3原色を取り入れ白が多いのは当時のアポロ宇宙船や宇宙服が白だったことによります。それが戦争なのになんで目立つ色なのかという理由です。
このようにガンダムのデザインが決まったわけですが、もともと最初の絵からもわかるように2メートルくらいのものがそのまま大きくなったわけで、それに比例して手に持ったまま銃も大きくなりました。そしてそれが何でロボットが銃を持ってるかの理由です。結局は子供受けするデザインや玩具が先行して、科学的な整合性や兵器としての妥当姓というのは後付になっていたんです。
ちなみに、メインのスポンサーが玩具会社でガンダムの超合金を出してたのですが、そのおもちゃがまったく売れなかった。(それもそのはず超合金の方のガンダムはアニメと似ても似つかず斧みたいな物を持ってたり、バスーカみたいなのが肩についていた。)それで最初の放送では途中で打ち切りになりました。その後バンダイに版権が渡りガンプラで大当たりとなります。その辺の事情は以下。
http://kajipon.sakura.ne.jp/art/gundam6.htm
当時、富野さんはまったく子供向けのアニメを作る気はなく、絵本が売れないとスポンサーに怒られすぎて頭が剥げたとか。おもちゃが売れないのは毎回やられメカが同じだからだという理由で、敵のメカがいろいろ出てくるように路線変更させられたのが夏だったらしく、子供がプールで遊べるようにズゴックとかゴックとかの水中用モビルスーツが出てきます。
ありがとうございます。
こんなレアな設定資料見ると逆にワクワクしてきますよ。
ありがとうございます。
やはり物語の外側でスポンサーの思惑が動いていたのですね。
ミノフスキーの論理は少しわかりましたが、これを
広大な宇宙空間にまくのは大変だったでしょうね。