(1+x)^4の展開式におけるx^2の係数は(ア)である。
また、nを2以上の自然数とするとき、(1+2x)^nの展開式におけるx^2の係数が60になるのはn=(イ)のときである。
答えはどちらも6ということはわかっています。
二項定理(a+b)^n=∑[r=0,n]{nCr・a^(n-r) b^r}
(ア)
まず、展開式の一般項を求めると、nCr・x^r (∵公式のaに当たる部分は1)
n=4,r=2であるから、4C2・x^2
∴4C2={4×3}/{2×1}=6
(イ)
まず、展開式の一般項を求めると、nCr・(2x)^r
nは未知数で、r=2だから、
nC2・2^2=60
∴{n(n-1)}/{2・1}・4=60
∴n^2-n-30=0
∴(n+5)(n-6)=0
∴n=6
検算してみと、
6C2・2^2={6×5}/{2×1}・4=30/2×4=60
(1+x)^nにおけるx^kの係数は、nCk(コンビネーション)で表されます。(2項定理)
ここではn=4,k=2であることから、
nCk=4!/2!/2!=6
となります。
(1+2x)^nにおいてもx^kの係数は、nCk・2^kで表されます。
k=2のとき、
nCk・2^k=n!/2!/(n-2)!・2^2=60となり、
これを整理すると、
n(n-1)=30となり、n=6となります。
二項定理(a+b)^n=∑[r=0,n]{nCr・a^(n-r) b^r}
(ア)
まず、展開式の一般項を求めると、nCr・x^r (∵公式のaに当たる部分は1)
n=4,r=2であるから、4C2・x^2
∴4C2={4×3}/{2×1}=6
(イ)
まず、展開式の一般項を求めると、nCr・(2x)^r
nは未知数で、r=2だから、
nC2・2^2=60
∴{n(n-1)}/{2・1}・4=60
∴n^2-n-30=0
∴(n+5)(n-6)=0
∴n=6
検算してみと、
6C2・2^2={6×5}/{2×1}・4=30/2×4=60
(ア)2項定理により、
(x+a)^n
=(nCn)×x^n +(nCn-1)×a×x^(n-1) + (nCn-2)×a^2×x^(n-2)
という公式が成り立ちます。
x^1 の係数は、(nC1)×a^(n-1)
x^2 の係数は、(nC2)×a^(n-2)
x^(n-1)の係数は、(nCn-1)×a^(n-(n-1))
x^n の係数は、(nCn)×a^(n-n)
このことから、x^rの係数は、
(nCr)×a^(nーr)
となります。よって、r=2、n=4、a=1を代入すると、
(4C2)×1^(4-2)=6
よって、x^2の係数は6になります。
(イ)2項定理の公式の、xに(2x)を、aに1を代入してみると、
(2x + 1)^n
=(nCn)×(2x)^n +(nCn-1)×1×(2x)^(n-1) + (nCn-2)×1^2×(2x)^(n-2)
となります。
よって、
x^2 の係数は、(nC2)×1^(n-2)×2^2
となります。これが60になるということなので、
(nC2)×1^(n-2)×2^2=60
よって、
〔n・(n-1)/2・1〕 × 4=60
n^2 - n - 30 = 0
(n-6)(n+5)=0
n≧2より、n=6
よって、(イ)の答えは6になります。
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