昔（19世紀とか20世紀とか）の起業家／企業化で「10代に成功した」といったような変人っているんでしょうか。

19世紀は欧州は産業革命とそれによる都市化という現象があり、20代で事業を始めて大成功した人は大勢いると思います。例えば、現在英国の小売で上位にいる企業は「20代の人が創業した」ケースが多いです。

• Sainsburys （センズベリーズ、セインズベリーズ）

1869年創業。創業者John James Sainsburyは1844年生まれ。ロンドンで1店舗からスタートし、1928年に亡くなったときには128店舗。

http://en.wikipedia.org/wiki/Sainsbury%27s#The_Victorian_era

http://en.wikipedia.org/wiki/John_James_Sainsbury

• Tesco　（テスコ）

1919年創業。創業者Jack Cohenは1898年生まれ。ロンドンで1店舗からスタートし、1960年代に800店舗以上の店舗網を有し、1973年に経営を退いた。

http://en.wikipedia.org/wiki/Tesco#Formation

http://en.wikipedia.org/wiki/Jack_Cohen_(Tesco)

• Marks and Spencer　（マークス＆スペンサー）

1884年創業。創業者Michael Marksは1859年生まれでベラルーシ出身。イングランド北部の都市リーズで屋台からスタートし、1907年に亡くなるまで40～50店舗にまで拡大、あとを継いだ息子がさらにビジネスを拡大させた。

http://en.wikipedia.org/wiki/Marks_%26_Spencer#Early_years

http://en.wikipedia.org/wiki/Michael_Marks

先日ついに経営破綻してしまったWoolworths（生活雑貨・文具などのチェーン。同名のチェーン店がオーストラリアなどにもありますが、それはまた別です）もおもしろいですよ。創業者は1852年生まれのアメリカ人で、実業家の息子だったわけでもなく、丁稚奉公みたいなふうに小売業界に入り、20代で「どれでも５セント」の均一価格と薄利多売のコンセプトで小売業をスタートさせ、最初はうまくいかず、2度目に成功（1979年）。1909年にイングランドのリヴァプールに展開したのが大成功し、経営破綻したときには店舗数800。（経営破綻の原因は、一言で言えば「時代に遅れた」ことだそうです。）

http://en.wikipedia.org/wiki/Franklin_Winfield_Woolworth

「百貨店 department store」の元祖的な存在であるパリのLe Bon Marche（ル・ボン・マルシェ）も、1838年創業で創業者は1810年生まれなので、20代での起業ですね。ただ店が成功したのは1850年代ですから、昨今のIT業界のように「若くして起業し、ほどなくして成功」というわけではないのですが。(これは上述のWoolworthsも似た感じですね。)