ITコンサルタントを目指したいと思っています。
ITコンサルの業務をこなす上で有用なスキルや資格があれば理由と共にアドバイスいただけませんか?
また、現在の勉強内容についても「有用なもの、有用でないもの、勉強したらいいと思うもの」のアドバイスをいただければ幸いです。
現在の保有資格
・初級シスアド
・簿記2級
・FP2級(個人資産)
・TOEIC 715点
現在勉強している資格
・応用情報技術者
・中小企業診断士
・簿記1級
IT業界で働いているので、現実を書きます。SIerのITコンサルタントの仕事は、システム要件はおよそ決まっていていかに物理システムに落とし込むか、ということです。
「コンサルタント」と名前がついてもITコンサルに経営を相談する会社はありません。大企業の場合、システムは経営方針、予算などの複雑な要因から決まります。とてもじゃないですが、SIerの手におえる仕事じゃありません。コンサルタントとして活躍するのは、コンサルティングファーム(マッキンゼーとかボストンとかIBM ビジネスコンサルティングとか)の連中です。
中小企業の場合は、現実の予算と省力化にしか目がいきません。戦略的投資なんて体力的に無理なので、やはり高尚な話よりもいかに安く調達し、提案している自社も儲けるか、という知恵が重要になります。
SIerはビジネスとしてやるのです。お客(とくに相手は間接部門ですから)は無謀な要望をしてくるし、競争も熾烈です。どこのSIerもカラーをもっていてそれを強みとしていますから、自社の強みでお客の要望を解決できるようになると会社もお客も幸せです。
さて、ITコンサルはITのプロです。流行の技術、システム構築と運用を知ることは必須ですが、そんなにうまく仕事をローテーションしてくれる会社はありません。人によっては転職をしてでも身につけていきます。
一応スキルセットとしては、ITSSというIT業界のスキルマップのようなものはありますから、参考にしてください。
http://www.ipa.go.jp/jinzai/itss/itss1.html
仕事にもよりますが、初級シスアドレベルは半年くらいで通過するでしょう。ついつい目先の仕事に注力しちゃいますけれど、自分の仕事と全体としてなにを作ろうとしているのか、を知る努力を続けていると、多く学ぶことがあると思います。サーバー系の技術について、要素技術は本はありますが、システムとして動かすことは本にはなっていません。多くの勉強をすることになると思います。TOEICの点がいいようですから、英語のマニュアルが苦にならないことは、とてもいいことだと思います。翻訳されたものはすでに陳腐化してますから。
簿記の知識は、PMをやる場合にすら必要なので基礎的な内容はビジネスマンとしては必須です。二級で十分です。一級はやりすぎです。経理の詳細よりも求められるのは財務としての観点ですから。
PMの資格、PMPはどの仕事もプロジェクトタイプで行われるので、もっていて損はありません。この資格を必須としているSIerも少なくはないですから。
http://www.pmi-tokyo.org/02/000200.html
中小企業診断士はピンときません。アナリストなどではわかりますが、ITコンサルはそんなことより、技術力を期待されます。
最後ですが、資格をいくら並べても士業でない限り実務経験には勝てません。不安なので資格取得に走るのでしょうが、ビジネスをしている人間からすると、新入社員というものは最初から教育していかねばならない存在であることはわかりきっています。資格があるから即戦力と考えるのは現場を知らない人事部くらいのもんです。それよりも、なまじっか資格をもっているがゆえの慢心を恐れます。
あえてと聞かれるのならば、プログラミングをまったくご存知ないようですので、そこの補強をどんな言語でもいいので考えてください。プログラマーをバカにする風潮もありますが、コンピューターはプログラムを処理する機械です。それを忘れちゃいけません。
他業種ですがコンサル系の仕事をしています
業種関係なくある程度の知識が欲しいと思うのは
知的財産関連の知識でしょうか
システム開発を行うにあたり発注元から下請けまで複数の会社がからむ中で
以前はそこまでうるさくなかったと思いますが
今後はそれぞれの権利と責任に対すると正しい知識は必要かと思います
法務知識をほぼ持っていないため、基礎は身につけようと色々調べて知財関連には興味を持っていたところです。
こちらのテキストやその他書籍内容を照らし合わせてみて参考にさせていただきます。
ありがとうございます。
ITコンサルタントの場合、コンサルの相手は経営者であることが多いものです。
となると、IT全般に関する知識はもちろんのこと、それをクライアント企業の経営戦略に適用する能力が求められます。
ただ、これは本を読んだり資格をとったりすることで賄える性質のものではありません。さまざまな業種、さまざまな現場での経験がものを言います。
もう少し具体的に書くと、経営者がITに求めるのは、ほとんどの場合は費用対効果です。
効果については、新聞・雑誌・ネットを通じ、クライアント企業が属する業界のIT導入事例を集めるのが近道だと思います。金融・通信以外では、システムは業務の一部にしか適用できませんので、その業態における業務の流れについても知っておく必要があります。また、経済産業省や業界団体が発表する企業調査の数字にも目を光らせておいた方がいいでしょう。
費用については、初期(イニシャル)と運用(ランニング)に分かれます。これらは公的に発表されない数字が多いものの、業種を問わずに共通した部分が多いので、SIerとしての経験が重要です。イニシャルの方は、SE(開発見積)、営業(製品見積)といった経験を積む必要があります。ランニングの方は、保守・運用担当として経験を積む必要があります。
IT業界ではランニング費用について軽視されることが多いのですが、このご時世、システム更改(新しいシステムに入れ替えること)が難しくなっています。いまのシステムを少しでも延命する企業が増えていますので、その相談に応じられるITコンサルが求められています。
新入社員であれば、まず保守・運用の仕事を任されることになると思います。そこで、運用コストのことや、決して最新ではないシステムに関する知識・経験を蓄えてください。
また、テスターに回された場合は、システムの運用リスクについて経験を積んでください。古いシステムは、ハードウェアが劣化していく一方で、増大する作業を処理しなければならず、システムダウンするケースがあります。こうしたリスクも、経営者にとっては頭の痛い問題です。
効果と費用に関する知識・経験が集まってきたら、実在の企業のシステム運用シミュレーションを行い、さらに費用対効果に優れたシステム提案ができるかどうか検討してみてください。
社員として、その企業へシステム改善提案をして仕事を獲ってくるくらいの本気度で取り組んでください。
いまは、SIerにとっては非常に厳しい局面です。今後のご健闘をお祈りしています。
コストには意識が向いていたのですが、イニシャル・ランニングコスト等により細分化して考える癖が充分についていないのでこれから意識していきます。
入社後の大まかなステップが理解できました。もう一度現状の学習内容や入社後のプランについて検討してみます。
SIerの厳しい局面をプレッシャーにしてがんばりたいと思います。ありがとうございました。
IT業界で働いているので、現実を書きます。SIerのITコンサルタントの仕事は、システム要件はおよそ決まっていていかに物理システムに落とし込むか、ということです。
「コンサルタント」と名前がついてもITコンサルに経営を相談する会社はありません。大企業の場合、システムは経営方針、予算などの複雑な要因から決まります。とてもじゃないですが、SIerの手におえる仕事じゃありません。コンサルタントとして活躍するのは、コンサルティングファーム(マッキンゼーとかボストンとかIBM ビジネスコンサルティングとか)の連中です。
中小企業の場合は、現実の予算と省力化にしか目がいきません。戦略的投資なんて体力的に無理なので、やはり高尚な話よりもいかに安く調達し、提案している自社も儲けるか、という知恵が重要になります。
SIerはビジネスとしてやるのです。お客(とくに相手は間接部門ですから)は無謀な要望をしてくるし、競争も熾烈です。どこのSIerもカラーをもっていてそれを強みとしていますから、自社の強みでお客の要望を解決できるようになると会社もお客も幸せです。
さて、ITコンサルはITのプロです。流行の技術、システム構築と運用を知ることは必須ですが、そんなにうまく仕事をローテーションしてくれる会社はありません。人によっては転職をしてでも身につけていきます。
一応スキルセットとしては、ITSSというIT業界のスキルマップのようなものはありますから、参考にしてください。
http://www.ipa.go.jp/jinzai/itss/itss1.html
仕事にもよりますが、初級シスアドレベルは半年くらいで通過するでしょう。ついつい目先の仕事に注力しちゃいますけれど、自分の仕事と全体としてなにを作ろうとしているのか、を知る努力を続けていると、多く学ぶことがあると思います。サーバー系の技術について、要素技術は本はありますが、システムとして動かすことは本にはなっていません。多くの勉強をすることになると思います。TOEICの点がいいようですから、英語のマニュアルが苦にならないことは、とてもいいことだと思います。翻訳されたものはすでに陳腐化してますから。
簿記の知識は、PMをやる場合にすら必要なので基礎的な内容はビジネスマンとしては必須です。二級で十分です。一級はやりすぎです。経理の詳細よりも求められるのは財務としての観点ですから。
PMの資格、PMPはどの仕事もプロジェクトタイプで行われるので、もっていて損はありません。この資格を必須としているSIerも少なくはないですから。
http://www.pmi-tokyo.org/02/000200.html
中小企業診断士はピンときません。アナリストなどではわかりますが、ITコンサルはそんなことより、技術力を期待されます。
最後ですが、資格をいくら並べても士業でない限り実務経験には勝てません。不安なので資格取得に走るのでしょうが、ビジネスをしている人間からすると、新入社員というものは最初から教育していかねばならない存在であることはわかりきっています。資格があるから即戦力と考えるのは現場を知らない人事部くらいのもんです。それよりも、なまじっか資格をもっているがゆえの慢心を恐れます。
あえてと聞かれるのならば、プログラミングをまったくご存知ないようですので、そこの補強をどんな言語でもいいので考えてください。プログラマーをバカにする風潮もありますが、コンピューターはプログラムを処理する機械です。それを忘れちゃいけません。
戦・経営コンサル的内容にも少し惹かれていたので、実情をきちんと知れてとても参考になります。
自分の中でスキルアップの優先順位は高いので、転職の覚悟はできています。
机上の論理だけでも実務に先駆けて知っておいたほうが良いかなという考えですので、目標に必要な学習をがんばります。もちろん慢心すること無しに。
やはり、簿記1級までは必要ないですか…少しでも役立つのかなと思っていたので残念です。言語は現在C言語学習30時間目ぐらいなので、これから充分使いこなせるようマスターします。
PMPと技術力にフォーカスしてもう一度プランを練りなおして見ます。
ありがとうございます。
系統別のスキル参考になります。もう一度、自分に問いかけて方向性を見つめなおしていきたいと思います。
ありがとうございます。
戦・経営コンサル的内容にも少し惹かれていたので、実情をきちんと知れてとても参考になります。
自分の中でスキルアップの優先順位は高いので、転職の覚悟はできています。
机上の論理だけでも実務に先駆けて知っておいたほうが良いかなという考えですので、目標に必要な学習をがんばります。もちろん慢心すること無しに。
やはり、簿記1級までは必要ないですか…少しでも役立つのかなと思っていたので残念です。言語は現在C言語学習30時間目ぐらいなので、これから充分使いこなせるようマスターします。
PMPと技術力にフォーカスしてもう一度プランを練りなおして見ます。
ありがとうございます。