イスラエルはアメリカ大統領を動かせるほどえらいんですかね。
日本の首相が同じ事をしても相手にされるか疑問なんですが。
イスラエル首相:停戦決議「10分前にブッシュに電話」
http://mainichi.jp/select/world/news/20090114k0000e030062000c.html
事実関係を整理すると
1. ライスはイスラエルの意に反する停戦決議に動いた
2. オルメルトはブッシュに連絡をとった
3. ブッシュがライスに連絡して棄権させた
までは概ね事実と見ていいかと思います。(10分という時間には誇張がありそう)
質問1.イスラエルはアメリカを動かせるほどえらいのですか?
質問2.なぜオルメルトはこのような内幕を公にしたのですか?
質問3.(ロシアならいざ知らず)アメリカの報道官が全否定しているのですが、本当にでたらめという可能性はありますか?
質問1.イスラエルはアメリカを動かせるほどえらいのですか?
偉いというわけではないですが、アメリカとイスラエルは昔から仲の良い関係です。
アメリカ人はイスラエルと同じユダヤ人が多いですし、ビルゲイツをはじめ、多くの資産家がユダヤ系人種だということが一番の理由だと言われています。
質問2.なぜオルメルトはこのような内幕を公にしたのですか?
イスラエルには大国アメリカがついているとアピールしたかったのでは。
質問3.(ロシアならいざ知らず)アメリカの報道官が全否定しているのですが、本当にでたらめという可能性はありますか?
可能性はあります。
しかしライス長官が180度変えて決議を支持しなかったことや、「アメリカがイスラエルの意見により動いた」と思われるデメリットを考えたら、真実を否定したと考えるほうが自然でしょうね。
http://q.hatena.ne.jp/1154187925
こちらの類似質問が参考になると思います。
やはり一番の理由は「同じユダヤ人だから」だとだと思います。
それに加えて対イスラム(対イラク)という同じ敵を持つことからさらなる友好的関係が生まれているのではないでしょうか。
オルメルトはいかに自国が有利な状況かを公表しようとしたのでしょう。
いざとなればアメリカも味方だと暗に言っているようなものですから。
でたらめである可能性は五分五分だと思います。
オルメルトがアメリカとの友好を利用して嘘をついた可能性も十分ありますし、
アメリカが世論を懸念して嘘をついている可能性もあります。
アメリカがイスラエルを支援するのは理解できます。
民族・宗教のこともありますが
アメリカは世界各地の戦力を拮抗させ、にらみ合わせつつ戦争を起こさせないことで
優位を保とうという戦略のように見えるので、イスラエルを支援するのはぶれていないと思います。
今回のニュースで気になったのは、イスラエルがアメリカの面子をないがしろにしているように見える点なんですよ。
1.
真偽は措いて、「イスラエルロビー」をご存知でしょうか。この辺りを解説している書籍を読むと大凡解ります。
2.
ハマスは停戦期間後にミサイル発射を再開し、イスラエルは停戦期間内に空爆を行ったらしいです。
当然、近隣諸国では反イスラエルが加速しています。
だから、世界一の軍事力を持つアメリカを自側に巻き込む為、公表したのでは?
仮に嘘だとしても近隣諸国がそれを信じイスラエルとの戦争に踏み切らなければ、今回の発言は成功だったと言えるのでは?
今回の一連の動きで、イスラエル内で穏健派より強硬派が増えているのは悲しい限りですが。
3.
真が嘘になり、嘘が真になる事は、歴史上多々あると思います。
たまたま、ブッシュ大統領の目的とイスラエルの目的が一致し、
イスラエルがアメリカを指示した様に見える可能性はあると思います。
その考え方で想像すると、オルメルトの発言は
「お前らの代表のライスに恥をかかせてやったぜUHEHE
大統領のブッシュも電話一本で言いなりだったぜ」
って、アメリカ国民に言っているようなものだと思うんですよ。
せっかくのロビー活動の成果を、まずいやりかたで浪費している気がします。
オルメルトは調子の乗りすぎていて、ロビイストのスポンサーであるビル・ゲイツらは舌打ちしている
みたいなイメージでしょうかね。
質問1.イスラエルはアメリカを動かせるほどえらいのですか?
非常に強い影響力を有しています。
イスラエルは、地理的にはアラブ諸国に包囲されており、人口も少なく、産業はハイテク・ITなどが盛んですが、その市場は国内だけ不十分では西側の先進国です。資源もたいしてありません。これらの条件下で、イスラエルは、常に大国の庇護を必要とします。はじめはイギリス、今はアメリカです。イスラエルの生存権は、アメリカの存在によってはじめて、保証されます。よって、アメリカの意向は、イスラエルの政策決定において、特に軍事において、もっとも強い影響を持つといえるでしょう。
質問2.なぜオルメルトはこのような内幕を公にしたのですか?
真相はやぶの中ですが、国連決議へのカウンターという要素が強いのではないでしょうか。
決議が出たとしても、アメリカ大統領はイスラエルと協調関係にあるということを内外に示したかったのかもしれません。
また、拒否権を行使しなかったというアメリカ政府の、「反イスラエル」的な動きに対する意趣返しの意味もあるのかもしれません。
質問3.(ロシアならいざ知らず)アメリカの報道官が全否定しているのですが、本当にでたらめという可能性はありますか?
あるかもしれません。
しかしながら、今回の場合、イスラエル・アラブ諸国の見解が一致しているので、オルメルトの発言はおそらく事実でしょう。
政府が、事実を捻じ曲げて発表することは珍しくありません。特に国際的な紛争になった場合は。
そもそも大統領報道官というのは、白いものを黒というのが仕事みたいなものですから。
でたらめであるとすれば、イスラエルのブラフという線が出てきますが、今回の場合、そこまでリスクをとるメリットがイスラエルにあるとは思えません。イスラエル<アメリカという力関係を考えれば、ウソをついていいのは強者のほうだけです。
蛇足ですが、この手の話題は、ユダヤ陰謀論に陥りがちですが、もっと単純な国際関係論的理解が好ましいと思います。ユダヤロビーを通じたアメリカ国内政治という変数も付け加えるべきだとは思いますが、その影響力が無制限というわけではありません。ユダヤロビーの持つ力も、ユダヤ票、献金、個人的交友関係というコネクション、というものに過ぎません。
ロビー活動ってそんなもんでしょうね。
ってのはさておき、というか、なおさら
イスラエルはアメリカに依存している
アメリカはイスラエルに依存していない
という条件下では普通の力関係ならイスラエルが弱くなるはずなんですよ。
日本がアメリカに依存する以上に、イスラエルはアメリカに依存しているはずです。
なのになぜここまで面子をつぶせるのか、これで大丈夫なのか、それともやっちまったのか
「大丈夫だ。普通だ」という論のようですが
そこを説明しきれていない気がするんですよ。
イスラエルに対する認識が甘すぎる! イスラエルが普通の国と違うのは、彼等は国際的な体面(メンツ・評判)を全く意に介さないというコト!!!!!!
しかしダカラと言ってイスラエルを一方的に批難することはデキナイ!!!! 彼等の国際世論無視のメンタリティーは、建国以来の地政学的・歴史的必然から来る部分が多いからだ。
四面を敵であるアラブに囲まれ、4回に渡る対アラブ戦争を経て生き抜いてきたイスラエルにとって、国際的にイイ国だと思われたり、称賛の対象になっても、そんな物は屁のツッパリにもならない!!!!!!!!
彼等は突極のリアリストであり、フランスのように外見上はカッコのイイ事ばかり言ってるが、実は自国の利益をこれほど最優先に考えるような、要するに Hypocrate(偽善者)とは180度違う!!!
自分自身がヒールと見られるコトを全く厭わない国、ソレがイスラエル。
本題の「何故 アメリカの体面を潰すヨウナ事を暴露したのか?」「アメリカの反発を買う事はイスラエルにとって不利ではナイか?」これらの質問に対する答えは、アル意味 簡単! コノ両国の間には、日本などは絶対に窺い知れない、気脈が通じているのでアリ、コウイッタ暴露ぐらいで、微動ダニしない血の結束にも似たものがアル!!
!!!!!!!!!!!!!!!
それをイスラエル、アメリカ双方とも判ってイルという事ダ!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!
前半はいいけど最後がむちゃくちゃですね。
陰謀論かもしれませんが、2006年に以下のようなトピックがありましたので紹介します。
アメリカを操るイスラエルロビー
回答者 | 回答 | 受取 | ベストアンサー | 回答時間 | |
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1 | Hafiz | 283回 | 234回 | 9回 | 2009-01-16 22:12:58 |
うーん。妥当な気はしますが・・・
>イスラエルには大国アメリカがついているとアピールしたかったのでは。
友好国アメリカ側が全否定するようなことをわざわざ言うのはなんなのでしょうかね。
このニュースがオルメルト首相自身から出ている点が不思議ですね。