THEME:「大好きなマチ!ここを変えたい、守りたい」を教えて下さい
「街を見渡せば、100通りの家族に100通りの家。家をのぞいてみれば、それぞれの暮らし振りが面白い!」と展開してきた“イエ・ルポ”の続編コーナーです。“イエ・ルポ 2”では、特にマチとイエ、人と家族のドラマやものがたりを語らっていきませんか?毎回のテーマに沿って、あなたのルポをご投稿下さいね!
豊かな暮らしを創っていく〈イエはてな〉のマインドで、みなさまのご参加をお待ちしています!
*回答条件* 下記のページをご覧になってご投稿下さいね!
「Welcome to イエはてな」
http://d.hatena.ne.jp/ie-ha-te-na/20080731
テーマ詳細とルポ例
http://d.hatena.ne.jp/ie-ha-te-na/20090206
プレゼント変更ご案内
http://d.hatena.ne.jp/ie-ha-te-na/20080729
※〈イエはてな〉では、はてなスターを「おすすめメッセージ」として活用しています。ご回答頂く時にもご参考下さい。また投稿期間中はできるだけはてなスターのご利用を控えて頂けますようお願いいたします。
※質問は2月12日(木)正午で終了させて頂きます。
これって地方活性の重要なキーワードになってきそうですね。高度成長時代にはどこも競って都会化を目指しました。でもそれで地方は豊かになったんでしょうか。もちろん社会資本の整備は大切です。そういう意味での都会化はとても大切なことだと思います。でも、せっかくの伝統の街並みを取り壊して近代的な景観に作り替えてきた街が、今どのくらいの反映を継続しているのかは疑問です。
そんな中にあって、昭和に栄えた街並みをそのまま活かしていこうというアイデアは、素晴らしいですよね。この取り組みの方向性は、イエ・ルポ 2 #006で紹介されて注目を集めた「豊後高田昭和の町」と通じる物があると思うのですが、そういう意欲的な活動を展開しているマチが東京にもあるとは驚きです。
青梅は、御岳山には何度も行っているのですが、青梅駅では久しく降りたことがありません。今度の週末にでも一度行ってみようかな。昭和レトロの街並みを、この足で歩いて体験してみたいです。中央線からの直通電車も走っていますから、もっと都民は気軽に青梅に足を向けてもいいですね。
そういえば前に、青梅土産として「へそまんじゅう」というのを頂いたことがありました。おまんじゅうの真ん中が臍のようにくぼんで、そこにゴマまで散らしてあります。私が見たのは白いのと茶饅頭の二種類。素朴な甘さで、なかなか美味しかった記憶があります(^-^)
都心から西に50km前後。秩父多摩甲斐国立公園の玄関口として、風光明媚な御岳山も擁しているのが青梅市です。奥地に踏みいると本当にここも東京都なのかと目を疑うくらいの豊かな自然が広がっていますが、手前の市街地部分も特徴的です。駅に降りたその場から、レトロな昭和キネマの町が広がっているのです。商店街に出ると、あちこちに昔ながらの映画看板が。少し歩くと駄菓子屋さんのようなお店があり、入ってみると私が子供の時代よりさらに昔の商品パッケージ、おもちゃ、ポスター、ブロマイド類などが展示されていました。古びた建物の普通の個人商店かと思ったら、なんとここは「昭和レトロ商店博物館」というミュージアムだったのです。青梅市ではさらに町中を昭和レトロのミュージアムとして楽しめる「フィールドミュージアムおうめまるごと博物館構想」で町おこしを図っています。
足を運んでみてとても好きになった町なので、ちょっとその歴史を調べてみました。すると青梅はとても歴史のある町で、昭和30年代から40年代にかけては、駅周辺を西多摩地域最大の繁華街として栄えた所だったらしいのです。しかし個人経営中心の商店街型繁華街は大型商業施設に圧迫されて衰退していきました。
その打開策として打ち出されたのが、青梅という歴史のある町のレトロな風景をそのまま生かしたまちづくり構想だったそうです。街並みのあるがままの景観を大切にしていけばそれが町の発展の資源になると言う考え方です。
こうして空き店舗を活用した「昭和レトロ商品博物館」が開館(平成11年)、続いて昭和の子供文化を最前線でリードしたギャグマンガの巨匠を記念する「青梅赤塚不二夫会館」を開設(平成15年)。
これらが年間約6万人の集客力を発揮した成功をバネに、さらなる新企画として商店一軒一軒を博物館に見立て、お店の主人や店員さんが学芸員というコンセプトの「まるごと博物館」事業をスタートさせて現在に至っているそうです。
こうした中でイベント「青梅宿アートフェスティバル」で展示した昭和レトロな映画看板が好評を呼び、そのまま常設で町に展示するようになったことから、今や青梅はキネマの町とも呼ばれるようになっています。展示されている看板は全て、過去市内に存在した映画館の専属絵師として看板を描き続けてきた最後の看板絵師・久保板観氏の作品とのことです。
変に作り替えることを狙わない町作り。あるがままの街並みを大切にしながら、そのあるがままを思い切り楽しんでいく町おこし。私はそういうこの町の姿勢にとても共感を覚えます。これからもあるがままの町の自然や景観を大切にしながら、それを資源として発展していく町作りをしていってほしいと思います。また暖かくなったら、電車に揺られて訪れてみたい所です。
なお、青「梅」市というくらいですからここは梅の名所でもあり、吉野梅郷というところにある「梅の公園」には、120品種1500本の梅がそれは見事に咲き誇ります。