よく平成xx年製造のxxxという製品のリコール情報が載っています。メーカー側は何を基準に製造年月を決めて回収しているのでしょうか?たとえば、リコールの原因が1つの電子部品としてもそれのversionが複数年度にわたって同じである場合はその期間の対象品がリコールの対象になるのでしょうか?
ロット単位でリコールされることが多いようです。
工業製品の多くは、ロット管理をしています。
ロットとは、部品や製品の仕入や製造の単位です。たとえば、ある材料を使って、ある工場で、ある時期に製造した部品には共通のロット番号が付けられます。また、梱包のまとまり毎にロットを付けることがあります(例:鉛筆1グロスに対して1つのロット番号を付ける)。
ある製品不良の原因が、その製品に使われている部品だと判明した場合、まず、その部品と同じロットが使われているものをリコールします。
その部品ロットが複数年にわたって使われていれば、複数年、
ロングラン製品の回収では、複数年・複数ロットの回収が発生することがあります。たとえば医療機器のJUNKEN MEDICAL 「持続緩除式血液濾過用血液回路」回収がその例です。
コメント(1件)
最終的な製品は、いくつかの中間製品を部品として使っている。
その中間製品も、さらに細かいレベルの中間製品を使って出来ている。
それぞれの段階でロット管理しているから、あるレベルの製品の特定ロットで問題が発生した場合に、ロット管理の階層を辿ることで影響があるかどうかを判断できる。
したがって、同じ製品でも製造時期が異なれば影響が出なかったり、全然別のメーカの製品が同じロットを使用していて同時にリコールの対象になったりするのです。