水洗トイレで用を足して出たし尿は一体どうなる運命なのでしょうか?
もう少し具体的に書くと、し尿はどのような道を経て、処理施設までたどり着くのでしょうか?下水道なのですか?
処理された後は、そのまま海に垂れ流しなのですか?水質汚染を引き起こさないのですか?
また日本だけでなく、他の国の場合だとし尿に対しどのような処理がなされるのですか?特に中国の沿岸都市だとどうなるのですか?
なるべく詳細にわたる回答をお願いいたします。外国の場合にもきちんと言及してあれば、ポイントは割り増しされます。
浄化槽法という法律があり、し尿は下水道放流基準を満たす程度まで浄化した後に下水道に流すというのが一般的な経路です。下水道がない地方ではいわゆるバキュームカーでし尿を浄化槽から吸い取り、し尿処理施設まで運びます。その後は経路に違いはあれ、匂いをとり透明になる状態までバクテリア分解や化学処理して河川に流します。リンク先のWikiに書いてあるように海洋投棄は全面禁止されたようです。ここに興味深い数字が載っています。
ちなみに、日本でもディーゼル列車が走っていた昭和時代、列車の中で用を足すとそのまま線路の上にし尿をまき散らしていました。田舎では永らく最近まで垂れ流しや肥だめが少なくなかったようです。
タイムリーな話として宇宙ステーションなどでは最近尿を濾過して飲料水にするようですが、固体やカスについては溜めておいて定期的にシャトルで地球に戻すようです。少し高度が下がって、高い山の上ではそのまま地上まで落下させてるようです。
そのほか、下水道の歴史にも書いてあるようにヨーロッパでも下水道は普及しており、日本と同じようにバクテリア分解などの下水処理して河川に流されます。フランスでは昔一箇所に溜めてからくみ出し埋め立てていた時代もあるようです。
2000年頃までの中国ではここに書いてあるようにかなり垂れ流しが多く汚染問題が深刻でした。ちなみに、同じリンク先で画面下にイランのし尿処理事情が書いてありますが、井戸を掘り浸透廃棄しているようです。その汚水が逆流して砂漠が緑化したことがあるという話は興味深いです。
下水終末処理場は、集まってきた汚水をきれいな水にする下水道施設の心臓部です。
ここでは、大きなごみや土砂などを沈砂池で取り除き、最初沈でん池で汚水をゆっくり流して、沈砂池で取り除けなかった小さなゴミや泥を沈めてからエアレーションタンクで微生物の働きにより水をきれいにします。
さらに、最終沈でん池で汚泥とうわずみに分け、うわずみを消毒してから、川や海に流しています。
ありがとうございます。
これで、日本国内の下水事情は把握いたしましたので、次の回答からは海外の場合をお願いします。
浄化槽法という法律があり、し尿は下水道放流基準を満たす程度まで浄化した後に下水道に流すというのが一般的な経路です。下水道がない地方ではいわゆるバキュームカーでし尿を浄化槽から吸い取り、し尿処理施設まで運びます。その後は経路に違いはあれ、匂いをとり透明になる状態までバクテリア分解や化学処理して河川に流します。リンク先のWikiに書いてあるように海洋投棄は全面禁止されたようです。ここに興味深い数字が載っています。
ちなみに、日本でもディーゼル列車が走っていた昭和時代、列車の中で用を足すとそのまま線路の上にし尿をまき散らしていました。田舎では永らく最近まで垂れ流しや肥だめが少なくなかったようです。
タイムリーな話として宇宙ステーションなどでは最近尿を濾過して飲料水にするようですが、固体やカスについては溜めておいて定期的にシャトルで地球に戻すようです。少し高度が下がって、高い山の上ではそのまま地上まで落下させてるようです。
そのほか、下水道の歴史にも書いてあるようにヨーロッパでも下水道は普及しており、日本と同じようにバクテリア分解などの下水処理して河川に流されます。フランスでは昔一箇所に溜めてからくみ出し埋め立てていた時代もあるようです。
2000年頃までの中国ではここに書いてあるようにかなり垂れ流しが多く汚染問題が深刻でした。ちなみに、同じリンク先で画面下にイランのし尿処理事情が書いてありますが、井戸を掘り浸透廃棄しているようです。その汚水が逆流して砂漠が緑化したことがあるという話は興味深いです。
((外国人や観光客が使う都市部のトイレは水洗トイレが多い。中国も他国と同様に衛生的なトイレとして水洗化を進めてきた。しかし水不足や排水による環境汚染が深刻な問題となっている。中国の下水処理場は168カ所にすぎず、86%以上の排水は環境中にそのまま放流されている。その結果、深刻な公共水域の汚染が進み、98年には22回の赤潮が近海に発生した。))
ごみ関連の本を書いておられる方のHP(http://www2u.biglobe.ne.jp/~kouhei-y/china.htm)より引用
他参考URL
http://j.people.com.cn/2006/07/25/jp20060725_61684.html
日本でも昔の蒸気機関車はそのまま垂れ流しでしたし、ベトナムやインドで乗った汽車ではまだそのまま垂れ流しでした。これから改善されるでしょうが、上記URLなど見ていますと、中国では下水処理をきっちり行わずそのまま流している例もままあるようです。
日本の過去もありがとうございます。
実は私、浄化施設で働いていたことがあります。(土日だけの代番のようなことをしていた。かなり臭かった)
私の知っているところはかなり旧式な方法だと思いますが、それに近いフロー図を紹介します。
http://www.pref.shimane.lg.jp/shinjikogesuido/seibu/sikumi.html
私たちの生活排水やし尿は下水道を通って浄化施設に運ばれます。汲み取り式ではバキュームカーが使われて運ばれます。
その中から分解しそうもない硬いものが取り除かれ、浄化槽に送り込まれます。
この浄化槽は第1~第3浄化槽とかに分かれていて、その中には微生物が入っています。
この微生物は汚水を分解して下水をきれいにしていきます。
きれいになってより薄くなった上澄みを作り、その上澄みを次の浄化槽に1日に決まった量を送るということをしていくことで汚水はきれいになっていきます。
私が働いていたところでは、浄化槽に水蒸気を送り込みブローすることで微生物が働きやすい温度を保っていました。
ブローするのも浄化槽のバルブを操作するのも手作業でした。(一緒に働いていた人がバルブ操作を間違って地上にあふれ出したことがあります)
し尿からは同時にメタンガスが発生するので、メタンガスでボイラーを炊き風呂を沸かしたりしてました。
更に薄くなった汚水は沈殿槽を経て、ほとんど水と同じになるところまで分離し、塩素などを入れて池に放流します。
分解されずに沈殿していく汚泥は最終的に水分が取り除かれ、埋め立て地に捨てられたりします。
汚水が運び込まれて放流されるまでは、記憶では確か1ヶ月くらいのサイクルだったと思います。
その間に、微生物が分解されることにより、自然に戻しても大丈夫なようにしています。
たぶん、私が知っているのは昔からの旧式な方法なので一般的ではないでしょうが、田舎では今でもそういう方法です。
体験談ありがとうございます。
◆中国・北京
http://www.excite.co.jp/News/china/20080930/Searchina_2008093002...
>水洗トイレで用を足して出たし尿は一体どうなる運命なのでしょうか?
・下水道が整備されているところは、下水処理場で処理
・下水道が整備されていないところは、タンクにためて、定期的に収集にくる
#いわゆる汲み取りですね
・川や海にただ流し
3つめはさすがに最近はないようです。
水洗便所から公共下水道へ流入させて処理するもの、各家庭や集合住宅、地域で設置している浄化槽で処理するもの、地方自治体の責任により各家庭で汲み取り処理するもの、自家処理するものを含むが、一般的には水洗化されていない便所の汲み取り処理のことを指す。
回収されたし尿は、衛生施設管理組合のし尿処理場で集中処理をした後、下水道へ放流されるのが一般的である。放流水は、河川、海域等の富栄養化の要因である窒素、リンの除去及びし尿の色や臭気の除去をする。「生物学的脱窒素方式」によりBODやSS及び窒素の除去が行われ、「凝集沈殿」によりリンの除去を行い、オゾンで脱色、脱臭処理する。し尿処理工程から発生する余剰汚泥の一部と生ごみで混合発酵した完熟堆肥を作る装置も考案されている。
環境省は「し尿等の海洋投入処分禁止」に関して廃棄物処理法(1970)施行令の一部を改正し、2002年2月から5年以内に全面禁止としている。http://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&ecoword=%A4%B7%C7%A2%BD%E...
回答をした方々、まことにありがとうございました。
十分そろったので、これにて回答を締め切ります。
ありがとうございます。