それとも、「知る」対象・ターゲットに対して、へりくだっているのか、どちらでしょうか。
例えば、取引先のA社の方とお話ししているとします。
A社の製品(名前をAAAとする)と、他社であるB社製品(名前をBBB)の二つが存在していたとして
A社の担当者を目の前にして、自分が下記の2通りのパターンを話すことを考えます。
1、「私はAAAを存じ上げます」
2、「私はBBBを存じ上げます」
知っているか否かのターゲットとなる「製品」に対して、尊敬の念を抱いているという理由で
「存じる」を使用するのだとずっと思っていましたので、後者の2の方は、
話す相手にとっては他社製品なので、別に「存じ上げる」という敬語を使う必要はなく、
3、「私はBBBを知っています」
ぐらいの表現で問題ないと思っていました。
どうなのでしょうか。
さらに、私の会社の、自社製品CCCについてはどうでしょうか。
謙譲語は今まさに話している相手(文であれば読み手)に対してへりくだります。
なので、どちらも(さらには自社製品も)謙譲語で話すのが普通かと思います。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AC%99%E8%AD%B2%E8%AA%9E#.E8.AC....
ただ、「存じ上げる」は人を知っている場合に対して使い、
「存じる」は物を知っている場合などに使うのが一般的なようです。
例:「奥様のことはよく存じ上げております。」
例:「御社の製品のことはよく存じております。」
「存じる」というのは、今まさに話している相手に対してへりくだっている言葉です。
話している相手に加えて、対象・ターゲットに対してさらにへりくだる場合は、「存じる上げる」を使います。
質問の例2では、BBBが他社製品であっても、相手にはへりくだる必要があるため、「知っています」ではなく「存じております」が適切だとおもいます。
自社製品cccの場合も同様に「存じております」が適切でしょう。
質問の例1では、AAAがA社の方の製品であるため、製品にもへりくだって「存じ上げます」を使うことに間違いはない気もしますが、一般的に、対象・ターゲットに対してへりくだる場合は、対象・ターゲットが「人」である場合だけで、「物」に対してはへりくだる必要はないとされており、これも「存じております」でよいと思います。
ありがとうございました。
「相手に対して」というのがわかったので、勉強になりました。
リンクURLでじっくり勉強し直します。
「今まさに話している相手に対して、へりくだっている」です。
敬語の指針(文化庁、平成19年)によれば、「存じ上げる」は、謙譲語Ⅰの特定形とされています(26ページ)。
で、謙譲語Ⅰは以下のように定義されています。(15ページ)
このように人物を立てる謙譲語ですので、相手に対してへりくだう使い方となります。
また、第三者も含まれますので、第三者であるBBB社を立てるべき状況であれば、「私はBBBを存じ上げます」と言うべきでしょう。
この場合、AAA社とBBB社の関係を配慮して使い分けるのが無難です。
なお、自社製品を立てる必要はないので、「私はCCCを知っています」で構いません。
「相手に対して」というのがわかったので、勉強になりました。
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ありがとうございました。
ありがとうございます。
「存じる」「存じ上げる」はほぼ同じ意味だと勘違いして、質問の中で混在させてしまいました。
「存じる」「存じ上げる」の2パターンと、「自社製品」「他社製品」の2パターンの
合計4パターンが発生し、皆さんを混乱させたと思います。
「相手に対して」というのがわかったので、勉強になりました。
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