例えばA社が社債を発行してお金を集め、先物商品等の金融商品に投資していた場合、投資した金融商品が下落すれば当然にも評価損が計上されA社は大赤字となります。そうすると、今度はA社の社債の市場価格が下落します。そこでA社が下落した自社の社債を市場で買い戻せば、下落した分だけ負債はなくなるということです。こう言った論理で、実際に買い戻さなくても負債の評価を下げることで、負債評価益が計上できるとする米国の会計基準です。
日本の会計基準では、負債評価益は認められておりません。
すごい制度だと思います。
1年前から米国で適用されたものなんですね。
日本でも適用について検討されているということですが。
簿価会計から時価会計に代えたことで会社はえらいことになりましたが、
いつまでもアメリカに翻弄されつづけていて本当にいいのでしょうか。
という疑問がわいてきますね。
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2009/05/04/4285259
http://blog.livedoor.jp/columnistseiji/archives/50833449.html
負債評価益といわれているのは、社債の時価評価により計上される評価益のことですよね?日本では、社債をバランスシートにどのようにいくらで表示するかは、金融商品に関する会計基準により定められています。
社債は、社債金額をもって貸借対照表価額とする。社債を社債金額よりも低い価額又は高い価額で発行した場合には、当該差額に相当する金額を資産又は負債として計上し、償還期に至るまで毎期一定の方法で償却しなければならない。
http://gaap.edisc.jp/docs/01/1103/
一番下の方に、この部分は記載されています。
というわけで、社債の時価が下がっても、その時価を使ってバランスシートに計上することは認められおらず、したがって、評価益も出せません。ただし、実際に市場から自社が発行した社債を取得し、償還した場合は別です。この場合には、償還益が認識されます。
最後にもう一つ。日本企業でもソニーやキャノンをはじめとして、米国基準で財務諸表を作成し、有価証券報告書等を作成している会社があります。こうした会社では、米国基準に基づき、社債の評価方法が日本基準と異なる可能性があります。
学術的な情報としてはないようですね。