この質問にはいくつかのポイントがあります。
①10年確率とは10年に一回なるであろう水位を意味しますか?任意の期間の平均的水位とは違いますよね?
②その水位というのは最高水位が一般的なのでしょうが、最低水位、渇水位という意味でも使用するのでしょうか?
③確率というのですから、標準偏差等を求めてから算出しますか?どのような統計手法で確率を求めるのですか?
④どのようなデータを用いて計算するのでしょう?雨量や流量も関係してくるのでしょうか?、しかし、ある任意の地点の水位であれば任意の地点の水位データだけあれば求めることができるのでしょうか?
仕事で聞かれたのですが、わかっているようで答えられませんでした。
これらの情報はネットでもあまり転がっておりませんでしたので、ここで質問させていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
①10年確率とは10年に一回なるであろう水位を意味しますか?任意の期間の平均的水位とは違いますよね?
これはその目的により異なります。
単に「10年確率水位」なら平均的水位を意味することもあります。
災害防止計画における10年確率水位なら10年に1回の最高水位を意味しますし、
農地計画における10年確率水位なら10年の平均水位を意味します。
②その水位というのは最高水位が一般的なのでしょうが、最低水位、渇水位という意味でも使用するのでしょうか?
一般的には最高水位か最低水位です。
農地や用水計画などは渇水位も含みます。
③確率というのですから、標準偏差等を求めてから算出しますか?どのような統計手法で確率を求めるのですか?
計算式は非常に複雑です。
http://homepage2.nifty.com/bug_forest/kakuritu.html
こちらで解説されています。
④どのようなデータを用いて計算するのでしょう?雨量や流量も関係してくるのでしょうか?、しかし、ある任意の地点の水位であれば任意の地点の水位データだけあれば求めることができるのでしょうか?
もちろん河川であれば雨量データは必要不可欠です。
実際に起きた水位と確率最高水位は別ですからね。
こちらのサイトの定義ではどうでしょうか?
http://kotobank.jp/word/%E8%B6%85%E9%81%8E%E7%A2%BA%E7%8E%87
即ち、たとえば
10年確率水位=水位がある限度を超える割合が10年に1度と期待されること です。
年最高水位、年最低水位両方に適用されます。前者は洪水、後者は渇水ですね。
>①10年確率とは10年に一回なるであろう水位を意味しますか?任意の期間の平均的水位とは違いますよね?
基本的には最大値の予測に使いますが、平均値の予測で使われることもあります。
>②その水位というのは最高水位が一般的なのでしょうが、最低水位、渇水位という意味でも使用するのでしょうか?
最低水位は普通に使われます。
渇水位は実質同じ意味なのであまり使われないです。
>③確率というのですから、標準偏差等を求めてから算出しますか?どのような統計手法で確率を求めるのですか?
複雑な計算により算出されます。
>④どのようなデータを用いて計算するのでしょう?雨量や流量も関係してくるのでしょうか?、しかし、ある任意の地点の水位であれば任意の地点の水位データだけあれば求めることができるのでしょうか?
雨量は大きく関係します。
基本的には任意の地点だけの計測だけで大丈夫です。
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